( ^ω^)ブーンは魔王を倒すつもりはなかったようです



2 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 02:59:46 ID:oOUc0neo0



( ^ω^)「僕の名前は内藤ホライゾン。みんなからはブーンと呼ばれてるお」



( ^ω^)「僕は……

       1 VIP高校に通う高校生だお

       2 VIP大学に通う大学生だお

       3 明日をも知れぬNEETだお

       4 VIP村の住民だお

       5 漆黒の闇に染まりし堕ちた天使の末裔だお

       6 ※自分の立場を自由記述           」



安価

>>6





3 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 03:02:31 ID:oOUc0neo0



( ^ω^)「そんな僕にも夢があるお」



( ^ω^)「僕の夢は……

       1 受験に合格する事だお!

       2 大会で優勝する事だお!

       3 就職する事だお!

       4 魔王を打ち倒す事だお!

       5 まだ見ぬ世界を旅する事だお!

       6 ※自由記述             」



安価

>>7



>>7の書き込みの時間末尾の数値が奇数なら( ^ω^)の性格はポジティブ(陽気)

>>7の書き込みの時間末尾の数値が偶数なら( ^ω^)の性格はネガティブ(気弱)





4 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 03:03:44 ID:oOUc0neo0



その他の初期設定



友人♂AA

安価

>>8



友人♀AA

安価

>>9



お題

安価

>>10

>>11

>>12





5 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 03:04:26 ID:oOUc0neo0



埋まったら書き始めるわ。

多分、すぐは埋まらないと思うのでのんびり進行で気長に。



ノシ





6 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 04:15:37 ID:fY9/KTjMO

>>2 

 

ここは3で





7 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 08:54:54 ID:rLrNFUi6O





8 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 09:29:40 ID:BTleVnyI0

ジョルジュ





9 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 10:03:58 ID:dPuIAj8AO

シュール





10 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 12:49:47 ID:TLlEfltYO

お題 弁当





11 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 15:09:18 ID:rLrNFUi6O

ブーン系小説





12 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 15:57:11 ID:kzYMBXYYO

友だち





13 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 23:36:15 ID:b2exBhOI0



( ^ω^) ブーン



職業:ニート

目標:魔王を倒す

性格:気弱

スキル:無し

     _

友人:( ゚∀゚) lw´‐ _‐v



( ^ω^)「安価とってくれてありがとう。ぶっちゃけ、埋まらないと予想してたお」



( ^ω^)「それはさておき、何となくゲーム風に仕上げてみたお」



( ^ω^)「途中で蔑ろにされそうな設定だけどNE



( ^ω^)「それじゃあ、早速魔王討伐のお話を始めるお」



( ^ω^)「……けど、魔王ってどんな魔王かお?」



    1 この世を支配する魔王(RPG風)

    2 宇宙から迫り来る恐怖の大魔王(日常SF風)

    3 この町を牛耳る暗黒街の魔王(ギャング風)

    4 人の心に潜む魔王(?)

    5 魔王(シューベルト作)



安価

>>14





14 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 23:38:55 ID:PObz6ml.O





15 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26() 23:44:49 ID:b2exBhOI0



( ^ω^)「レスねえと思って油断してたお」



( ^ω^)「一応、安価が進まない時の対策も考えていたので、その説明書いてたお」



( ^ω^)「またその時が来たら説明するお」





んじゃ、本格的に書いて来る





16 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 00:10:04 ID:ZI0GH5jQ0



【TV】<「円相場の動向が……戦後最大の……」



( ^ω^)つ[] ピッ



【TV】<「原発が……ベクレルの……」



( ^ω^)つ[] ピッ



【TV】<「ただ、こんなもんで辞めないといけないのが……」



( ^ω^)つ[] ピッ



【TV】フツ



( ^ω^)「何だかどこもかしこも景気の悪いニュースばっかだお」



( ^ω^)「街逝く人々が、皆諦めた様な気力のない顔で歩いていく」



( ^ω^)「世も末だお」



僕の名は内藤ホライゾン。

親しい人たちからはブーンと呼ばれてるお。





17 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 00:12:19 ID:ZI0GH5jQ0

  _

( ゚∀゚)「何が街逝く人々だ。お前、外に全然出てねえだろ」



( ^ω^)「んお? ジョルジュ、いつの間に来たんだお? おいすー」



今日も日課であるお昼のニュース巡りに勤しむ僕の部屋に、数少ない友人の一人であるジョルジュがやって来た。

  _

( ゚∀゚)「さっきな」



( ^ω^)「てか、どうやって入ったお?」

  _

( ゚∀゚)「どうやってって、呼んでも誰も出ねえし、鍵は開いてるしで勝手に上がらせてもらった」



( ^ω^)「開いてたって……、無用心だおね」

  _

( ゚∀゚)「お前の家だろうが。何を他人事みたいに」



( ^ω^)「カーチャン、鍵閉め忘れて出てったのかお」



( ^ω^)「近頃物騒なニュースが多いのに、危機意識が足りないお」

  _

( ゚∀゚)「何でそんな上から目線なんだよ」





18 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 00:13:21 ID:ZI0GH5jQ0

  _

( ゚∀゚)「つーか、その物騒な事件を期待してたりな」



(;^ω^)「嫌な事言うなお」

  _

( ゚∀゚)「学校にも行かず、働きもしない穀潰しの息子なんざいっそ……」



(;^ω^)「僕は今モラトリアム期間中なんだお」



(;^ω^)「来るべき時が来たらちゃんと働くお」

  _

( ゚∀゚)「ホントかよ」



( ^ω^)「ホントだお、きっと……」

  _

( ゚∀゚)「……」



( ^ω^)「いつか……多分……その内……」

  _

( -∀-) ハァ……



( ^ω^)「無言で深いため息吐くなお。罵倒されるより堪えるお」





19 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 00:28:36 ID:ZI0GH5jQ0



( ^ω^)「で、ジョルジュ、今日は何の用だお?」

  _

( ゚∀゚)「いんや、用ってほどのもんはねえんだが」



僕とジョルジュは子供の頃からの友達だ。

おそらく今日は大学が午前中で終わったのだろう。

先ほどから口調は多少厳しいが、これでも僕の事を心配してくれているのだろう。



そんな気の置けない親友ジョルジュに、僕は温かな言葉をかける事にする。



( ^ω^)「用が無いなら帰れお」

 _

(;゚∀゚)「おま、それがわざわざ遊びに来てやった客に言うセリフかよ」



( ^ω^)「手土産一つも持たずに手ぶらで家の敷居を跨ぐような奴は客として認めないお」



もちろん冗談ではあったのだが、ジョルジュはそんな僕の言葉に何やらカバンの中を漁り始めた。

  _

( ゚∀゚)「よろこべ、いつのかわからないガムならあったぞ」



( ^ω^)「いらねえお。つーか相変わらずお前のカバンはラビリンスだな」





20 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 00:44:23 ID:ZI0GH5jQ0



ふと僕は、カビパン職人というジョルジュの小学生時代のあだ名を思い出した。

昔から整理整頓の苦手なやつである。

  _

( ゚∀゚)「お前の部屋だって似たようなもんじゃねえか」



( ^ω^)「失敬な。この一見乱雑に放置されたようで、その実機能的に配備された僕の部屋を」



( ^ω^)「お前のゴミボックス的なカバンと一緒にすんなお」

  _

( ゚∀゚)「ゴミじゃねえし。何ならここでこのカバンひっくり返してやろうか?」



( ^ω^)「すぐ飲み物お持ちしますんで、それだけはご勘弁くださいお」

  _

( ゚∀゚)「俺、炭酸な」



( ^ω^)「ありもんで我慢しろお」



とまあ、くだらない話を言い合うのが僕らの常で、そこには何の打算もない、きわめて普通の友人関係があった。

僕はそんな日々を、浪費してるような若干の後悔と、多少の充足感を合わせた様な生ぬるい空気の中、ただ生きていた。





21 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 01:10:38 ID:ZI0GH5jQ0



そんな緩やかな日が、いつまで続くのかわからない。

けれど僕は、そんな日々がいつまでも続く事を願い、同時に心のどこかで、それがいつか終わるものである事を理解していた。









 ( ^ω^)ブーンは魔王を倒すつもりはなかったようです









.





22 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 10:35:27 ID:EfC.EWno0

乙!

ここからどういう風に展開していくのか楽しみだ





23 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 23:52:24 ID:Q.xxFkO.0



( ^ω^)「同窓会?」

  _

( ゚∀゚)「そうそう、小学生の時のって話だ」



その日は今一つ空模様の優れない、曇りの日だった。

いつもの様に僕の部屋に来ていたジョルジュが、思い出したようにその話を口にした。



( ^ω^)「何でまたこんな時期に?」

  _

( ゚∀゚)「知らね。つーか、こんな時期って言っても、同窓会に相応しい時期自体が俺にはわかんねえし」



( ^ω^)「僕もだお」

  _

( ゚∀゚)「何だそりゃ」



( ^ω^)「何となく反射的に答えちゃっただけだお」



( ^ω^)「行きたくねえって気持ちが前面に出た結果と思われる」





24 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/27() 23:57:32 ID:Q.xxFkO.0

  _

( ゚∀゚)「あれ、行かねえの、お前?」



( ^ω^)「高卒現ニートがどの面提げて行けと」

  _

( ゚∀゚)「そのぽっちゃり面しかねえだろ」



( ^ω^)「ぽっちゃりじゃねえし」

  _

( ゚∀゚)「別にいいんじゃね? 今のご時世、ニートもフリーターもそんな珍しくもねえし」

  _

( ゚∀゚)「これが三十台とかだったら笑えねえけど」



( ^ω^)「正直、同窓会というものに全く魅力を感じないお」



( ^ω^)「そもそも小学生の頃の思い出ってあんま覚えてなくね?」

  _

( ゚∀゚)「ある程度は覚えてるぞ。高学年になってからは特に」





25 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 00:04:25 ID:xVFjSn6E0



( ^ω^)「その辺はキャラ差だお」



( ^ω^)「社交性に欠けた僕は、友だちもほぼいなかったし」

  _

( ゚∀゚)「ああ……」



( ^ω^)「大体、ジョルジュと遊んだ記憶しかねえお」

  _

( ゚∀゚)「そういやそうだったな」



そう言うなり、ジョルジュは少し申し訳なさそうな顔でテレビの方に目を向ける。

大方、嫌な事を思い出させたて申し訳なかったとでも思っているのだろうか、別に気にしてない。



元来、人付き合いが得意ではない方の僕は、一人でいる事に苦はなかったのだから。



ジョルジュとはこうやって気兼ねなく話せているが、同窓会の場に出たらきっと、

話しかけられてもろくに返事も出来ずに陰鬱な顔をしているだけになるだろうと思う。

  _

( ゚∀゚)「ま、行きたくないなら無理に行く事はないさ」





26 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 00:07:34 ID:xVFjSn6E0



( ^ω^)「ジョルジュは行くのかお?」

  _

( ゚∀゚)「そうだな……、お前が行かないなら俺も行かねえよ」



( ^ω^)「僕の事は気にするなお」

  _

( ゚∀゚)「別に気にしてるわけじゃねえし」



ジョルジュは僕と違って、その生来の明るい性格からクラスの中心にいるような子だった。

たまたま家が近かったから僕と仲良くもしてくれていたたが、僕以外に友だちがいないわけではない。

今だって友だちの数は多いだろう。



気を使ってくれるのはありがたいが、僕が重石になるような付き合いは本意ではない。



( ^ω^)「かわいい女の子もいっぱい来るかもしれないお?」

  _

( ゚∀゚)「どうだろな……って、女の子で思い出したけど、お前、小学生の頃仲の良い女の子いたよな?」



( ^ω^)「は……?」





27 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 00:11:36 ID:xVFjSn6E0



( ^ω^)「……」



( ^ω^)「……いたっけ?」

  _

( ゚∀゚)「いたって、ほら……確か……」

  _

( ゚∀゚)「……あれ、何て名前だっけ?」



( ^ω^)「僕に聞くなお」



( ^ω^)「つーか、名前出て来ないくらいだから、きっとそんな子はいなかったんだお」



なおも首を捻りつつああでもないこうでもないと考えるジョルジュを余所に、僕は視線をテレビに向ける。

画面には相変わらず景気の悪い話題が映し出されている。



正直な所、僕はジョルジュの話に心当たりはない。

面倒臭くて誤魔化しているわけではなく、本当に覚えがないのだ。



かと言って、ジョルジュが適当な事を言っているとも思い難いので、卒業アルバムでも見れば何か思い出すのかもしれないが、

どこに仕舞い込んだかわからない物を探すのも面倒なので、自分からはその案を口にはしない。





28 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 00:15:35 ID:xVFjSn6E0

  _

( ゚∀゚)「明日が雨か。面倒だな」



どうやら思い出すのを諦めたのか、ジョルジュは天気予報を観てぽつりと呟いた。



( ^ω^)「面倒なら休めばいいお」

  _

( ゚∀゚)「昔、ハワイの学校は雨が降ったらお休みだと信じてた時代がありました」



( ^ω^)「あれって、暗にハワイの文明レベルが低いって馬鹿にしてんのかおね」

  _

( ゚∀゚)「暑いから青空教室って発想じゃねえの?」



( ^ω^)「全員同じ名前とか」

  _

( ゚∀゚)「童謡は何を伝えたいのかよくわからないものが多いよな」



それっきり、ジョルジュから同窓会の話はされる事はなかった。

僕はジョルジュの帰り際、ジョルジュを玄関まで見送るという普段はしない行動をとった。

どういう風の吹き回しだとジョルジュは訝しんでいたが、何の事はない、ただ郵便を確認したかっただけだ。





29 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 00:20:14 ID:xVFjSn6E0

  _

( ゚∀゚)「んじゃ、またな」



( ^ω^)「もっと有意義な時間の過ごし方を覚えろお」



そんな僕の言葉にジョルジュはただ笑って手を振った。

僕は苦笑いを浮かべながら、また、と呟くように言葉を続ける。



( ^ω^)「さてと……」



僕は郵便物を確認する。

さして探すまでもなく目的の物は見付かった。

きっと渡しても仕方ないだろうと、そのままにしておかれたのだと思う。



( ^ω^)「どうしようかお」



僕は同窓会の出欠確認の葉書を手に考え込む。

僕の気持ちは先にジョルジュに伝えた通りだが、ジョルジュはきっと同窓会に行きたがっている。



それも僕を連れて。

理由は色々あるだろうが、一言に要約すれば、世話焼きのジョルジュのお節介である。





30 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 00:26:47 ID:xVFjSn6E0



恐らくニートな上、ほぼ引き篭もりの僕を心配しての行動だ。



( ^ω^)「全く……」



迷惑な事だ。

けれど、ありがたい事でもある。



一体どちらが僕の本音なのだろうか。



( ^ω^)「どっちにせよ、どうするか決めるお」





僕は……



 1 ジョルジュの気持ちに答え、出席する事にした

 2 申し訳ないけどやはり行けない

 3 僕は行かないが、ジョルジュだけは出席させよう



安価

>>31





31 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 00:31:56 ID:2U/n3drs0

1





32 29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/28() 23:09:37 ID:boq04tHs0



( ^ω^)「行くか……」



行きたいとは思わないが、行った所で不都合があるわけでもない。

小学生の頃の思い出は希薄だとは言ったが、ただそれだけの話で、別にいじめられたりしていたわけではないのだし。



ほんの数時間、ただ座っていれば済む話なのだ。



( ^ω^)「ま、何とかなるお」



見ようによってはポジティブにも取れる僕の態度。

しかし、いい加減とも曖昧とも取れるそれが、今の僕を作り出しているともいえる。



( ^ω^)「それで、開催はと……」



僕は同窓会の日時と場所を確認し、出席の欄に丸を付けた葉書を手に外に出た。

ほぼ引き篭もりとはいえ、たまに深夜のコンビニに出るくらいの身だ。



外に出る事にこれといった感慨も湧く事はない。



( ^ω^)「明日は雨みたいだおね」



さっき見た天気予報はきっと当たるのだろう。

そんな事を考えながら、僕は門扉を開け、通りに出た。