(-_-)ヒキコモリ王子のようです。



1 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 21:11:28 ID:3N9Ydny6O



ある時代ある王国。



国で一番大きな山のてっぺんに、先代の王様の別荘がありました。



別荘と言っても立派なお城です、だけど先代の王様が亡くなってから誰もそこに寄付きもしませんでした。



ある日、1人の男の子と1人の女の子がそのお城へやってきて、その日からお城へ暮らすことになりました。



これは、科学が発達し、みんなが魔法を信じなくなった、そんな時代のある王国の王子様のお話。





2 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 21:12:36 ID:3N9Ydny6O







(-_-)ヒキコモリ王子のようです。





3 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 21:17:54 ID:3N9Ydny6O



д川「皆さん、おはようございます。」





( <●><●>)「おはようございます。朝ご飯が出来ましたので、王子を呼んで来ていただけませんか?」



д川「分かりました。」



(*‘ω‘ *)「蜜柑はどこだっぽ?」



( <●><●>)「ご飯の後にしてください。」



( ><)「あれれ〜?僕の分がないんです」



( <●><●>)「あぁ、居たんですか。」



( ><)「確信犯ですよね?ねぇ?」





4 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 21:21:22 ID:3N9Ydny6O

コンコン



д川「王子、起きてください」



「まだ眠い…」



д川「朝ご飯が冷めてしまいます。」



「先食べててよ…」



д川「王子が食べないのなら私も食べません。」



ガチャ



(-_-)「…おはよう、貞子。」



д川「おはようございます。王子。」





5 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 21:43:37 ID:3N9Ydny6O

(-_-)「おはよう、みんな」



( <●><●>)「おはようございます。王子。」



( ><)「ご飯冷めちゃうんです!



(-_-)「あぁ、うん、ごめん。」



д川「ご飯、いただきましょうか。」



(*‘ω‘ *)「いただきまげちそうさまだっぽ!蜜柑よこせっぽ!



(<●><●>)「はやっ!



(;><)「流石ちんぽっぽちゃんなんです!



(-_-)「今日もみんな元気だなぁ…」





6 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 22:00:56 ID:3N9Ydny6O

( ><)「そういえば、聞いてくださいなんです!王子!



(-_-)「んー?」



(#><)「町に服の生地を買いに行ったら、みんなに王子のこと馬鹿にされたんです!



( <●><●>)「ほう、町の皆様は私に殺されたいんでしょうね。」



(;-_-)「殺さなくていいから。ビロード、なんて言われたの?」



(#><)「ヒキコモリ王子って言われたんです!



(*‘ω‘ *)「事実じゃないかっぽ。」



( <●><●>)「あぁ、それは…仕方ありませんね。」



(;-_-)「みんな酷いね、事実だから仕方ないけどさ。」





7 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 22:01:50 ID:3N9Ydny6O



( ><)「だ・か・ら!王子、今日こそ町に出掛けましょう!



(-_-)「やだ。絶対やだ。」



(;><)「少しは考えて下さいよ!



(-_-)「嫌なもんは嫌。」



( <●><●>)「そもそも城の外にも出ない人が町になんか行くわけないでしょう…。」



(;><)「ううう…!貞子さん!王子を説得してくださいなんです!このままじゃ王子本当に社会復帰できなくなっちゃうんです!



д川「そうですね…。王子」



(-_-)「何?」



д川「いざとなったら私が王子を養いますので、王子は町になんか出なくていいですよ。」



(*-_-)「…ありがと」





(;><)「うあああ!そこで顔赤らめる理由がわかんないです!こんなヒキコモリ王子いやなんですうう!





8 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 22:14:04 ID:pKSnta9IO

ヒモ体質な引きこもりのくせにかわいいな





9 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 22:23:50 ID:3N9Ydny6O

(-_-)「…さて、ご飯も食べ終わった事だし。貞子、いつもの宜しく。」



д川「はい。」



(<●><●>)「今日はどんな1日になるんですかね。」



(*‘ω‘ *)「狩りがうまくいくような結果が出たら嬉しいっぽ。」



( ><)「王子が外に出たくなるような結果がいいんです!





д川「では、占わせていただきます。」





10 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 22:34:06 ID:3N9Ydny6O



д川「王子は今日は外出を控えた方が良いですね」

( ><)「…。」



(-_-)「やったね。」



д川「ワカッテマスさんは、誰かと一緒に外出するといい買い物が出来るかも知れません。」



( <●><●>)「ビロード、そんなに町に行きたいなら私と買い物に行きましょ。」



( ><)「僕の結果次第なんです。」



д川「ビロードさんは…。」



(;><)「ど、どんな結果なんです?」



д川「…。

ちんぽっぽさんは、今日は絶好の狩り日和ですよ。」



(*‘ω‘ *)「ぽっ!今日の晩御飯は豪華になりそうだっぽね!



(;><)「ちょ、僕の結果は!?貞子さん!?」



( <●><●>)「お昼は貞子さん、頼んでもいいですかね?」



д川「はい、任せてください。」



(-_-)「貞子、僕オムレツが食べたいなぁ」



д川「分かりました。」



(;><)「もういやなんです、こんな職場!



( <●><●>)「うるさいですよ。」





11 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 22:42:32 ID:3N9Ydny6O





ある時代、ある王国。



ヒキコモリ王子様の住むお城がありました。



そこには

占い師、

料理が得意な執事、

お抱え仕立て屋、

狩人、4人が王子に仕えていました。





歳も性別も職業も全く違う五人でしたが、共通点をあげるとすれば。





みんな、科学を嫌いと言うことでした。





12 :名も無きAAのようです:2011/08/20() 22:53:29 ID:GX32J02QO

雰囲気好き。支援。



ただ、

「〜した。」 ×

「〜した」  ○

ここだけすげえ気になった。