-゚)日和のようです

 

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:08:39.92 ID:u+p0BCMu0

本日も良いお日柄で

 

代理

 

 

 

 

 

 

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:10:28.28 ID:qBkGzW+a0

wkwk

 

 

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:11:06.11 ID:fmkbNUQo0

ひゃはははは

 

だああれが書くかよwwwww

 

 

くそ総合は一生俺に釣られてろや

 

 

乗っ取ってもいいぞーwwww

 

 

俺のアイデアから生まれた数々の作品もあったな

 

魔法額もリメイクされたしな

 

 

ひゃあっはははは

 

俺はブーン系の原作者だよ

 

ディレクターだよ

 

ひゃはははっはは

 

 

 

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:12:33.76 ID:+Z/ix+kR0

wktk

 

 

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:13:37.69 ID:5fdYrJ1d0

( ´ω`)←こいつ憔悴し杉ワロスwwwwwwwwwwwwwww

 

 

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:15:24.87 ID:UIFSRhG3O

 

え、乗っ取っていいの?

 

 

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:17:39.23 ID:VDiN3PmV0

どうぞー^^

 

俺のアイデアから生まれた作品は叩かないでおいてやるぞー^^

 

うひひhyyふああひゃひゃひゃ

 

 

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:20:07.14 ID:UIFSRhG3O

 

('A`)「今日も寒いなー」

 

( ^ω^)「だお」

 

('A`)「絶好のクールさん日和だ」

 

( ^ω^)「おっおー」

 

 

 とってもとっても寒い日は。

 

 クールさんと、遊べる日。

 

 

 

 川 -)日和のようです

 

 

 

 

 

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:21:21.57 ID:+Z/ix+kR0

きた!支援!

 

 

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:24:07.26 ID:UIFSRhG3O

 

乗っ取りだから、ながらになっちゃうよ

書くの遅いけど読んでくれたら嬉しいな

 

 

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:24:42.52 ID:VDiN3PmV0

これはひょっとしてスレタイを拳王が決めた作品じゃないかい?

やっぱりか、そうかそうか、やはりな

 

拳王の釣りスレからはいつもいい作品が生まれるからなー

書かずして名作を生む、破格のストーリーテラーだよ拳王は

 

 

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:25:53.57 ID:UIFSRhG3O

 

 VIP小学校。

 ブーン、ドクオ、ツンの3人は、この学校の2年生です。

 

 彼らの他には、先生しかいません。

 

 小さな小さなVIP村には、子供は彼らしかいないからです。

 

 

 しんしんと雪が降る中、ブーン、ドクオ、ツンは、

 小学校の校庭にやって来ました。

 

 もう冬休みだから、学校には誰もいません。

 

 子供達だけの、遊び場です。

 

 

 

 

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:26:23.98 ID:aJw2tiIPO

なにこのすれきもちわるい

 

 

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:27:08.98 ID:Ydunxuhr0

頑張れ支援

 

 

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:33:19.65 ID:UIFSRhG3O

 

('A`)「何して遊ぶ?」

 

( ^ω^)「雪合戦!」

 

ξ゚听「そんなに積もってないから、できないわよ」

 

 何をしようか、と首を傾げた、痩せっぽちの男の子が、ドクオ。

 

 雪合戦をしたいと手を挙げた、丸々とした男の子が、ブーン。

 

 ブーンの意見を一蹴した、可愛らしい顔立ちの女の子が、ツン。

 

 3人共、寒さで鼻と頬が真っ赤です。

 

 じゃあ何する? とドクオが言うと、その口から真っ白な息が漏れました。

 

 真っ白なそれは、ふんわり、みんなの目の前で溶けていきました。

 

 

     「お、来てたか」

 

 そこへ、女の人の声が入り込んできました。

 

 

 

 

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:34:19.51 ID:Ydunxuhr0

支援支援

 

 

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:40:11.40 ID:UIFSRhG3O

 

-)「久しぶり、3人共」

 

(*^ω^)「クーさん!」

 

(*'A`)「クールさんだー」

 

ξ*「こんにちは!」

 

-)「こんにちは」

 

 どこからともなく現れた、大人の、女の人。

 

 綺麗な顔をにっこり笑みの形にして、長い黒髪をさらさらと風に揺らしています。

 

 彼女を「クールさん」「クーさん」と呼び、

 ブーン達はクールさんのもとへ駆け寄りました。

 

 

 

 

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:41:08.10 ID:Ydunxuhr0

クーさんきたー!

 

 

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:48:17.24 ID:UIFSRhG3O

 

-)「いつから来てたんだ?」

 

(*^ω^)「今、集まったところだおー」

 

゚ー゚)「そうか」

 

 くしゃくしゃ、ブーンの頭を撫でて、クールさんは笑みを深くさせました。

 ツンがちょっとだけ怒ったような顔をしているのを見て、

 少し、クールさんは声をあげて笑ってしまいました。

 

 馬鹿にしているのではありません。

 やきもちやきなツンが微笑ましくて、クールさんは笑ったのです。

 

゚ー゚)「ふふ。拗ねるなよ、ツン」

 

ξ゚听「すねてないもん」

 

 ぷい、とツンがそっぽを向きました。

 数分もすれば、機嫌も直るでしょう。

 

(*'A`)「クールさん、クールさん、今日は何する?」

 

 ドクオが、クールさんの冷たい手を掴んで、尋ねます。

 ドクオはクールさんに憧れているので、彼の顔はもう真っ赤っ赤です。

 

 

 

 

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:49:46.69 ID:kuTbTcAY0

しえ

 

 

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 18:51:09.96 ID:UIFSRhG3O

 

-)「何がしたい?」

 

('A`)「ブーンは雪合戦がしたいって言うんだけど……

 

-)「うーん、それにはちょっと雪が足りないな」

 

ξ゚听「でしょ」

 

(;^ω^)「おーん……」

 

-)「かくれんぼでもするか?」

 

ξ*「それがいい!」

 

(*'A`)「さんせー!」

 

-)「それでいいか? ブーン」

 

(*^ω^)「かくれんぼも楽しそうだお!」

 

゚ー゚)「決まりだ」

 

 

 

 

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:02:30.90 ID:UIFSRhG3O

 

 ――クールさんは、毎年冬になるとやって来ます。

 

 テレビや本で見る美人さんにも負けないぐらい綺麗で、

 どの先生よりも優しくて、時々厳しい、素敵な人。

 

 傍にいると、体は寒くても心があったかくなってくる、心地のいい人。

 

 どこから来て、どこへ帰るのか分からない、不思議な人。

 

 毎年、ブーン達は、クールさんが来てくれるのを、

 そして遊んでくれるのを、とてもとても楽しみにしています。

 

 

 今年も会えたので、3人は嬉しくて仕方がありません。

 

 雪合戦だってかくれんぼだって、本当は、クールさんと遊べるなら何だって良いのです。

 

 

 

-)「隠れるのは学校の中だけだぞ。

     じゃあ、100数えたら探しに行くからな」

 

(*^ω^)(*'A`)ξ*「はーい!」

 

 鬼はクールさんに決まりました。

 目を両手で塞いでしゃがみ込み、クールさんは「いーち」と数え始めます。

 3人は、とたとたと校舎の中へ駆けていきました。

 

 

 

 

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:06:16.85 ID:Ydunxuhr0

クールさん…支援

 

 

 

 

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:10:12.48 ID:UIFSRhG3O

 

川∩ -)「にーぃ、さーん、しーぃ……

 なるべくブーン達にも聞こえるようにと、クールさんは声を大きくします。

 

川∩ -)「ごーぉ、ろーく……

 

 

 

 しばらく経って。

 ひゃく、と一際大きな声で言って、クールさんは立ち上がりました。

 

 

 振り返り、校舎を眺めます。

 

-)「ふふ、さあて、探すとするか」

 

 

 

 

 

 

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:12:25.24 ID:Ydunxuhr0

しえんしえん!

 

 

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:12:51.78 ID:FCNt6Z+f0

しえん

 

 

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:14:33.20 ID:KPTqeCMY0

しえしえ

 

 

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:17:17.02 ID:UIFSRhG3O

 

 学校の中に入ったクールさんは、真っ先に職員室へ行きました。

 

 机は6つほどしかないけれど、他の教室より広い部屋。

 

 しんと静まり返るそこへ、足を踏み入れます。

 

 ぎぃ、と、木の床が声を上げました。

 

 

 きょろきょろ、クールさんは辺りを見渡します。

 

-)「ここにはいないのかな……?」

 

 わざと落ち込んだように言い、口をすぐに閉じました。

 ついでに目も閉じて、耳を澄ませます。

 

 すると、くすくす、小さな小さな笑い声が聞こえました。

 

 その声のする方へ、クールさんはゆっくり、慎重に近付きます。

 

 そこは、一番奥の机。

 

 息を吸って、クールさんは、

 

-)「ブーン見っけ!」

 

 机の陰を、覗き込みました。

 

 

 

 

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:17:43.20 ID:Ydunxuhr0

支援ー

 

 

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:24:59.80 ID:UIFSRhG3O

 

(;^ω^)「おっ!」

 

 体育座りをしていたブーンは、びっくりしたのか、目を真ん丸にさせました。

 

-)「一人目だ、ブーン」

 

(;^ω^)「おー、負けちゃったお」

 

-)「君はすぐに笑ってしまうからな」

 

(;^ω^)「む、今度から笑わないように頑張るお」

 

 そう言って、ブーンは、きゅっと顔をしかめました。

 皺が寄ってしまった彼の眉間を指でつっつき、クールさんは言います。

 

-)「我慢なんてしなくていいぞ。

     私は、ブーンの笑顔が大好きだからな」

 

( ^ω^)「……そうかお?」

 

-)「ああ。ブーンは、にこにこ笑ってるのが一番似合ってる」

 

(*^ω^)「じゃあ、我慢、しないお」

 

゚ー゚)「ああ」

 

 手をつなぎ、2人は職員室を出ました。

 次は、ドクオとツンを見付けに行くのです。

 

 

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:25:53.80 ID:Ydunxuhr0

ブーンかわいいな…

 

 

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:35:28.99 ID:IviyVOJ40

おい

 

 

もっと支援しろや

 

 

 

俺のアイデアを表意させた作者の作品なんだが?

 

 

拳王派の人は漏れなく支援しろ

いいな?

 

 

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:35:38.36 ID:UIFSRhG3O

 

 続いて、クールさんは体育館に来ました。

 学校の中で一番広いそこは、やはり、静かでした。

 

( ^ω^)「ここに、ドクオいるのかお?」

 

-)「多分な。……ここはとても寒いから、早く見付けてあげよう」

 

 すたすた、クールさんは真っすぐ体育の奥に向かいます。

 

 そして、体育の道具をしまっている倉庫の前に立つと、

 こんこん、扉を叩きました。

 当然ながら返事はありません。

 

-)「開くかな?」

 

 恐る恐る、クールさんは扉を開きました。

 鍵はかかっておらず、倉庫はすんなりと口を広げます。

 

( ^ω^)「いないおー」

 

 倉庫の中にはマットや得点ボード、ボールなど、たくさんの物がありましたが、

 ドクオはいませんでした。

 

 クールさんは顎に手をやって考え込み、

 ふと、隅っこの跳び箱を見ました。

 

 

 

 

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:37:03.93 ID:CmUmrP78O

拳王関係なく支援

 

 

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:41:11.78 ID:Ydunxuhr0

クールさんすげぇな支援

 

 

36 :拳王 QP91zo8lHclw 2010/11/28() 19:43:31.06 ID:yWxtFwfZO

ちなみにこれは俺の作品な

 

作者は違うけど評価されるのは俺

 

 

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:43:47.91 ID:UIFSRhG3O

 

 何段も積み重なっている跳び箱の、そのてっぺん。

 一段目だけが、床に転がっていたのです。

 

 これまたゆっくり、慎重に。

 クールさんは跳び箱に近寄ります。

 

 かたん。

 積まれた跳び箱の中から、硬い音がしました。

 

-)……ドクオ、見っけ!」

 

(;'A`)「あうっ」

 

 上から跳び箱の中を見下ろすと、

 ドクオが、小さな体をさらに小さくさせて隠れていました。

 

(*^ω^)「すごいおー」

 

-)「二人目だ」

 

 ドクオを抱え上げ、クールさんは彼を跳び箱の中から出してあげました。

 ドクオは照れ臭そうに頬をかりかりと掻いています。

 

-)「さあ、ツンを探そう」

 

 右手でブーンと、左手でドクオと手をつなぎ、

 クールさんは体育館を後にしました。

 

 

 

 

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:45:25.03 ID:ScBDNFwJ0

支援

 

 

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:47:01.02 ID:Ydunxuhr0

しえんしえん

 

 

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:47:09.97 ID:yWxtFwfZO

ボガードナイトじゃないのか?

 

ボガードあったら1ターンソウザだから強いな

 

 

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:54:26.21 ID:UIFSRhG3O

 

 図書室のドアを静かに、音を立てないように開いて、

 クールさんは中を覗きました。

 しばらく気配を窺って、

 

-)b「しー」

 

 ブーンとドクオに、黙っているようにお願いしました。

 2人は、こっくりと頷き、口元を手で押さえます。

 それを確認したクールさんは、そーっと、図書室の中に入りました。

 

 

 

 一番奥の本棚の前に、ツンはいました。

 けれど、クールさんが隣にしゃがみ込んでも、気付く様子はありません。

 

ξ*--)ξ スヤスヤ

 

 読みかけの本を抱いて、ぐっすり眠っていたからです。

 

 

 

 

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 19:56:49.67 ID:Ydunxuhr0

ツン可愛い…!支援

 

 

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:02:36.05 ID:UIFSRhG3O

 

-)「待ちくたびれちゃったか」

 

 少しの間。

 クールさんは愛おしげにツンの寝顔を眺めていました。

 

 そして、名残惜しそうに、ツンの肩を叩きます。

 

ξ*-)ξ「ん……

 

 ツンは目をこすり、欠伸を一つ。

 クールさんが「おはよう」と声をかけると、舌足らずに「おはよう」と返しました。

 

ξ*-……あー、くーるさん……

 

-)「三人目。かくれんぼ、おしまいだ」

 

ξ;「あ……

 

 ようやく現状を理解したようで、ツンは悔しそうに口を尖らせました。

 

ξ゚ -「むー」

 

゚ー゚)「ほら、ブーンとドクオが待ってるぞ」

 

ξ* -……ん」

 

 

 

 

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:09:10.68 ID:UIFSRhG3O

 

 図書室を出ると、さっきのように、

 ブーンがクールさんの右手を、ドクオがクールさんの左手を掴みます。

 

 ツンがつまらなそうに眉を寄せると、クールさんはブーンへ目を向けました。

 

-)「ツンは、ブーンと手をつなごうか」

 

(*^ω^)「おっ! つなぐお!」

 

ξ*……ふ、ふん、しょーがないなあ」

 

 その顔をぽっと赤くし、それでも口だけは強がりながら、

 ツンはブーンの右手を握りしめました。

 

 

 

 それから、4人は探険と称して学校の中を歩き回りました。

 全ての教室と廊下、階段を通り終えると、

 今度は、ブーン達が普段使っている教室に入りました。

 

 

 3つの机。それぞれが自分の席に着き、

 クールさんは黒板の前に立ちます。

 

 

 

 

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:16:53.36 ID:UIFSRhG3O

 

-)「今日だけ私が先生だ。私が分かることなら、何でも教えてあげよう」

 

 横に並んだ3つの机。

 左端、窓側の席に座ったドクオが、「はい」と手を挙げました。

 

('A`)「わり算が苦手なんだ」

 

-)「ふむ、わり算」

 

( ^ω^)「余りが出ちゃう問題は、好きじゃないお……」

 

-)「ふむふむ。ツンは?」

 

ξ゚听「私は、算数得意だから」

 

-)「えらいな、ツン」

 

ξ*「えへへ……

 

-)「じゃあ、割り算の練習をしよう。

     ツンは得意みたいだから、ツンも先生になってくれるか?」

 

ξ*「うん!」

 

 

 

 

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:24:03.25 ID:UIFSRhG3O

 

 それから、計算問題の練習や漢字の書き取りをして、

 飽きたら雑談をして。

 

 時間は、どんどん過ぎていきました。

 

-)――お、もうこんな時間か」

 

 不意にクールさんは腕時計を見て、そう言いました。

 次いで窓の外を見れば、日が落ちかけています。

 

( ^ω^)「おー……そろそろお別れかお……」

 

 残念そうに、ブーンが呟きます。

 

 クールさんは、いつも、夕方になるといなくなってしまうのです。

 

('A`)「来年も、来てくれる?」

 

-)「ああ、来るよ」

 

ξ゚听「絶対、絶対ね」

 

-)「約束だ」

 

 

 

 

 

 

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:28:08.92 ID:Ydunxuhr0

一年に一日だけなのか…支援

 

 

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:29:16.37 ID:UIFSRhG3O

 

 クールさんが力強く頷くと、3人はほっと息をつき、

 にっこり笑いました。

 

 つられてクールさんも笑って。

 

 

 

 クールさんが瞬きをして、次に目を開いたときには、

 

 ブーンも、ドクオも、ツンも、いなくなっていました。

 

 

 

-)……

 

 汚れた机、壊れかけている椅子。

 

 教室の床は、一部分だけ、穴があいています。

 

 クールさんは、目を伏せると、教室から出ていきました。

 

 

 

 

 

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:31:39.04 ID:Ydunxuhr0

!?

 

 

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:34:28.53 ID:UIFSRhG3O

 

 

 

 学校を出たクールさんは、校庭を進み、校門を抜けました。

 

-)

 

 振り返り、見上げた学校は。

 

 もう、何年も、何十年も使われていなさそうなくらい、ぼろぼろでした。

 

 

 

 しんしん。

 しんしん。

 

 真っ白な雪が、降り続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:37:00.57 ID:Ydunxuhr0

支援

 

 

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:38:16.47 ID:CuP0n+/fO

一体なにが

 

 

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:38:27.65 ID:UIFSRhG3O

 

 

 

 小さな小さなVIP村。

 

 そこに住むクールさんの祖父が言うことには。

 

 昔々、ずっと昔。

 

 とっても寒い、冬のある日。

 

 村の一部で大きな火事があり、

 

 その火事で、いくつかの家と家族が、焼けてしまったということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:38:55.34 ID:DPjVqYMb0

 

 

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:40:56.89 ID:VQUi/uk00

即興で思いつくその想像力と文才を分けてくれ

 

 

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:40:58.86 ID:Ydunxuhr0

そういうことか…乙乙

 

 

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:42:17.14 ID:UIFSRhG3O

 

二連続も短編をながら投下して、俺のライフはもう0よ!!

 

何かタイトル関係ねえ! まあいいや。

 

乗っ取りって案外楽しいな。

 

じゃあね!!

 

 

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:46:08.56 ID:1+IJlMMt0

乙乙、面白かった

 

 

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:48:15.53 ID:UIFSRhG3O

 

うわあ。

「乗っ取りって案外楽しいな」って何か俺ものすごく悪い人みたいだ。

正確に言うと、即興で話を書くのは楽しいなってことだよ!

 

ぷるぷる、僕は悪い作者じゃないよう。

 

 

 

 

何かテンションがヤバイ。

今度こそ、じゃあね!

 

 

 

 

60 :拳王 QP91zo8lHclw 2010/11/28() 20:51:02.07 ID:yWxtFwfZO

みんな支援ありがとう!

またな

 

 

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 20:55:28.35 ID:yD+4iprrO

もつ

 

 

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 21:01:24.46 ID:n240Ye/W0

>>59

乙!

オチが予想外だった

おもしろかったよ

 

 

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 21:18:49.96 ID:/goyNroN0

さすが拳王だな

いい話やん?

 

乙w

 

 

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 22:36:39.00 ID:6xzK37LI0

けんおうさんつりとかまじぱねっすwwwそ

んな事するなんてマジリスペクトっすよwww

おれもあなたみたいな立派な荒らしになりたいっすwwww

うんこみたいな作者もけんおうさま見習えよwwww

しっかしクズみたいな文だなwwww

ねくらかよwwwwwwww

 

 

投下乙ほのぼのから一気に落された感じがして怖い

 

 

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28() 22:44:23.79 ID:HPK1e6Q+O

作者乙

ほのぼの、かつ良い意味で期待を裏切られた