( )早く人間になりたいようです

 

319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:58:39.03 ID:iug/rcBBO

しえ

 

 

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:11:42.59 ID:ySUmsuHiO

支援

 

 

321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:16:44.74 ID:JrjYigTBO

 

(;)「わ、わ」

 

 鏡の中から外へ、どんどん腕が伸びてくる。

 肩から先が、全てこっち側に現れたところで、ビコーズは動きを止めた。

 

 ちょっと、間を空けて。

 

( )「えいっ」

 

 一気に、体全体を傾けてきた――

 

 

 

( )……あれ?」

 

 

 ――その一瞬の直後。

 ビコーズが、見当たらなくなってしまった。

 

 鏡にも、こっちにも、どこにもいない。

 

( )「ビコーズ?」

 

   「――僕には、体が無いんだ」

 

(;)「わっ」

 

 かと思えば、すぐ傍でビコーズの声がした。

 びっくりして、体が跳ねてしまう。

 

 

322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:17:11.77 ID:EGO04Sh+O

>>311>>318

ありがとう!見つかったよ!

 

 

 

 

323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:18:37.20 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:19:59.52 ID:HMf5W0eY0

む?

 

 

325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:31:18.41 ID:JrjYigTBO

 

(;)「ビコーズ、どこ?」

 

   「君の隣」

 

(;)「見えないよ」

 

   「そういうもんなの。僕には顔も体も無いから」

 

 そういうもんらしい。

 

( )「それは、鏡と何か関係があるの?」

 

 訊きながら鏡を見ると、正しい向きの僕がいた。

 ビコーズがいなくなると、鏡は元に戻るみたいだ。

 

   「――僕、体が欲しいの」

 

( )「体?」

 

   「昔、土で体を作ろうとしたけど、僕は不器用だから、出来なくてね」

 

( )……うん」

 

 

 

 

326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:34:42.60 ID:+nkmdMDQ0

らめぇ!!!

 

 

327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:37:02.96 ID:+FKMDNJp0

まさかこいつ…

 

 

328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:40:31.96 ID:JrjYigTBO

 

   「だから、昨日、鏡の中に入ったの。

    そうすれば、鏡の前に立った人の姿を借りられるかと思って」

 

( )……ちょっと、見た目が違うけどね」

 

   「……不器用なんだもん」

 

( )「それで、その作戦、上手くいってる?」

 

   「あんまり」

 

( )「あんまり?」

 

   「さっき気付いたけど、みんな手を洗ったらさっさと出ていっちゃうから、

    ほんのちょっとの時間しか体を借りられないんだ」

 

( )……

 

   「……不器用なんだもん」

 

 それは不器用というより、

 ちょっと頭が良くないだけじゃないだろうか。

 

 

 

 

329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:40:40.97 ID:HMf5W0eY0

しえん

 

 

330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:41:59.17 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:44:36.92 ID:pDrTj/Dzi

 

 

332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:45:49.34 ID:0ythnC5n0

頭大丈夫かお前ら

 

 

333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:46:45.50 ID:DLSFUjym0

頭なら無……ああっ!耳が!耳がぁ!

 

 

334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:49:11.07 ID:JrjYigTBO

 

( )「どうするの? これからも鏡に居るの?」

 

   「いい方法が浮かぶまでは、ここに居ようかな」

 

( )「ん、頑張って」

 

   「頑張るよ」

 

 鏡の中の僕が、また逆さまになった。

 

( )  |「お話、聞いてくれてありがとう」

 

( )「どういたしまして」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 01:53:15.51 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:03:13.51 ID:ySUmsuHiO

ぬふぅ

 

 

337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:04:37.20 ID:ntbZ5rEE0

>>89

アラクネちゃん大人しくしといてください

 

 

338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:05:45.08 ID:Kn5/HZW6O

しえっ

 

 

339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:13:30.73 ID:JrjYigTBO

 

 

 次の日、例の鏡に生徒達が群がっていた。

 違う姿が映るのが面白いんだろう。

 

 怖がる子もいたけれど、殆どの生徒はけらけら笑っていた。

 この学校どうなってるんだ。

 

( ^ω^)「やべえwww改めて見ると何だこれwwwww顔面崩壊wwwww」

 

 中でも、先生が一番はしゃいでいる。

 見てるこっちが恥ずかしい。

 

ξ゚听「あれ、ビコーズだっけ?」

 

( )「うん」

 

ω`)「いっぱい人が来たから喜んでるかもね」

 

 ツン達には、ビコーズのことを話しておいた。

 ショボンの言う通りに、喜んでるのかな。だといいんだけど。

 

('`*川「……うーん」

 

( )「どうしたの?」

 

('`*川「……何でもないけど」

 

 難しい顔をして、ペニサスが唸る。

 何なんだろう?

 

 

340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:22:44.80 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:32:55.66 ID:JrjYigTBO

 

 

 

('`*川「あんまり、ビコーズに近付かない方がいいかもしんないね」

 

 教室に行くなり、ペニサスがそう言った。

 

(*゚ー゚)「え?」

 

( )「どうして?」

 

 昨日はペニサスも面白がってたのに。

 

('`*川「ビコーズは、物に取り憑けるんだよ。

     いつか、誰かの体を乗っ取っちゃうかもしれない」

 

(;´ω`)……こわい」

 

('`*川「『かもしれない』、だからね。絶対ってわけじゃないよ」

 

( )……

 

 そっか。土で体を作ろうとしたってことは、

 体さえあれば、それを操れるようになるってことだ。

 

 

 

 

342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:33:41.60 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 02:42:54.27 ID:HMf5W0eY0

支援

 

 

344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 03:10:54.67 ID:L17U5eT3O

ふたなりなかだしの人だったか!

またあなたのssをスレで見れてうれしいです

 

 

 

345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 03:37:53.43 ID:PKN1RrIAO

ねるしえん

 

 

 

 

346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 03:44:53.55 ID:pDrTj/Dzi

 

 

347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 04:13:41.26 ID:EbU1K0BHO

支援

 

 

348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 04:33:52.92 ID:JrjYigTBO

 

( )……でも、そんなこと、するように思えないよ」

 

('`*川「そう?」

 

( )「うん」

 

('`*川「んー……

 

 ビコーズは、そんなのしない、と、思いたい。

 ……しないよね。

 

 

 

 

 

*****

 

 

( )  |「こんにちは、今日も来たんだ」

 

 みんなは授業を受けてる時間。

 僕は、昨日のように、ビコーズの所に行った。

 自力で洗面台に上るのにはなかなか苦労した。

 

( )「こんにちは。ビコーズ、体が欲しい?」

 

 挨拶もそこそこに、直球で訊ねてみる。

 

 

 

 

349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 04:38:18.03 ID:JrjYigTBO

 

( )  |「急だね」

 

( )「気になるから」

 

( )  |「……欲しいよ」

 

( )「じゃあ、誰かの体を欲しがったりする?」

 

( )  |「?」

 

( )……人の体を、奪おうって、思う?」

 

( )  |「……

 

( )……

 

( )  |「そっか」

 

( )  |「そういう方法も、あるね」

 

( )……ビコーズ」

 

( )  |「自分で体を作る必要も無いし、こんな鏡に居なくてもいいね、それなら」

 

 

 

 

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 05:00:15.34 ID:JrjYigTBO

 

( )  |「でも、しないよ」

 

( )

 

( )  |「それじゃあ、体の持ち主が可哀相じゃない」

 

( )……そっか」

 

( )  |「だから、しない」

 

( )……ビコーズがいい人で、良かった」

 

( )  |「えへへ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 

351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 05:07:26.87 ID:JrjYigTBO

 

 

 ――次の日。

 

 ビコーズは、鏡の中から消えていた。

 

 

( )  |

 

( )

 

( )  |

 

( )……ビコーズ?」

 

( )  |

 

 鏡に映る僕は、顔が、ちゃんと正しい向きになっている。

 僕が手を挙げれば、鏡の僕もしっかり手を挙げる。

 

 話し掛けても、答えてくれない。

 

 

 ビコーズが、いない。

 

 

 

 

 

352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 05:25:38.45 ID:EGO04Sh+O

支援だ

 

 

353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 05:30:28.96 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 

 

ξ゚听「いなくなっちゃったの?」

 

(;)「うん」

 

 教室に戻って、ツンにビコーズが消えたことを伝えた。

 授業中だったけど、気にしない。

 

(;´ω`)……誰かの体に入っちゃったのかな」

 

(;^ω^)「え!? 何!? 入るって何!?」

 

(;*゚ー゚)「そ、そうなの? ペニサス」

 

('`*川「私には分かんないよ」

 

ξ゚听……ゼア、どうする?」

 

( )……どうしよう」

 

 探したいけど、ビコーズは姿が見えない。

 誰かの中に入ってるとしても、そんなの調べようもない。

 

 

 

 

354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 05:33:49.85 ID:rr3cpsxSO

夜は保守るから寝てもいいんだぜ支援

 

 

355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 05:40:08.37 ID:JrjYigTBO

 

ξ゚听……せんせー」

 

(;^ω^)「お?」

 

ξ゚听「私、ちょっと、ゼアと一緒にビコーズ探してくる」

 

(;^ω^)「授業中だお!?」

 

ξ゚ -「行くったら行くの!!」

 

 僕を抱えて、ツンは教室を飛び出した。

 後ろから先生の声がしても、止まらなかった。

 

 

 

*****

 

 

'`)y‐「……で、何で俺のところに来んの」

 

 校舎の裏、端っこ。

 僕とツンは、祠の前にやって来た。

 

 この間まで雑草だらけだった一帯は、すっかり綺麗になっている。

 祠を直した後、先生が、他の教師達に祠の存在を教えてあげたのだとか。

 

 今じゃ、教師と生徒が交代で祠のお手入れをしている。

 

 

 

 

356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 05:53:21.49 ID:JrjYigTBO

 

 その祠の上に、フォックスは座っていた。

 初めて、泣いてない彼を見た気がする。

 

 小さな祠なのに、大人――の姿――のフォックスが座ってもびくともしない。

 丈夫、というより、フォックスの方に何かあるのかな。

 たとえばとても軽いとか。神様だし。本体は小さな木彫りの狐だし。

 

( )「フォックスなら、何か分かるかなって思った。神様だから」

 

'`)y‐「安易な理由だなあ」

 _,_

ξ゚听……たばこ、けむい」

 

 ツンが顔を顰める。

 ――フォックスは、何故か煙草を吸っていた。

 

( )「それ、どうしたの?」

 

'`)y‐「お供えされてた。美味い」

 

 ぷかぷか、煙を浮かべるフォックスは、本当に嬉しそうだ。

 

 

 

 

357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:00:08.40 ID:Daq/Q6pP0

追いついた支援

 

 

358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:03:15.59 ID:g4MPA2LJ0

しえん

 

 

359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:03:49.74 ID:LKDJ4rJaO

シエン

 

 

360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:09:34.69 ID:JrjYigTBO

 _,_

ξ゚听「むううう」

 

 ツンが、ぱたぱた手を振って煙を散らす。

 煙草、嫌いなんだなあ。

 

'`)y‐「――ま、お前らには世話になったし。

      助けてやらないこともないよ」

 

( )「本当?」

 

'`)y‐「ああ」

 

 祠の上で立ち上がり、フォックスは、辺りをきょろきょろ見渡した。

 そして、飛び下りる。

 音も立てず、僕らの隣に着地した。

 

'`)y

 

 すう、と、煙草を一気に吸い込む。

 

 ――そのまま、斜め上を見上げ、煙を吹き出した。

 

 

 

 

361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:24:03.71 ID:JrjYigTBO

 

( )――おお」

 

ξ゚听「おー!」

 

 煙は空気に溶けることなく、するする、紐が風に吹かれるように流れていった。

 

'`)y‐「ほら」

 

 フォックスが、煙の向かう方向に顎をしゃくる。

 追い掛けろってことかな?

 

( )「ツン」

 

ξ゚听「うん」

 

 ツンも分かったようで、僕を抱えたまま駆け出した。

 ありがとう、と声を張り上げると、

 おう、というフォックスの返事が微かに届いた。

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:25:43.30 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:34:18.71 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 ――煙は、校庭の隅っこに来ると、ふんわりと渦を描き始めた。

 何かを包むみたいに。

 

 すると、煙の中から、けほけほ、咳込む声がした。

 

( )……ビコーズ?」

 

 呼び掛ける。

 途端に煙は霧散し、そこには何も無くなった。

 いや、無くなったように見えるだけで、

 ちゃんとビコーズがいる。

 

   「――……見付かっちゃった」

 

 どこかしょんぼりした様子で、ビコーズが言う。

 ツンが、「ほんとにいた」と呟いた。

 

 

 

 

364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:45:58.07 ID:qW+tQ15e0

支援

 

 

365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 06:47:05.84 ID:JrjYigTBO

 

( )「逃げないでね」

 

 念のため、ビコーズに釘をさす。

 逃げられたら、またフォックスのところに戻ってお願いしなきゃいけない。

 

   「……うん」

 

( )「じゃあ、訊いていい?」

 

   「いいよ」

 

( )――どうして、鏡から消えちゃったの?」

 

 問い掛ける。

 返事が、なかなか来ない。

 沈黙。

 

( )……ビコーズ、いる?」

 

 僕らには、ビコーズが見えない。

 だから逃げられても分からない。

 

 ちょっと、不安になった。

 

   「いるよ」

 

 ほっ、と、僕とツンが同時に息をついた。

 

 

 

 

366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:01:53.72 ID:JrjYigTBO

 

 また、少し沈黙が流れて。

 

 

   「……恐くなった」

 

 

 ぽつり、言葉が落ちた。

 

 

   「君から、誰かの体を奪うかって訊かれたとき、

    僕は初めてその方法に気付いた」

 

 

   「でも、昨日言った通り、そんなことしたら相手が可哀相だ」

 

 

   「だから、やっちゃいけないでしょ。

    分かってるよ。駄目だって」

 

 

   「……分かってるけど……」

 

 

 

 

 

367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:04:09.86 ID:PdO7ljFbO

んー…

 

 

368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:05:24.21 ID:MxFZRyU7O

おはよう

 

 

 

 

369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:08:54.10 ID:JrjYigTBO

 

 

   「考えれば考えるほど、魅力的に思えるんだ」

 

 

   「どんな人を狙えばバレにくいかなんてことさえ、考え始めた」

 

 

   「……恐くなった。本当に実行しちゃいそうで」

 

 

   「あのまま鏡にいたら、誰かが鏡の前に立ったとき、

    その人の体に入り込んでしまいそうで」

 

 

( )……それで、鏡から離れたの?」

 

 

   「……うん」

 

 

 

 

370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:24:44.85 ID:JrjYigTBO

 

( )……ごめんね。僕が余計なこと言ったから」

 

   「ううん。どうせ……いつか、同じことを思いついてたよ、きっと」

 

ξ゚听……ねえねえ」

 

 不意に、ツンが僕の頭を指先でつついた。

 

( )「なあに?」

 

ξ゚听「体、作ってあげようよ」

 

( )……どうやって?」

 

ξ゚听「分かんないけど」

 

( )……

 

 

*****

 

 

 というわけで。

 

'`)y‐「また来たのかよ」

 

 今度はビコーズを連れて、再びフォックスのもとを訪れた。

 

 

 

 

371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:26:01.99 ID:XTPe+nDwO

面白いなぁ

 

支援

 

 

372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:31:31.51 ID:IQDp5ChQO

( )ゼア!ゼアじゃないか!

 

 

373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:42:54.39 ID:JrjYigTBO

 

'`)y‐「体ねえ……

 

 煙草を咥えて、フォックスは考え込む。

 ちらちら視線を僕らの後ろに向けるが、もしかしてビコーズが見えるのだろうか。

 

 気になったので訊いてみるが、「居るのが分かるだけだ」と返された。

 それも充分凄いけど。

 

 

 

 ――しばらく経って。

 

 フォックスは、ぽんと手を叩いた。

 

'`)「ちょっと、こっち来い。ビコーズとかいうの」

 

 煙草を指で弾く。

 地面に落ちる前に、煙草は跡形もなく消えた。

 

   「……どうするの?」

 

'`)「そこに座れ」

 

 祠の下を指差して、フォックスは言う。

 

 フォックスの目が、上から下へゆっくり移動したところを見ると、

 ビコーズは言われた通りに座ったようだ。

 

 

 

 

374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 07:59:42.19 ID:ySUmsuHiO

おはよう支援

 

まだ書いてるだと…

無理すんなよ

 

 

375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:04:52.95 ID:JrjYigTBO

 

'`)「どんな姿になりたいのか、強く思い浮かべろよ」

 

 ビコーズが居るであろう場所に掌を翳し、フォックスは目を閉じる。

 

 ――そのとき、土が、僅かに盛り上がった。

 

 上に向かって形を変えていく土。

 

ξ゚听……あれって」

 

 徐々に出来上がるそれを見て、ツンはぽかんと口を開けた。

 

 

( )

 

( .)

 

 

 小さな、人間を簡略化したような形。

 ぽつんと穴があく。

 

 見覚えがある。

 

 あれは――

 

 

 

 

376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:17:23.45 ID:ElIN5bcCO

面白い凄い

 

 

377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:23:02.07 ID:JrjYigTBO

 

 

( )

 

 

 僕を映したときの、ビコーズの姿。

 

 大きさも、僕と同じくらい。

 

'`)……何だ、そんなのでいいのか」

 

( )「これがいいんだ」

 

 ビコーズは、茶色い両手を見比べる。

 彼の頭のてっぺんをフォックスが叩くと、

 ビコーズの体が薄い黄色に変わった。

 綺麗な色だ。

 

'`)「俺の家の下にある土だからな、ちょっとやそっとじゃ壊れないし、

     水に濡れてもへっちゃらだ」

 

( )……ありがとう」

 

'`)「ふん」

 

 

 

 

378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:32:27.04 ID:JrjYigTBO

 

( )……みんな、ありがとう……

 

( )「ううん。――良かったね、ビコーズ」

 

( )「うん。……うん……

 

ξ*゚听「ゼアが増えたみたい!」

 

 ツンが、ビコーズと僕をまとめて抱きしめる。

 何度も頬擦りを繰り返し、

 _,_

ξ゚听……ビコ、柔らかくない」

 

 不満そうな顔をした。

 

'`)「そりゃあ土を固めて出来てるからな」

 

ξ゚听「あっ」

 

 ツンの手からビコーズを奪い、フォックスはビコーズを肩に乗せた。

 

 

 

 

379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:35:51.34 ID:0vBhMKvGO

作者はこの間からずっと何かしら書いてるが、せいとかいの番外は大丈夫か

支援

 

 

380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:41:41.14 ID:JrjYigTBO

 

'`)「俺が作ってやったんだ。

     礼代わりに、しばらく俺と一緒に居てもらうぜ。

     ここ、祠の手入れ以外にゃ滅多に人が来ないから、退屈なのさ」

 

( )「うん。……僕も、1人じゃ寂しいから、是非」

 

;;) ブワッ

 

( )「あーあ」

 

 せっかく、今日は全く泣かなかったのに。

 

(;)「な、何、何なの?」

 

( )「泣き虫なだけ」

 

;;)「やっと一人ぼっちから解放された……

 

(;)「そんなことで泣いてるの……よしよし」

 

 そのとき、チャイムが鳴った。たしか、これから給食の時間だ。

 

ξ゚听「あっ、ゼア、戻ろう! フォックス、ビコ、またね!」

 

( )「またねー」

 

 ツンが走り出した。

 落とされないように踏ん張りながら、僕は2人に向かって手を振る。

 

 

381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:46:36.84 ID:XTPe+nDwO

泣き虫は変わらなかったかww

 

 

382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:46:49.24 ID:JrjYigTBO

 

 ビコーズは、まるでそう出来るのが嬉しくて堪らないかのように、ぶんぶん手を振った。

 

 

 へたくそな鏡は、自分の体を手に入れられたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 08:54:23.40 ID:JrjYigTBO

 

キリがいいところで

 

外出の時間だ。若干遅刻しそう

今日は昼までには帰ってこれる筈だから、昨日よりはガシガシ進められる、といいな

 

 

午前中も、空いてる時間に書き進めていくと思う

 

 

 

>>309

かわいいいいいわああああああああああ! ありがとう!

ツン! ツン! ツンんんんんわああああああ! ゼアぁああああいああああああ!!

 

 

>>379

一応書き溜めはしている。何とか間に合うといいなと思っている

 

 

384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 09:07:50.13 ID:ySUmsuHiO

おつー

 

 

385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 09:08:21.49 ID:46VR2sDA0

    _, ,_

   (;´Д`)   _, ,_

    ⊂彡☆ ) Д´

       パーン

 

 

386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 09:12:11.11 ID:g4MPA2LJ0

無理スンナー

 

 

387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 09:13:49.66 ID:EJ95N8fn0

面白いな

 

>>383

お疲れさん

 

 

388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 09:37:23.93 ID:zDyFGoTAO

 

面白いな

完結してほしい

 

 

389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 10:12:15.37 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          よにんめ:お喋りな猫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 10:27:41.13 ID:JrjYigTBO

 

 

 

ミセ*゚ー゚)リ「あれ、ゼアちゃん、今日はツンについていかなかったの?」

 

( )「うん。おかえり」

 

 お昼。

 買い物から帰ってきたミセリは、

 テーブルの上でメモ帳に落書きをしていた僕に声をかけてきた。

 今日は、家で過ごしたい気分だった。

 

ミセ*゚ー゚)リ「お昼ご飯、何がいい?」

 

( )「ふりかけのおにぎり!」

 

 ふりかけを混ぜたおにぎりは美味しい。

 わかめご飯も最高だ。

 

ミセ*゚ー゚)リ「のりたま?」

 

( )「のりたま」

 

ミセ*゚ー゚)リ「すき焼き味のふりかけも買ってきたけど」

 

( )「う……

 

 僕が迷っていると、ミセリはくすくす笑って「両方ね」と言った。

 

 

 

 

391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 10:41:26.21 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 お昼ご飯。

 ミセリも僕も、メニューはふりかけおにぎり。

 

(*)) ムグムグ

 

ミセ*゚ー゚) パクパク

 

 ほんのり甘くて、ほんのりしょっぱい。

 美味しいなあ。おにぎり大好き。

 

ミセ*゚ー゚)リ「あれ」

 

 ふと、ミセリが顔を上げて窓の方を見た。

 つられて僕も窓を見る。

 

 

(,,Д)

 

 

 猫が一匹、そこに座っていた。

 

ミセ*゚ー゚)リ「ギコちゃん」

 

 名前だろうか、ミセリが呟く。

 ん? ギコ、って何か聞き覚えがあるな。

 

 

 

 

 

 

392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 10:52:19.83 ID:rT5DZZLwO

ギコにゃん

 

 

393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 11:01:11.88 ID:QfWYT8NSO

マンガとして頭の中で構図は浮かぶのに、アウトプット出来る力がない。

すげぇくやしい。

 

 

394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 11:23:46.50 ID:auzleNWVO

>>393

妄想屋さんの9割はそんなんだと思うぜ。

かく言う私もry

 

 

395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 12:24:01.81 ID:y1PzNSMhO

 

 

396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 12:28:04.12 ID:JrjYigTBO

 

 ミセリが窓を開ける。

 ギコと呼ばれた猫は、するりと中に入ってきた。

 

ミセ*゚ー゚)リ「待っててねー」

 

 ギコはテーブルから少し離れた所で、お行儀良く座っている。

 僕をじっと見つめているが、まさか僕を食べる気じゃあるまいな。

 

 キッチンに引っ込んだミセリ。

 少しして戻ってきた彼女は、缶詰を持っていた。

 キャットフードみたいだ。

 

 ぱきん、と小気味のいい音を立て、缶詰を開ける。

 

(,,Д) ゴルァー

 

ミセ*゚ー゚)リ「はいはい」

 

 急かすようにミセリの足へ擦り寄るギコに微笑み、

 ミセリはギコの前に缶詰を置いた。

 

 

 

 

397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 12:48:54.92 ID:JrjYigTBO

 

(,,Д) モチャモチャ

 

 必死に食べてる。

 美味しいのかなあ。

 

 

 

(,,-Д-)=3 ケプ

 

(*)=3 ケプ

 

 ギコがキャットフードを、僕がおにぎりを食べ終えたのは同時だった。

 

( )「ごちそうさま」

 

ミセ*゚ー゚)リ「おそまつさま」

 

( )……ねえ、ミセリ、あのギコって……

 

ミセ*゚ー゚)リ「ツンのクラスメートの子が飼ってる猫ちゃんだよ。

      お昼になると、ご近所さんに行ってご飯ねだるの。

      今日は、うちで食べる気分だったのね」

 

 ――あ。

 なるほど、しぃの家の猫か。

 

 

 

 

398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 12:51:56.95 ID:T08idvgI0

ああ、喋る例の猫

 

 

399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 13:27:09.94 ID:JrjYigTBO

 

(,,Д)――ふぅ。美味かった。ごっつぉさん」

 

( )

 

 わあ。喋った。

 

ミセ*゚ー゚)リ「おそまつさまー」

 

(,,Д)……見ねえ顔だな。ガキが言ってた、『ゼア』って奴か?」

 

( )「うん。ゼアフォー」

 

(,,Д)「ほーん」

 

 渋い声だなあ。

 何歳なんだろう。

 

 ギコは耳の後ろを足で掻いて、欠伸を一つ漏らす。

 

(,,Д)……あーあ。そんじゃな、奥さん」

 

ミセ*゚ー゚)リ「またね」

 

 開けっ放しの窓辺に飛び乗り、ギコは振り返った。

 ……気になる。

 

( )……ねえ」

 

(,,Д)「あん?」

 

 

400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 13:33:12.25 ID:JrjYigTBO

 

( )「どこに行くの?」

 

(,,Д)「その辺散歩するだけだ」

 

( )「ついてっていい?」

 

(,,Д)……ああ?」

 

( )「君と遊びたい」

 

(,,-Д)……

 

(,,Д)「ま、いいか」

 

 乗れ、とギコが背を向ける。

 ミセリが僕を抱え、ギコの背中に乗せてくれた。

 

(,,Д)「しっかり掴めよ」

 

( )「うん」

 

ミセ*゚ー゚)リ「気を付けてねー」

 

 

 

 

 

 

401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 13:48:48.13 ID:JrjYigTBO

 

 たん、と、ギコは窓辺を蹴った。

 

(;)――ちょぉおおおおおっ!?」

 

 迫る地面。浮遊感。

 

 それもほんの一瞬で、ギコは難無く着地する。

 ギコの、舌打ちする音がした。

 

(,,Д)「うるせえよ」

 

(;)「ご、ごめん……びっくりしたから」

 

(,,Д)「ったく」

 

 あからさまに溜め息をついて、ゆっくり歩み始めた。

 

 

 

*****

 

 

 

 ギコは僕が乗っているのを考慮してか、人気のない所を進んでいった。

 ふわふわな背中が心地良い。

 

 

 

 

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 13:48:50.59 ID:EGO04Sh+O

支援

 

 

403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 13:55:18.50 ID:rr3cpsxSO

可愛い支援

 

 

404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:01:03.24 ID:JrjYigTBO

 

<_プー゚)フ「おー、ギコ」

 

(,,Д)「よう」

 

( )「あ」

 

<_プー゚)フ「あ」

 

 すれ違いざま、ギコに挨拶をしていったもの。

 真ん丸で半透明なおばけ。エクストだ。

 

<_プー゚)フ「ゼアフォーだ」

 

( )「こんにちは、エクスト」

 

 つい数日前から、エクストは家に来なくなった。

 ジョルジュを狙っていた「あいつ」が、ようやく諦めたのだそうだ。

 

<_プー゚)フ「ギコと友達なのか?」

 

(,,Д)「さっき会ったばっかだ」

 

<_プー゚)フ「ふーん、友達でもないのに背中に乗せるなんて珍しい」

 

(,,Д)「美味い飯食って機嫌良いからな」

 

 

 

 

405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:05:57.10 ID:g+ONukLgO

水嶋ヒロが書く文よりあなたの書く文のがよっぽど面白いです

 

 

406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:11:33.89 ID:JrjYigTBO

 

 エクストとギコは知り合いなのか。

 結構親しげだ。

 

<_プー゚)フ「そんじゃーなー」

 

(,,Д)「ああ」

 

 いくらか雑談をして、一区切りついたところでエクストはどこかへ行ってしまった。

 

( )「ギコ、エクストと仲良いの?」

 

(,,Д)「まあな。――この辺の奴らとは大体知り合いだ」

 

( )……ギコって何者なの……

 

(,,Д)「たかだか50年生きてるだけの、普通の猫さ」

 

( )

 

 まじか。

 

 

 

 

407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:11:58.86 ID:OwLnF+V3O

みんな街に溶け込んでるのな

行ってみたい支援

 

 

408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:24:27.66 ID:JrjYigTBO

 

( )……50年って普通なの?」

 

(,,Д)「さあなあ。――多分、人間共は、俺みたいなのを猫又って呼ぶんだろうさ」

 

( )「ふうん……

 

 じゃあ、ギコは、ジョルジュや先生より年上なんだ。

 みんなより小さいのに、何か、凄い。

 

( )「ギコって、昔からしぃに飼われてたの?」

 

(,,Д)「いや、飼われたのは最近だ。2、3年ぐらい前だな」

 

 狭い道を進む。

 いや、道とも呼べないような、何と言うか草むらみたいな所だ。

 

 

 ――しばらく行くと、草むらが途切れた。

 

 古めかしい、赤い何かが現れる。

 

 

 

 

409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:28:58.68 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:31:17.46 ID:JrjYigTBO

 

( )「何、これ」

 

(,,Д)「鳥居っつーやつだ」

 

( )「とりい?」

 

 トリイとかいうものの下を潜る。

 すると、大きな建物が正面にあった。

 

( )「あれは? お家?」

 

(,,Д)「神社。神様が居る」

 

( )「神様……フォックスみたいなの?」

 

(,,Д)「何だ、フォックス知ってんのか」

 

( )「うん」

 

(,,Д)「そういや最近会ってねえな……泣き虫なのは治ったのかね」

 

( )「すぐ泣くよ」

 

(,,Д)「はは、そうかい」

 

 

 

 

411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:33:06.93 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:36:01.23 ID:vhoR8u0T0

リアルタイム遭遇支援

 

 

413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:46:06.63 ID:JrjYigTBO

 

 平らな石で出来た道。

 ギコはその道の端っこを歩く。

 

 そして、適当な場所で足を止めると、その場に丸くなった。

 

(,,-Д-)「どっこいせっと」

 

 おじさんくさっ。

 

(,,-Д-)「あー……きもちいい」

 

( )「そうなの?」

 

(,,-Д-)「神社でするひなたぼっこは最高だよ」

 

( )「ふうん……

 

 僕からすれば、ギコの上はもふもふで暖かいし、それだけで気持ちいいから

 神社がどうとか、あまり関係ない。

 

 たしん。

 ギコの尻尾が一度、地面を軽く叩いた。

 

 

 

 

414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:47:53.75 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

 

 

415 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:50:05.80 ID:EJ95N8fn0

しえん

 

 

416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:54:48.71 ID:JrjYigTBO

 

 とくとく、ギコの心臓の音が聞こえる。

 

 あったかいなあ。

 静かだなあ。

 

(,,-Д-)

 

( )

 

 眠たくなる。

 寝ちゃおうかな。

 でも、昼寝したら、夜に眠れなくなるかも。

 

 どうしようかな――

 

 

(,,-Д-)……俺はよ」

 

 

 沈みかけた意識が、ギコの声によって浮上する。

 

( )「ん?」

 

(,,-Д-)「生まれたときは野良だった」

 

( )……うん」

 

 

 

 

417 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 14:55:23.37 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:06:20.17 ID:JrjYigTBO

 

(,,-Д-)「大人になっても野良だった。

     野良のまま生きて、歳くって、よぼよぼになって」

 

(,,-Д-)「ある日、ぱったり倒れたまんま、起き上がれなくなった。

     死んじまうんだろうなって思った」

 

(,,-Д-)――そこに、女のガキが来た」

 

(,,-Д-)「俺を抱えて、家に連れ帰った」

 

(,,-Д-)「ろくに動けねえ俺に、なんとかして飯食わせようとしてた。

     あんまりにも必死だったからよ、一口だけ食ってやったよ」

 

( )……それから、どうしたの?」

 

(,,-Д-)「その一口のせいかなあ。一日だけ、持ちこたえた」

 

(,,-Д-)「でも、やっぱり、次の日には意識が無くなっちまったんだ」

 

( )「死んじゃったの?」

 

 だけど、ギコはこうして生きてるし、心臓も動いてる。

 何があったんだろう。

 

 

 

 

419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:08:06.12 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:08:26.37 ID:fm0odJGOO

ギコ渋いな

しえん

 

 

421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:22:13.15 ID:JrjYigTBO

 

(,,-Д-)「目を覚ましたら、この神社の前に居た。

     体が、若いときみたいに軽くて、頭も冴えきってて。

     何が何だか分かんなかったよ」

 

(,,-Д-)「しばらく町をぶらついてたら、知り合いの猫に会った。

     話を聞きゃあ、どうにも、俺の意識が無くなってから

     数ヶ月経っていたらしい」

 

(,,-Д-)「ますます混乱した。

     知り合いも、俺が若々しくなってんのに気付いて驚いてたな」

 

( )「それは――生き延びたってこと?」

 

(,,-Д-)「俺も分かんねえや。

     何ヶ月も気絶して、奇跡的に生きていられたのか、

     一度死んでから生き返ったのか――。

     分かるのは、現在進行形で生きてるってことだけさ」

 

(,,-Д-)……そんで、俺を拾ったガキのことを思い出した。

     礼だの何だのがしたかったわけじゃねえ。

     ただ気になったから、見に行ったんだ」

 

( )「見付かったの?」

 

(,,-Д-)「うんにゃ。……引っ越したらしかった。

     俺が目を覚ます、ほんの数日前に」

 

 

 

 

422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:24:36.28 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:38:03.25 ID:zEh+YJJk0

同じく支援

 

 

424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:39:17.83 ID:JrjYigTBO

 

(,,-Д-)「何なんだろうなあ。寂しいんだか知らないが、変な気持ちになった」

 

(,,-Д-)「それから何年も町をぶらぶらしてる内に

     俺を拾おうとする人間が数人いたが

     ……あのガキのことを考えると、どうにも、関わる気になれなかった」

 

(,,-Д-)「まあ、一匹きりだろうと、何十年も生きれるもんだ。

     言葉も覚えた。物事を知った。

     何でも出来るようになった」

 

(,,-Д-)「ただ、あのガキに会うことだけは、どうしても出来なかった」

 

(,,-Д-)――そして、一昨年だったか、それより前だったか。

     しぃってガキに会った」

     昔俺を拾ったガキに、どこか似てるんだ」

 

(,,-Д-)「この俺が……自分から、拾ってくれるよう頼んだ。

     一緒にいたかったのさ」

 

 

 

 

425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:51:51.79 ID:JrjYigTBO

 

(,,-Д-)「そしたら――なあ、信じられるか、お前。

     あのガキに会えたんだよ」

 

( )「あの、って……

 

(,,-Д-)「昔俺を拾ったガキさ。歳はとってたが……

     しぃの母親だったんだ。

     何でも、最近になって、またここに戻ってきたんだと」

 

(,,-Д-)「そいつは俺を見て、『昔見た猫に似てる』って背中を撫でた。

     ……いてもたってもいられなくてよ、『それは俺だ』って言っちまった」

 

(,,-Д-)「当然みんな驚いてたが、それでも、みんな俺を受け入れてくれた」

 

( )「凄いね。何十年越しに再会したんだ」

 

(,,-Д-)「ああ。こんなこともあるんだぜ」

 

 

 

 

426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:53:04.06 ID:hq4loKp70

いい話だ

 

 

427 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 15:58:13.33 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:03:26.71 ID:MxFZRyU7O

どっかからか何か出てきた

 

 

429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:06:12.70 ID:NO3h2nNX0

作者さんマジ絶倫

なんでそんなにながらで書けるんだよ・・・

 

 

430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:09:13.09 ID:JrjYigTBO

 

(,,-Д-)「ゼアフォー。縁って、大事なもんだ。

     一度でも会って仲良くなれたなら、その相手との記憶を大切に持ってろ。

     たとえ何年も何十年も会えなくても、毎日一緒にいても、

     相手への想いは忘れずにいろ」

 

(,,-Д-)「縁があって、また会えたとき。

     そのときに抱えている想いが強ければ強いほど、

     想いは、また大きくなる」

 

( )……ごめん、よく分かんない……

 

(,,Д-)――要するに、家族でも友達でも、好きな奴らへの気持ちは

     大切にしろってこった」

 

( )「うーん……

 

(,,-Д-)「分かんなきゃ分かんないでいいさ」

 

( )「難しいけど……分かったこともあるよ。

    ギコは、しぃのお母さんが好きなんだね」

 

(,,Д)

 

(,,Д)「ばっ」

 

(*;,Д)「ばっ……!」

 

 

 

 

431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:13:50.43 ID:iug/rcBBO

シエンタ

 

 

432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:15:32.81 ID:nKx1LYkDO

面白えわ

 

 

433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:17:36.41 ID:QfWYT8NSO

筆者を応援しつつ、ヒロさんのスレ見て笑う

 

 

434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:22:06.26 ID:JrjYigTBO

 

( )「? そういうことじゃないの?」

 

 だって、ギコの言うことがギコ自身の体験から学んだことなら、

 ギコの「好きな奴」は、しぃのお母さんってことじゃないか。

 

(,,//Д//)「ばばばっばっばばっ」

 

(;)「ぎ、ギコ?」

 

 がばりと身を起こし、ギコは足に力を入れた。

 尻尾がぶんぶん振られ、心臓も激しく鳴っている。

 

 そして――

 

(;)「ぅうっ、うっわぁあああっ!?」

 

 ギコは、全力かと思える速度で走り出した。

 

(,,//Д//)「ばばばバーカ!! そんなんじゃねえんだよ!

      ただ、貸し、貸し作っちまった気がして、なんか気持ち悪いから

      探してただけだ!! わざわざ会いたかったわけじゃねえ!!」

 

(;)「ギコ、ギコ! 落ち着いて! ねえってば!」

 

 速い。速い。がくがく揺れる。

 僕、飛んでいっちゃいそうで恐いよ、ギコ。

 

 

 

 

435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:24:28.99 ID:46VR2sDA0

(´ω`)

 

 

436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:25:08.46 ID:DLSFUjym0

*´ω*

 

 

437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:25:10.67 ID:OwLnF+V3O

純真だなwww

 

 

 

 

438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:37:24.40 ID:JrjYigTBO

 

(,,//Д//)「別に、別に、あんな人間なんか何とも思ってねえよ!!

      日中は父親もしぃも出掛けるから家は俺とあいつの2人きりになるけど、

      それが何だか気恥ずかしいからって毎日外に出歩いてるわけじゃねえ!!

      あいつと一緒に飯食うのが恥ずかしいから他所で貰ってるわけじゃねえええ!」

 

(;)「何の話!? どうしちゃったの、ギ――

 

 

 あ。

 

 

(;)――!」

 

 

 必死に掴んでいたギコの背中。

 

 そこから、僕の手が、離れた。

 

 

 

 

 

 

439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:49:20.33 ID:JrjYigTBO

 

 

 

(;)「いったあ……

 

 地面に打ち付けた体が痛む。

 立ち上がり、辺りを見渡した。

 

 道路かな。近くには家も何も無いし、人もいない。

 歩道の隣には山か林があるみたいだ。

 

 ……どこだろう、ここ。

 

 ギコは見当たらない。僕が飛ばされたのには、気付かなかったか。

 

( )……んん」

 

 とりあえず、歩こう。

 頑張れば帰れるかもしれない。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 16:51:02.33 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:01:51.81 ID:JrjYigTBO

 

 

(;)「うええ……

 

 だいぶ歩いた。へとへとだ。

 周囲の風景はすっかり変わっている。

 薄暗くて、何だか狭苦しい道。

 

 ……僕、帰れるかな。

 ツン達に、会えるかな。

 

(;)「ううう」

 

 

     ナァゴ

 

 

(;)……ん?」

 

 鳴き声?

 俯かせていた顔を上げて――ちょっと、驚いた。

 

( ・∀・) ニァア

 

,,Д゚彡 ニャオ

 

 猫が2匹、僕の前に佇んでいたのだ。

 

 ギコと同じか、それよりちょっと大きいくらいの猫。

 何を言ってるのかは分からないけど、嫌な予感はする。

 

 

442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:12:39.27 ID:JrjYigTBO

 

 じりじり、2匹は近付いてくる。

 

(;)……こ、来ないで……

 

( ・∀・) クルルルル

 

(;)「っ、あ!」

 

 片方の猫が、前足で僕を叩いた。

 その拍子に倒れてしまった僕を、足で押さえつける。

 

,,Д゚彡 ミアッ

 

 もう片方の猫が爪を立ててきた。

 頬っぺたが僅かに裂ける。

 痛い、痛いよ。

 

(;)「やめて! やめてってば!」

 

 叫んでも、2匹には通じない。

 また、爪が僕に傷を付けた。今度は体だ。

 

(;)「放して――

 

 僕がもがけばもがくほど、彼らは楽しみを覚えるらしい。

 叩いて、引っ掻いて、踏みつける。

 

 

 

 

443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:14:56.32 ID:DLSFUjym0

ふぅ……

 

 

444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:23:33.29 ID:iug/rcBBO

>>443

何故ここで抜いたし

 

 

445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:23:51.93 ID:JrjYigTBO

 

 痛い。

 恐い。

 辛い。

 苦しい。

 嫌だ、こんなの。

 

 

(;メメ)

 

 

 声も出なくなる。

 息をすると、傷口が痛む。

 

 

 

( ・∀・) ナァアン

 

 

 

 猫が。

 

 

 大きく口を開いて、僕の頭に牙を突き刺そうと、顔を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:24:22.37 ID:Daq/Q6pP0

ツンとは言え小2幼女のマンマンを見たゼアフォーを俺は許さない

 

 

447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:38:18.50 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 

 

    「ゴォオオオルァアアアアアッ!!!!!」

 

 

(;・∀・)そ ミ;,Д゚彡 そ ブニャァアッ!?

 

 

(;メメ)……!?」

 

 

 怒鳴り声。

 何か、ぶつかる音。

 僕の上から重みが消える。

 

 

(#,Д)「調子に乗んじゃねえぞ糞ガキ共ォオオオオオ!!」

 

 

 あ。

 ギコだ。

 

 

<_フ;゚ー゚)フ「ゼアフォー!!」

 

 エクストも。

 何でここに?

 

 

448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:49:09.15 ID:rr3cpsxSO

(,,Д)が可愛すぎる件について

作者上手すぎる

 

 

449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:49:44.92 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:51:25.65 ID:OwLnF+V3O

猫の鳴き声が妙にリアルな件

しえ

 

 

 

 

451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 17:53:10.09 ID:JrjYigTBO

 

<_フ;゚ー゚)フ「大丈夫か!?」

 

 エクストが僕を抱える。

 柔らかい。優しい感触。

 

(#,Д)「てめぇらァアアア! 何でもかんでも甚振って遊ぶなって前に言ったろうが!

     ――やっぱり、やられる側になんなきゃ分かんねぇか? ああ!?」

 

 毛を逆立たせて喚くギコ。

 大きな口から覗く牙が、逞しい前足の先の爪が、

 今以上に凶悪な形に肥大し、歪んでいく。

 

 

 

 

 ――そこまで見届けたところで、僕は気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:02:02.34 ID:VYqCvF7iO

(  ∴  )

 

 

453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:03:27.89 ID:+FKMDNJp0

さすがギコさん支援

 

 

454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:09:11.93 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 

 

(□)

 

ξ;;)ξ

 

 

 目を覚ますと、ツンの顔が視界一杯に広がった。

 

 

ξ;;)ξ「ゼア!!」

 

(□)「ツン……

 

 傷口に、ガーゼや絆創膏が貼られている。

 誰が手当てしたのかな。

 あ、ツンが居るってことは、ここは家か。

 それならミセリがやってくれたんだろう。

 

ξ;;)ξ「ゼアぁ!」

 

 ツンは僕を抱え、わんわん泣いた。

 あんまり力を入れられると、痛いんだけど。

 

 

 

 

455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:17:15.96 ID:JrjYigTBO

ねみー マジねみー

実質3時間しか寝てないからなー 実質ー

 

 

 

 

 

仮眠とらせて下さい

8時までに戻りますから! 戻りますから! ちゃんと完結させますから!

今日中、そうでなくても明日中に完結させますから!

俺を言葉責めしていいですから! して下さい!

おやすみなさい!

 

 

456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:18:57.92 ID:T08idvgI0

熟睡フラグ…っ

 

 

457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:19:38.19 ID:DLSFUjym0

徹底的に保守だけの放置プレイしておこうか

 

 

458 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:21:11.57 ID:OwLnF+V3O

言葉責めのスキルがないので黙って保守

 

 

459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:26:39.83 ID:iug/rcBBO

>>455

ミサワ乙 ホッシュ

 

 

460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:28:18.69 ID:rr3cpsxSO

なに?責めてほしいの?責めてほしいの?どういう言葉で責めてほしいの?

言ってあげるよ?

 

「保守」

 

 

 

 

461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:37:57.30 ID:A9aK2LrG0

この人面白いなあ

 

水嶋ヒロ?なにそれおいしいの?

 

 

462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 18:55:59.56 ID:IQDp5ChQO

( )     ( )))

 

( )))    ( )

 

 

( )(どこかであったような)

 

 

463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:03:17.16 ID:phVeCESw0

ho

 

 

 

464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:14:07.87 ID:EJ95N8fn0

 

 

465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:26:26.15 ID:CHLt7KrjO

 

 

466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:27:30.68 ID:rT5DZZLwO

()<僕には穴が三つあります

 

 

467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:44:33.19 ID:vhoR8u0T0

()<左下の穴が性感帯です

 

 

468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:46:53.26 ID:Daq/Q6pP0

()<右下の穴は

 

 

469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:49:40.98 ID:QfWYT8NSO

んじゃあ将来マンガにして原作レイプしてやんよ

 

 

470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 19:56:22.97 ID:JrjYigTBO

ただいまビクンビクン

 

 

再開するよ

 

いつ寝オチするか怪しいよ

 

再開するよ

 

 

471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:04:07.84 ID:iug/rcBBO

>>469

>>1「悔しい・・・でも感じちゃう!」

 

 

472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:06:51.74 ID:JrjYigTBO

 

(□)「ツン、痛い痛い」

 

ξ;;)ξ「ひぐう」

 

ミセ*゚ー゚)リ「あ、起きた?」

 

 ぱたぱた、ミセリがやって来る。

 ツンから解放されてようやく気付いたけれど、ここ、ツンの部屋だ。

 

<_プー゚)フ「ゼアフォー」

 

(,,Д) ゴルァー

 

 ミセリの後について、エクストとギコも現れた。

 

 ギコは、普通の猫の姿をしている。

 牙も爪も、大きくなんかなっていない。

 

(,,Д)……すまんな、俺がお前を落としちまったから」

 

(□)「平気」

 

 まだ、ずきずきするけど。

 

 

 

 

473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:07:08.32 ID:OwLnF+V3O

ちゃんと寝てから来たっていいのに

 

 

474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:17:46.29 ID:zB47WTaqO

支援!

http://imepita.jp/20101215/729720

 

 

475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:20:58.06 ID:JrjYigTBO

 

 ――なんでも、騒ぎながら走っているギコを見付けたエクストが、

 ギコを落ち着かせたとか。

 

 僕がいないことをエクストが指摘して、ギコはようやく気付いたらしい。

 そして2人で僕を探し回り、2匹の猫に虐められているところを発見した、と。

 

 

ξ;;)ξ「ゼア、死なない? 大丈夫?」

 

(□)「死なないよ」

 

 ツンは泣きじゃくりながら僕の頭を撫でる。

 こんなに心配してくれるなんて、嬉しい。

 

(□)……2人共、ありがとう」

 

<_プー゚)フ「おーう」

 

 お礼を言うと、エクストはくるんと回転して返事をしたけれど、ギコは欠伸をしていた。

 それを見てエクストが苦笑いを漏らす。

 

(□)「ギコ、ありがとう」

 

 改めてお礼を言うと、

 

 

 

 

476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:23:51.09 ID:JrjYigTBO

 

(,,Д)……おー」

 

 

 お喋りな猫は小さな声で返して、照れ臭そうにそっぽを向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:24:33.89 ID:N7A+dcljO

>1

寝てもいいんだよ。

 

 

 

 

寝てる1を俺が襲う

 

 

478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:28:50.78 ID:Daq/Q6pP0

ゼアがもののけ姫の言霊にしか見えない

 

 

479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:30:14.41 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     「いた」

 

 

 

     「……」

 

 

 

     「そうか」

 

 

 

     「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:41:15.78 ID:JrjYigTBO

 

 

 

( )

 

 下校。ツンが、楽しそうに歌っている。

 

ξ゚听「ひとーにすーがたをみっせらっれぬ、けもののーよーなこのからだー」

 

 アニメか何かの歌らしい。

 ミセリが好きだとか何とか。

 

ξ゚听「はやく、にんげんになりたーい」

 

( )

 

 あっ。

 

 

( )「そういえば僕、人間になりたいんだった」

 

ξ;……そんな大事なこと忘れてたの?」

 

 

 

 

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:49:46.00 ID:JrjYigTBO

 

( )「何だか楽しくて、忘れてたよ」

 

ξ゚听「楽しかったんならしょうがないね」

 

( )「どうやったら、神様のところに帰れるかな」

 

ξ゚ -……ゼアが帰っちゃうの、寂しい」

 

( )「ん」

 

 神様のところに行ったら、こっちの人達とは会えなくなっちゃう。

 それは。

 

( )……寂しいね」

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 20:52:48.94 ID:+FKMDNJp0

しえーん

 

 

483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:00:44.03 ID:JrjYigTBO

 

 

 

(*)) アグアグ

 

ミセ*゚ー゚)リ「ちょっと高いふりかけ買っちゃった。美味しい?」

 

(*)「美味しい」

  _

( ゚)「米粒ついてんぞー」

 

ξ゚听「お父さんも頬っぺたにご飯付いてるよ」

 

 美味しくて、楽しくて、幸せ。

 

 

( ) アグ

 

 

 人間になるのと、このままじゃ、どっちが幸せなんだろう。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:08:13.46 ID:XShZdFN80

しえーん

 

 

485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:09:21.99 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 ミセリが作ってくれた枕に頭を乗せて、ツンの隣に横になる。

 

 電気を消して、ツンは「おやすみ」と言った。

 僕も「おやすみ」と返して、目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――どれくらい経ったか。

 

 

 するり、僕の頬を撫でる、心地良い感触に気付いた。

 

 

 

 

 

486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:12:50.92 ID:JrjYigTBO

 

( )……?」

 

 目を開ける。

 

 感触の正体を知って――僕の頭は、真っ白になった。

 

 枕元に、女の人が立っている。

 

 

 

-)

 

 

 真っ白いドレスみたいな服を着た、とても綺麗な女の人。

 

 

 

( )……神様……

 

 

 

 僕を作った、神様。

 

 

 

 

 

487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:19:15.60 ID:hq4loKp70

お前が神か

 

 

488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:21:26.18 ID:Daq/Q6pP0

私だ

 

 

489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:21:35.89 ID:lggdkAax0

わたしだ

 

 

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:22:24.46 ID:JrjYigTBO

 

 慌ててツンに振り返るけれど、ツンが目を覚ます気配は無い。

 

-)「やっと見付けた……

 

(;)「あ……ご、ごめんなさい、僕」

 

-)「気に病むな、あれは事故だ」

 

 僕を掌の上に乗せ、神様は目を伏せる。

 

-)……見付けるのが遅れてすまない」

 

( )「いいえ。大丈夫です――

 

-)「大丈夫じゃ、ないだろう」

 

 神様は、鼻先を僕の頬に擦りつけ、囁く。

 

-)「長い間、ここに居たんだ。……情が移ったんじゃないか」

 

( )……

 

 

 

 

491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:23:07.79 ID:lggdkAax0

おまえだったか

 

 

492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:23:24.20 ID:DLSFUjym0

なんだお前らか

 

 

493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:26:03.21 ID:iug/rcBBO

全く気付かなかったぞ

 

 

494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:28:14.95 ID:JrjYigTBO

 

-)

 

( )

 

 じっと、見つめ合う。

 何だか、ふわふわ、変な気分。

 

 会えて嬉しい。

 けど、会えたのが、恐い。

 

-)……君は」

 

 神様が、再び口を開く。

 

-)「人間に、なりたいか」

 

( )

 

( )……はい」

 

-)……そうか」

 

 神様、悲しそうだ。

 どうして?

 

( )「神様――

 

-)「残念だが、君が人間になるのは、難しいことだ」

 

 

495 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:31:51.43 ID:OwLnF+V3O

暇をもてあました

 

 

496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:32:46.19 ID:46VR2sDA0

神々の

 

 

497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:33:08.76 ID:lggdkAax0

遊び

 

 

498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:33:22.36 ID:DLSFUjym0

(ドヤ顔)

 

 

499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:34:42.45 ID:QfWYT8NSO

なんぞこの流れ

 

 

500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:36:33.82 ID:OwLnF+V3O

>>497

そこは支援だろjk…

 

 

 

 

501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:36:45.10 ID:JrjYigTBO

 

( )…………

 

-)「君は、この世界で名前を貰って、『家族』と暮らした」

 

-)「この世界で、生きてしまったんだ」

 

( )……

 

-)「もう、そのままの姿で、ここで暮らしていくしかない」

 

( )……そんな、」

 

-)「ただし」

 

-)「どうしても人間になりたいなら、

     一つだけ、方法がある」

 

( )……

 

-)――君と関わった者の、君に関する記憶を、全部消す」

 

-)「君が、ここで生きたことを、無かったことにするんだ」

 

 

 

 

502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:39:09.44 ID:iug/rcBBO

oh...

 

 

503 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:40:10.96 ID:46VR2sDA0

hmm...

 

 

504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:41:52.07 ID:HMf5W0eY0

むう

 

 

505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:42:24.92 ID:DLSFUjym0

lol......

 

 

506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:43:54.82 ID:JrjYigTBO

 

 ――人間になれないと言われたときより。

 

 そっちの方が、ショックだった。

 

( )……

 

-)……迷うか」

 

-)「やっぱり、君は、この世界にすっかり染まってしまったようだ」

 

 

 たとえば、今、後ろで寝ているツン。

 僕が怪我をしたときに泣いてくれたツン。

 彼女の中からも、僕は消えてしまうの?

 

 

( )……

 

-)……私と話しても、決められないだろう」

 

 

 

 

 

 

507 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:46:45.53 ID:JrjYigTBO

 

 

-)「もう一度、会っておいで。この世界に生きる人外に。

     彼らを見て、決めておいで」

 

 

 

 

 

 神様が、僕の頭のてっぺんに、唇を押し付けた。

 

 

 

 

 

 目の前が真っ白になって。

 

 

 

 それから。

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:52:26.96 ID:JrjYigTBO

 

 

 

 

 

( )

 

 真っ白な世界。

 辺りを見渡していると、突然、目の前に見知った人が落ちてきた。

 

    「ぶげっ!!」

 

( )「あ」

 

;;)「いてて……何だよ急に……

 

( )「フォックス」

 

;;)「ああ? ……おう、ゼアフォーか」

 

 僕を見て、フォックスは涙を着物の袖で拭った。

 

'`)……はあ。で、何だ、ここ。夢ってもんじゃなさそうだが」

 

( )「んっと……

 

 

 

 

509 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 21:55:57.03 ID:N8sBfrpYO

支援

 

 

510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:00:44.95 ID:JrjYigTBO

 

 ちょっと説明が難しかったけど、何とかフォックスに事情を話し終える。

 フォックスは、「ふうん」と興味無さげに答えた。

 

 

 

          ひとりめ:フォックス

 

 

 

'`)「で、お前、どっちがいいの」

 

( )……分かんない」

 

'`)「分かんないっつったってな」

 

( )「うーん」

 

'`)「んじゃあ、人間になりたいと思う理由って何だよ」

 

( )……理由……

 

 フォックスを見ていると、初めて彼と会ったときのことを思い出した。

 

 祠が壊れて、泣いていたフォックス。

 みんなが、祠を直してあげた。

 

 

 

 

511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:02:24.47 ID:OwLnF+V3O

しえん

 

 

512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:09:55.57 ID:Kn5/HZW6O

いいところで追いつき支援

 

 

513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:10:17.33 ID:JrjYigTBO

 

 ツンとしぃが木の狐を綺麗にした。

 ショボンと先生が祠を直した。

 ペニサスが飾りを作った。

 

 僕が出来たことなんか、何も無かった。

 

( )……人間になったら、人の役に立てる」

 

'`)「役?」

 

( )「僕は、フォックスに何も出来なかった。

    みんなは頑張って色々してあげてたのに」

 

 僕が大きかったら。

 力持ちだったら。

 知識を持ってたら。

 人間だったなら。

 

 あのとき、僕も、何かしてあげられた筈だ。

 

 

 

 

514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:12:20.20 ID:c6EkehsqO

しえ

 

 

515 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:12:36.97 ID:vo+HXr5I0

すた

 

 

516 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:16:57.30 ID:DLSFUjym0

Zzz...

 

 

517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:18:04.79 ID:QfWYT8NSO

イタリア人はフェラーリでも作ってろ

 

 

518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:25:38.77 ID:OwLnF+V3O

C

 

 

519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:39:12.20 ID:XTPe+nDwO

シエンタ

 

 

520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:41:42.16 ID:JrjYigTBO

 

'`)……

 

 かりかり、フォックスは頬を指先で引っ掻いた。

 

'`)「あのさ」

 

( )……何?」

 

'`)「お前は、一番大事なことをしてくれたと思うよ」

 

( )「?」

 

'`)「俺に気付いてくれた。俺を見ても逃げなかった。

     ……みんなに、教えてくれたじゃないか」

 

( )……

 

'`)「お前がいなかったら、そもそも祠の修理なんかされなかっただろ」

 

 

 

 

521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:44:00.39 ID:aHtjKhqW0

涙腺が支援

 

 

522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:44:49.97 ID:iug/rcBBO

しえ

 

 

523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:46:57.05 ID:4hsSPgPC0

シエスタはイタリアだけの習慣じゃないよ支援

 

 

524 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:51:01.93 ID:HMf5W0eY0

支援

 

 

525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:55:33.49 ID:JrjYigTBO

 

( )……

 

'`)「嬉しかったよ。祠が元に戻ったのもそうだけど、

     何より、お前が俺を何とかしようとしてくれたのが嬉しかった」

 

( )……本当?」

 

'`)「こんな大事なところで嘘つけるわけねえだろ」

 

 ――そっか。

 そうなんだ。

 

 僕も、フォックスのために必要なことを出来ていたんだ。

 

 良かった。

 

'`)「ありがとう」

 

( )「うん……――あ」

 

 

 

 フォックスが、消えた。

 

 そして、今度は、後ろから声。

 

 

 

 

526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:57:11.54 ID:46VR2sDA0

(´;ω;`)

 

 

527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 22:58:18.35 ID:Dh+rx/50O

しえ

 

 

528 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:03:06.98 ID:JrjYigTBO

 

<_プー゚)フ「あ、ゼアフォーだ」

 

( )「エクスト……

 

 

 

          ふたりめ:エクスト

 

 

 

 フォックスにしたように、エクストにも僕の現状を説明した。

 エクストは、くるんと回転する。

 

<_プー゚)フ「めんどくさいことになってんなあ、お前」

 

 まあ、否定はしない。

 

<_プー゚)フ「そーだなあ、人間になりゃ、便利だとは思うぞ」

 

( )「便利って?」

 

<_プー゚)フ「今のお前よりは、やれることの範囲が広がるんじゃないか」

 

( )……だよね」

 

 

 

 

529 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:07:38.85 ID:Dh+rx/50O

この調子だと明日の朝まで残らないよなぁ

 

 

 

 

530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:09:55.49 ID:4hsSPgPC0

 

 

531 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:12:07.91 ID:JrjYigTBO

 

<_プー゚)フ「だけど、記憶が何もかも消えちゃうんだよなー」

 

( )……うん」

 

<_プー゚)フ「お前の中の、ツン達の記憶も無くなるんだろ」

 

( )「うん」

 

<_プー゚)フ「ツン達の中の、お前の記憶も無くなる」

 

( )……

 

<_プー゚)フ「お前の中の俺も、俺の中のお前もだ」

 

<_プー゚)フ「そりゃ、完全に消えちまうなら、後で悲しむことはないよな。

       覚えてなけりゃ、悲しみようがないもん」

 

( )……そうだね」

 

 たしかに。

 それなら、人間になる方を選んでもいいのかもしれない。

 寧ろそうした方が、すべてすっきりする。

 

 

 

 

532 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:24:35.65 ID:r6E0lIPu0

支援

 

 

533 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:25:42.42 ID:iug/rcBBO

シエンビエール

 

 

534 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:31:49.75 ID:g+ONukLgO

起きたしえ

 

 

535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:36:00.33 ID:JrjYigTBO

 

<_プー゚)フ「でもそれは後の話だ」

 

( )「え?」

 

<_プー゚)フ「ちゃんとお前のことを覚えてる今、

       お前が人間になることを考えると、すごく悲しい気持ちになるよ」

 

( )…………

 

 今。

 今は、うん、……悲しい。

 

<_プー゚)フ「お前を忘れた俺より、お前を知ってる俺の方がいい」

 

<_プー゚)フ「血の繋がりもない家族が守られてたってだけで礼を言っちゃう、

       そんなお前を知っていた方がいい」

 

( )

 

 エクストがジョルジュを守ってくれていたのを知ったとき、

 僕は、自分のことでもないのに嬉しかった。

 

 ――家族だったからだ。

 

 大切な家族だったから、エクストに感謝したんだ。

 

 

 

 

536 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:38:33.23 ID:46VR2sDA0

C

 

 

537 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:44:36.72 ID:OwLnF+V3O

目がー目がぁー支援

 

 

538 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:45:29.06 ID:wcsbMHYQO

支援

 

 

539 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:48:44.74 ID:JrjYigTBO

 

( )……

 

<_プー゚)フ「ま、俺は強制するつもりはないし。

       好きにしてくれ」

 

( )……分かった」

 

 エクストが、消える。

 

 次に来るのは、多分――

 

 

 

( )「ゼアフォー?」

 

( )「やあ」

 

 

 

          さんにんめ:ビコーズ

 

 

 

 3度目の説明。

 ちょっと面倒になってきた。

 

 

 

 

540 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 23:56:38.56 ID:4hsSPgPC0

支援だわっフォーーーーーーーーーーーー

 

 

541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:05:01.37 ID:ipUf/ZuPO

Because

 

 

542 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:06:02.92 ID:mbgfq2EkO

眠いけど見届けたいけど眠い

つC

 

 

543 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:06:07.59 ID:vXQJ6SqSO

 

( )「そんなことが……

 

( )「残念ながら事実なんだ」

 

( )「うーん……

 

 ビコーズは、顎の辺りに手をやり、俯いた。

 

( )……僕は、君にそのままでいてほしいと思う」

 

( )「それに、僕が体を持つきっかけをくれた君を、忘れたくない」

 

( )……

 

( )「だけど、君は、元々人間になるべき存在だった」

 

( )「僕が、欲しかった体を手に入れたように」

 

( )「君にも、望んでいた体が与えられればいい」

 

 

 

 

544 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:08:45.09 ID:S0yaCFEa0

紛らわしいww

 

 

545 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:09:28.39 ID:DquBUS8ZO

支援

http://imepita.jp/20101216/004090

 

 

546 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:09:51.42 ID:PHboI1mXO

二律背反ってやつさ

 

 

547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:13:57.63 ID:rxECic6TO

>>545

可愛いwww

GJ!!

 

 

548 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:19:03.27 ID:vXQJ6SqSO

 

( )「そう、かな」

 

( )「僕は君が幸せになれるなら何でもいいよ」

 

 ビコーズが、僕の手を握りしめた。

 固い。冷たい。そういえば、彼は土で出来ているんだった。

 

( )「僕は君のおかげで幸せになれた。

    感謝してる」

 

( )……大したこと、してないよ」

 

( )「君にとっては大したことなくても、僕にはとても重要なことだった」

 

 手を離す。

 表情は変わらないけれど――もし彼が感情を顔に表せたのなら、

 きっと、優しく笑っていたと思う。

 

( )「きみが幸せになれる道を選んで」

 

 

 一瞬で、ビコーズはいなくなった。

 

 ……次で、最後かな。

 

 

 隣で、猫の鳴き声がした。

 

 

 

 

549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:27:08.88 ID:YV2XUcEAO

しえーん

 

 

550 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:29:48.52 ID:vXQJ6SqSO

 

(,,Д)……何だ、ここ」

 

( )「僕にも、よく分かんない」

 

 

 

          よにんめ:ギコ

 

 

 

 ちょっと疲れてきたけど、きっとこれで最後だ。

 気合いを入れて事情を話す。

 

(,,Д)「人間になるか、このままか……

 

( )「うん」

 

(,,Д)……お前の姿は、ちぃと奇抜すぎる。

     今のまま暮らしていくなら、色んなことに気を遣わなきゃいけなくなる」

 

(,,Д)「人間になりゃ、その辺りは問題なくなる。

     堂々と生きていけるわけだ」

 

( )……

 

 

 

 

 

 

551 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:30:19.48 ID:tS8X/5+90

眠いなら寝ろというのが例え>>1の言葉でも断る

 

 

552 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:34:13.51 ID:S0yaCFEa0

うう・・・明日一限がある・・・

お前ら頼んだぜ

 

 

 

 

553 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:34:39.69 ID:7028P6XtO

>>545

かわいい!

 

 

554 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:39:07.21 ID:DfsI0wyMO

しえん

 

 

555 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:40:52.42 ID:vXQJ6SqSO

 

(,,Д)――俺にも、思うところはある」

 

 でもな、と、ギコは言葉を続けた。

 

(,,Д)「でもな。それについては、もうお前に言ってるから、

     今更改めて言う気は無い」

 

( )……?」

 

 座り込み、ギコは欠伸を一つ。

 眠たそうな声で僕に問う。

 

(,,Д)「お前は、みんなが好きか?」

 

( )「大好きだよ」

 

(,,Д)「そうか」

 

 じゃあ、いいんじゃないか。

 

 ギコがそう言うと同時に、彼は、消えていった。

 

 

 

 

 

556 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:42:53.91 ID:PHboI1mXO

支援

 

 

557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:43:04.63 ID:DfsI0wyMO

しえーん

 

 

558 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 00:48:36.07 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

( )

 

 真っ白い場所に1人きり。

 

 みんなの言葉を思い返す。

 

 

 

 ――そういえば、ギコが言ってたのは、

 この間の、縁がどうのこうのって話かな。

 

 

( )……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

559 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:01:58.90 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

 

 

-)「おかえり」

 

( )……ただいま」

 

 ふと気付くと、神様の掌の上に戻ってきていた。

 

-)「どうする?」

 

 直球に、神様は訊ねる。

 

 ――神様。

 僕を作るのに失敗してしまったとき、ぽろぽろ、僕を想って泣いてくれた神様。

 きっと、神様は、僕が人間になるのを望んでいる。

 

 これから先もこのままの姿で生きていくのは、大変だろう。

 それを考えた上で、神様は、僕を人間にしたがっている。

 

 優しい神様。僕を作ってくれた神様。

 

 僕は、勿論ツン達が大好きだ。

 それと同時に、神様も大好き。

 

 

560 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:04:03.64 ID:N5pZQI+Wi

しえん

 

 

 

561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:04:55.92 ID:ipUf/ZuPO

あぁ神様

 

 

562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:05:06.36 ID:8Q7oj5Fz0

しえん

 

 

563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:06:26.06 ID:YV2XUcEAO

しえ

 

 

564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:08:31.62 ID:vXQJ6SqSO

 

( )……神様」

 

-)「ん?」

 

( )「僕は、神様が大好きです」

 

-)「私も、君が……みんなが、好きだよ」

 

( )「だから、神様の望む通りにしたい」

 

-)……私の?」

 

( )「神様は、僕に、どうなってほしい?」

 

-)――……人間に、なってほしいと思っているよ」

 

( )……そうじゃなくて」

 

-)「?」

 

 そうじゃ、なくて。

 

 もっと、根本の。

 

 

 

 

565 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:11:27.15 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

 

 

( )「僕に、幸せになってほしい?」

 

 

 

-)「っ……

 

 

 

 

 

 

 

 

566 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:16:25.48 ID:vXQJ6SqSO

 

-)……幸せになってほしい。

     だから、人間になってほしい」

 

( )……

 

 やっぱり。神様は、優しい。

 

( )「じゃあ。きっと、僕、幸せになれるから。――神様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( )「僕のこと、『君』じゃなくて、『ゼアフォー』って呼んで」

 

 

 

-)

 

 

- -)

 

 

 

 

 

567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:17:47.27 ID:eJPK9qzc0

しえん

 

 

568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:20:36.32 ID:L15Y647FO

ω;`)

 

 

569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:22:31.78 ID:W4jHKV1yO

支援!

 

 

570 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:24:22.59 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     「分かったよ。ゼアフォー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:26:24.95 ID:yCKEfeFp0

支援!

 

 

572 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:27:19.92 ID:TCmcrxxGO

しえっ…

 

 

573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:29:52.46 ID:go/CCrKE0

追いついた支援

 

 

574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:29:53.43 ID:DfsI0wyMO

ゼアフォーッ!!ぜっ、ぜあっ!ぜあぁーっ!

 

 

575 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:34:29.63 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

 

 

ミセ*゚ー゚)リ「おはよー」

  _

( ゚)「おはよう、ツン、ゼア」

 

ξぅ听「おはよー……

 

( )「おはよう。ツン、顔洗って目を覚ましたら?」

 

ξぅ-)ξ「んー」

 

 ツンが洗顔を済ませて、食卓につく。

 

 みんなは、ふりかけご飯に目玉焼き、お味噌汁。

 僕は、ふりかけご飯のおにぎり、お猪口に入ったお味噌汁。

 ツンが、目玉焼きを細かくして、僕に分けてくれた。

 

 美味しくて、すごく、幸せ。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:35:05.74 ID:YV2XUcEAO

しえん

 

 

577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:36:07.39 ID:kx7prRxZ0

意味が分からないんだが…

この応答の意味誰かおせーて

 

 

578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:37:20.20 ID:DfsI0wyMO

最後まで読んでもわからなかったら教えてやる

 

 

579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:45:16.04 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

'`)y スパー

  _,_

(,,Д)「久々に会ったと思えば……ヘビースモーカーになってやがったか、ゴルァ」

 

<_プー゚)フ「けむてー」

 

( )「僕は、もう慣れちゃったよ……

 

ξ゚听「その煙、役に立ったことあるから許してあげる」

 

( )「祠に煙草の匂いついちゃいそうだね」

 

 放課後、掃除の時間。祠周りの掃除、今日は2年生が当番の日。

 そういうわけで祠に来ると、何故かエクストやギコまで集まっていた。

 

ω`)「祠に何かいっぱいいるー」

 

'`)y「おう、今日もしっかり掃除してけー」

 

(*゚ー゚)「あっ! ギコ、何でいるの?」

 

(,,Д)「んあ、ガキ……

 

('`*川「ゼアっぽいのがいる」

 

( )「僕はビコーズだよ」

 

 

 

580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:53:09.62 ID:vXQJ6SqSO

 

(;^ω^)「みんな、行くの速……」

 

(;゚ω゚)「いやああああああああああ妖怪大戦争!!!!!」

 

<_プー゚)フ「うるせー奴だなあ」

 

(;゚ω゚)「怒られた! ごめんなさい!!」

 

'`)y「ほら早く掃除しろー」

 

(;゚ω゚)「ケモ耳のオッサンに命令されたあああああ! 何この新感覚プレイ!!」

 

ξ゚听「ゼア、一緒に祠磨こー」

 

( )「うん!」

 

( )「僕も手伝う」

 

(*゚ー゚)「ギコ、お昼は家でご飯食べなよ。お母さん寂しがってるよ」

 

(,,//Д//)「しっ知ったこっちゃねえよゴルァ!」

 

('`*川「今日は賑やかだね」

 

ω`)「ね」

 

 

 

 

581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:55:24.41 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

 楽しいなあ。

 

 

 僕は、人間にならなくてもいい。

 僕はゼアフォーのままでいい。

 

 

 だって、こんなにも、幸せ。

 

 

 

 

 

 

 

 

582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:55:51.84 ID:vVYwyZbRO

>>577

ゼア(ミセリに付けてもらった名前)で呼んで=今のままがいい

ってことだろ?言わせんな恥ずかしい

 

 

583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:57:46.78 ID:YV2XUcEAO

しえ

 

 

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:58:11.48 ID:kx7prRxZ0

>>582

なんであのやりとりだけでそこまで分かるんだよエスパーかよありがとう

 

 

585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 01:59:26.30 ID:vXQJ6SqSO

 

 

 

ξ*゚ー゚「ゼア、楽しいね」

 

 

(*)「そうだね、ツン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ( )早く人間になりたいようです

 

 

 

        おわり

 

 

 

 

 

 

586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:00:18.40 ID:swzjr3/k0

乙!!!

 

 

587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:00:41.24 ID:Xp9xy2BbO

おっつ

 

 

588 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:00:57.74 ID:PHboI1mXO

 

 

589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:01:07.48 ID:bjZygsIxO

つ乙

 

 

590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:01:13.57 ID:6DsmvmfDO

泣いた

 

 

591 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:02:07.76 ID:IJmNGJRTO

乙!

なんで即興でこんなん書けるんだ

 

 

592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:03:02.93 ID:W4jHKV1yO

乙だよ!

 

 

593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:03:15.84 ID:jmolzTMpO

乙!

 

 

594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:05:48.63 ID:YV2XUcEAO

乙!

ほのぼのしたよ何でこんなに可愛いんだこいつら

 

 

595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:06:47.62 ID:Obvqvjqy0

(ω)

おつおつ

 

 

596 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:07:59.39 ID:vXQJ6SqSO

 

終わりだよ! 3日? 4日? とりあえず数日間お付き合いいただき感謝感謝

最後の方、分かりづらかったようで申し訳ない

 

読んでくれた方、レスしてくれた方、途中保守してくれた方、いたぶってくれた御主人様、

このスレタイでスレを立ててくれた>>1さん、皆さんありがとうございました!!

 

後半何かスレタイ関係なくなっちまってる気がするかもしれないが、それは気のせいだ

 

 

 

>>474

すごくかわいい。ツンぺろぺろぺろぺろ

ありがとう! ツンぺろありがとう!

 

>>545

うっひょーまさかの人外共。和みが半端ねえな!

ありがとううううう!

 

絵を描いてくれた方々も、ほんっとありがとうございました!

全部保存しました

 

 

質問・指摘とかありましたらばお願いします

 

 

597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:08:17.68 ID:1P9SMI0DO

人としての道を捨てて今を選んだか

それもまた一興かな

乙でありんした

 

 

598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:08:36.17 ID:kx7prRxZ0

おつんぼ

 

 

 

 

599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:08:54.10 ID:DfsI0wyMO

乙!いっぱい寝ろ!

 

 

600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:08:57.90 ID:EnDl5I0p0

()<僕の性感帯はどこですか

 

 

 

 

601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:10:37.34 ID:puoqrDS70

乙!まさか泣かされるとは思ってなかったよ

 

 

602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:12:10.12 ID:sTTVowNTO

乙!次も楽しみにしてる!

 

 

603 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:12:21.74 ID:YS1NvjOM0

乙なのさ

 

 

604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:19:00.26 ID:vXQJ6SqSO

>>600

開発さえすりゃあどこでも性感帯さ

 

 

 

ゼアと神様の最後のやり取りに関しては、>>582の通りです

分かりづらかったか……精進します

 

 

605 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:20:37.12 ID:PHboI1mXO

>>604

んなこたぁない

 

 

606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:21:23.04 ID:jCTbWdAei

 

 

607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:23:18.32 ID:W4jHKV1yO

作者はドMですか?

 

 

608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:23:25.34 ID:xX31qgeZ0

http://com.nicovideo.jp/community/co579104

 

 

609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:25:36.25 ID:W1UrXQE40

乙ホマ

 

 

610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:26:41.57 ID:DquBUS8ZO

乙カレー!

http://imepita.jp/20101216/084240

 

 

 

611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:33:08.29 ID:oY43o7uQ0

何日もつきあってたかいがあったわ

面白かった。乙!

 

 

612 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:33:53.69 ID:KZ5r8gs6O

>>604乙!あのやり取りはあれでいいと思うよ。

わからん方がどうかしてるわ

 

 

613 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:34:35.41 ID:kx7prRxZ0

どうかしてるわとかもしもしに言われた…

 

 

614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:37:19.83 ID:zXO1jsF9O

いちおつ

すごく良かったよ!

 

 

 

615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:40:34.38 ID:jCTbWdAei

 

 

616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:45:48.26 ID:vXQJ6SqSO

>>610

みんないるぅうう! すごく嬉しい、ありがとう!

ブーンの見切れ具合に吹いたwww

 

 

 

 

人外共が全員男なのに今更気付いた。ビコーズに性別あるのか知らんけど

ちゃんと貞子とかトソンとか女の人外も出そうと思ってたのに……

でもコレ以上長くなるのが恐くて出さなかった。今は反省している

 

 

617 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:53:12.47 ID:W1UrXQE40

            _     _

       , -─ゝ `ヽr'´    `>

     ∠   --   二 ´ ̄ >    どうなさいました………

    , '   - r ミ  -‐    、\    >>1……

   / /    | r;V三、 .  l  \  さあ さあ お気を確かに……

.   l /       :|     |    l  | ヾ`

  │    /    l |     :|. i     |  がっかりするには及ばない……

  │   / / , L_    :!l ト、ヾ |   >>1様のスレの残りは

.   ! !   / / '  `ヽ   ! |    まだ400近くもある……

.   | |   ノヾ、二raニ   'ra二フ"

    |  _,、イ|            `-;  :|    まだまだ……

   |  ヾニ|:|           - /   |  スレは残されている

   | | |  |  ヽー----------‐ァ :|

    | |  |  |   ` -------´  ト    どうぞ……

.   | l/ヽ. ヽ     ー一    / |  存分にストーリーを書き続けてください……

  _':::;;;;;;;;ト、 l.           ,. , l     我々は……

:::::::::::;;;;;;;;;;| . l l ヽ、..__./ |^::-    その姿を心から

:::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|.  !         , ' :|;;;;;::::::::::     応援するものです……

::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    \   /  :|;;;;;;;;;:::::::

 

 

 

618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:57:53.77 ID:Vcf8iShKP BE:526385243-2BP(0)

 

人間になるとは、つながりあうこと。

ゼアフォーは人間になれたんだ!

 

と思った。超面白かった。まとめも探して読んでみるね。

 

 

619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 02:58:02.70 ID:PHboI1mXO

>>617

鬼畜乙

 

 

620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 03:03:20.81 ID:ZhvW0t1EO

乙でした

 

 

621 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 03:06:14.73 ID:kx7prRxZ0

>>617

おい

 

 

 

 

 

 

おい

 

 

 

 

622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 03:21:04.05 ID:lGO+HrN+O

泣いた

 

 

623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 03:25:13.06 ID:vVYwyZbRO

おもしろ半分でこのスレタイで立てるとき絶対にボーリングかベムの話になると思ったのに……。

つまらんクッソスレになると思ったのに。なぜおちんちんを出さない?なぜだ……?

で、それがなぜこうも綺麗に纏められる?

すばらしい話じゃあないか。

たむし

 

 

624 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 04:07:25.09 ID:1P9SMI0DO

もいちど乙

 

 

625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 05:31:25.51 ID:BIshx/cuO

オツ

 

 

626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 06:39:36.83 ID:mbgfq2EkO

結局寝ちまったが読み終えた乙!

この数日wktkさせてくれてありがとう

 

 

627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 06:43:06.94 ID:R8/Nw6FM0

乙!

 

 

628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 06:51:50.37 ID:KxDZhlp40

乙! 作者の書く話は大好きだ!!

 

 

629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 06:56:49.41 ID:JWG4hRZh0

乙様

 

 

630 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 07:19:52.08 ID:67f8RwMtO

おつんぽ

 

 

631 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 07:43:31.32 ID:w9HexPTh0

ふたなりなかだしの人かな?

おもしろかった乙

 

 

 

632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 07:57:13.81 ID:ipUf/ZuPO

 

めでたしめでたし

 

 

633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 08:23:08.57 ID:L15Y647FO

乙!本当に良かった!

 

 

634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 08:23:46.61 ID:7mkbT+4g0

今読み終わったが>>1の才能に嫉妬

楽しかった乙

 

 

635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 08:35:21.49 ID:aFvytRz5O

乙乙!!

楽しかった!!

 

 

636 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 09:07:33.54 ID:+1HrfpwoO

凄い良かった!

乙でした!

 

 

637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 09:14:13.15 ID:TCmcrxxGO

おはよう乙

 

 

638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 10:57:56.31 ID:2sdp2CZX0

不覚にも泣いた乙

 

 

639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 11:18:32.15 ID:LBvTlZ91O

乙でした!

 

 

640 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 11:57:57.87 ID:vXQJ6SqSO

まだ残っとるwwwと思いながらスレ見返してみれば、

一番大事な質問に答え忘れていたではないか

 

 

>>607

Mなわけないだろ、俺はいたってノーマルだ

ほら分かったら答えるのが遅れた俺をさっさと叱れよ。強く、もっと強く!!

 

 

 

皆さん本当にありがとうございました

 

 

641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 12:34:10.95 ID:VMDObMhDO

今日夜勤なのに寝れねぇ!!

 

 

642 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 12:41:07.86 ID:ZHgpQchwO

なにこのハートウォーミングなスレは…

>>1に心からGJと言いたい。

 

 

643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 13:44:25.83 ID:StDNEpHP0

今読み終えた

泣いた、>>1乙。

 

 

644 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 13:48:51.26 ID:StDNEpHP0

>>1じゃねぇや作者乙

人にスレ立て依頼なんて周りくどい事してんじゃねーよ家畜が!自分から「>>1乙されてるけど俺>>1じゃないんだよねビクンビクン」な状況を作るなんて何処までMなんだよ!

 

 

 

 

645 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 14:58:40.70 ID:z1I767QM0

よむほ

 

 

646 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 15:23:57.75 ID:kuXwvcGu0 BE:667430126-BRZ(11060)

 

 

 

647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 15:24:10.08 ID:2dcpcpOx0

>>1乙でした

 

 

648 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 15:26:19.82 ID:MQnEklQG0

>>1と作者乙

 

 

649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 15:38:52.37 ID:9jxQ1kJ/O

母者メインとか見てみたいな

 

 

650 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 16:31:36.32 ID:qKVE6I020

乙。流石だわ

 

 

 

 

651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 18:30:33.14 ID:9Q7dlo460

 

 

652 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 19:28:55.88 ID:KAOenoFtO

見てないかもしれんが

次回作の予定は?

 

 

653 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 19:47:00.05 ID:0myPueMNO

>>652

俺はいつまでもスレ眺めてニヤニヤしてっぞ!

 

ほのぼのっぽい中編をじわじわ書き溜めている

 

ホラーチックな短編も書きたい

このスレも、最初はホラーでバッドエンドにするつもりだった

どうしてこうなった

 

それとクリスマス頃に『( ^ω^)七大不思議と「せいとかい」のようです』の番外を投下予定

 

でも、何か書きたくてたまらなくなったら、今回のように

即興・ながらプレイをおっ始めるかもしれん

 

そんな感じ

 

 

654 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 19:50:43.49 ID:0myPueMNO

ID変わってるが作者だ!

 

 

655 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 20:31:15.85 ID:cuLoTvkPO

クッハッハ BAD ENDは飽きたぜよ

ネットでぐらいHAPPY ENDが見ていたいぜよ

 

 

656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 21:24:39.24 ID:nyZSO5VS0

乙ですよ

 

 

657 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 22:12:03.81 ID:wf3Mhv5UO

まだ残ってて良かった。

最後まで読めて、みんなの絵も見れて良かった。

>1と作者と保守してくれた人とかありがとう。

 

 

658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 22:37:52.76 ID:9REIHJdIO

迫りくる便意に耐えつつようやく読み終わった

うんこ行ってくる

 

 

659 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16() 23:18:21.17 ID:SibWiAQ+O

明日の朝までは保守しろ。

 

俺がまだ読めてないからな

 

 

660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 00:01:41.80 ID:8gHLcn780

wkwk

 

 

661 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 00:23:18.91 ID:A+k9HlpsO

めっちゃ泣いた作者さんありがとう

 

 

662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 02:21:07.99 ID:5DSwoggkO

あげ

 

 

663 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 03:28:33.58 ID:G8m9MhngO

未読の人の為に保守

 

 

664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 04:26:33.81 ID:+8325KOiO

よむほ

 

 

665 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 04:37:33.31 ID:4v1Rl8LRO

ホシュ

 

 

666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 08:09:43.78 ID:G8m9MhngO

ほっ

 

 

667 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 08:16:29.03 ID:VE9+FTHbO

読み終わった。

作者乙。

面白かったぜ

 

 

 

 

668 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 12:11:44.75 ID:ZYQY3lmY0

4時間経っても落ちない奇跡保守

 

 

669 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 15:13:24.18 ID:KdmFoj6+O

 

 

670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 18:07:54.89 ID:l/gSQUV7O

しゅ

 

 

671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 18:25:57.35 ID:ZbUUiLcDO

電車の中で泣いちゃったじゃないか…

 

 

 

672 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 19:43:58.18 ID:w+PDUwFIO

ながらで良作をバンバン投下できるなんて…

 

悔しいビクンビクンッ

 

 

673 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17() 21:17:13.27 ID:l/gSQUV7O

保守

 

 

もし暇なら作者に何か書いてほしいな。

しかし、今日くらいいっぱい寝た方がいいかな…