( )早く人間になりたいようです

 

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:30:19.33 ID:Ad+S2Osv0

代理

 

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:38:16.12 ID:kOcRyRAwO

>>1

ありがとうございます!

 

 

このスレは、

 

252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/13() 17:17:52.29 ID:kOcRyRAwO

どなたか代理でスレを立ててはくれないか

 

スレタイはそちらに任せる。自由に決めてくれ

そのタイトルから即興で話を考えて、ながらで進めていきたい

 

(後略)

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

という試みのもとに立てていただきました

 

ながらで、ゆっくり投下していきます

 

じゃあ、投下を始めようか

 

 

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:39:16.30 ID:ilYRaW4E0

支援

 

 

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:40:25.40 ID:Ga7WEBOgO

( )( )

 

 

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:40:53.43 ID:N7zx1hTKO

まあ聞こう

 

 

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:41:51.39 ID:5zYG3wHG0

つまらん

誰が支援なんてしてやるか

 

 

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:42:09.70 ID:sOD0CcTj0

ボーリングの玉に見える

 

 

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:42:16.90 ID:kOcRyRAwO

 

 

   すまない。

   失敗してしまったんだ。

   ごめん。ごめんな――

 

 

 

 神様は、そう言って、ぽろぽろ涙を零した。

 

 

 

   本当は人間にしてやりたかった。

   ごめん――

 

 

 

 神様は、そう言って、優しい手で、僕を撫でてくれた。

 

 

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:42:59.93 ID:Ad+S2Osv0

( ) ストライク!

 

 

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:43:38.15 ID:N7zx1hTKO

神様が失敗したから俺こんななのか

 

 

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:44:27.91 ID:dernnMM10

失敗しました俺も

 

 

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:45:17.03 ID:TOUx1cBbO

なんだ俺人間じゃなかったのか

 

 

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:47:30.97 ID:kOcRyRAwO

 

 

 神様の手が僕の顔を、体をなぞる。

 

 

 まんまるな顔。

 ぽっかりあいた、3つの穴。

 

 小さな体。

 毛なんか1本も生えていない。

 

 

 

   ごめん――

 

 

 

 大丈夫です、気にしてないから。

 僕はそう言って、神様に近付こうとしたんだけど。

 

 

 

 足を、滑らせてしまった。

 

 

 

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:48:17.49 ID:N7zx1hTKO

つるっ

 

 

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:48:47.98 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 あ。

 あ、あ。

 

 

 

 空が遠くなる。神様が遠くなる。

 

 

 

 

 

 あ、あ、あ。

 

 

 

 

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:53:04.87 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 痛っ。

 

 何か、硬いところにぶつかったぞ。

 

 どこだろ、ここ――

 

 

 

 

ξ;

 

 

 

 

 体を起こして辺りを見渡すと。

 

 僕よりもずっとずっと大きな女の子が、僕を見下ろしていた。

 

 

 

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:53:14.04 ID:j1fQr4WF0

シエンタ

 

 

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:55:05.03 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

( )「?」

 

 

 

 きみ、だあれ?

 

 そう訊こうとした瞬間。

 

 

 女の子は、僕を鷲掴みにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ( )早く人間になりたいようです

 

 

 

 

 

 

 

 

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 17:58:15.02 ID:6Dsm2J2n0

ボーリングのようです

 

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:01:17.23 ID:YjPywqX00

支援

 

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:02:42.86 ID:Ad+S2Osv0

プロボーラーξ゚听のようです

 

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:02:57.83 ID:N7zx1hTKO

そしてボーリングのピンとの恋が始まる…

 

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:03:51.79 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 僕を掴んだ女の子は、突然走り出した。

 揺れる視界で、なんとか、彼女が家の中に入ったことを確認できた。

 

ξ;「お父さん! お父さん!!」

  _

( ゚)「んー? 忘れ物か?」

 

ξ;「違う! 何か変なの捕まえた!!」

 

(;)

 

 痛い痛い。そんなに握りしめないで。

 文句を言いたいのに、ぎゅうっと体を握られたまま振り回されるので、

 何も言えやしない。

 

 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ。

 ぽいずん。

 

 

 女の子は、彼女より更に大きな男の人に、僕を突き付けた。

  _

( ゚)「どうせ虫だr……

 

           _

( ゚)

 

 え、眉毛飛んだ?

 

 

 

 

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:04:45.62 ID:2HUCHYPUO

眉毛wwwww

 

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:04:53.65 ID:5eH+d8HbP

    _, ,_ 

   ( 'Д`)えええええええええええええ

 

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:06:32.35 ID:N7zx1hTKO

ワロタww

 

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:07:09.45 ID:xSl9GlbfO

( ・ω・) ´ ’

 

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:11:11.22 ID:kOcRyRAwO

 

ξ;「ねっ! 変でしょ!」

                 _

( ゚)「い……

 

ξ;「い? ていうかお父さん眉毛!!」

                 _

(  )「い、いっ」

 

 

 カシャーン!!

  _ ≡≡

( ;;)「ぃいいやぁああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

 

 うるさっ。

 

ξ;「お、お父さん!? ていうかお父さん眉毛!!!」

 

ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの、お父さん」

 

 あ、また人が増えた。

 女の子より大きくて、男の人より少し小さい、女の人だ。

  _

( ;;)「母さん! ツンが! ツンがぁ! 怖いの持ってきたぁあああああ!!」

 

 男の人は女の人にしがみつく。

 女の人が、きょとんとした顔で首を傾げた。

 

 

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:15:31.14 ID:N7zx1hTKO

娘 ツン

父 デレ

 

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:15:48.34 ID:Jp2uVaxAO

怖いのwwwww

 

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:22:25.32 ID:kOcRyRAwO

 

ミセ*゚ー゚)リ「ツン、この人どうしちゃったの?」

 

ξ;「これ見せたらこうなった」

 

 今度は女の人に僕を突き付ける。

 女の人は暫く僕と女の子を交互に見遣って――

 

ミセ*゚ー゚)リ「もう。お父さん怖がりなんだから、そういうの見せちゃ駄目でしょ」

 

 何か普通に女の子を注意した。

 

ξ;「お父さんほど驚くのもアレだけれども!

      だからといってそれは反応薄すぎだろ!」

  _

( ;;)「やらぁあ! らめぇ! それ持ってこっち近付いちゃらめなのぉ!」

 

ξ;「うっぜえ!」

  _

( ;;)「ふぇええん……

 

ミセ*゚ー゚)リ「よしよし」

 

 

 

 

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:25:53.36 ID:kOcRyRAwO

 

 ……何なんだろう、この状況。

 

 色々気になるけど、まずは、とりあえず。

 

 

(;)……あの、放して……

 

 

ξ;

  _

( ;;)

 

ミセ*゚ー゚)

 

 

       _

ξ;д)ξ( ;;)「喋ったぁあああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

ミセ*゚ー゚)リ「あらまあ」

 

 

 

 

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:27:58.62 ID:N7zx1hTKO

ミセ*゚ー゚)リ「あらまあ」

 

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:30:06.37 ID:xSl9GlbfO

あらあらまあまあ

 

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:38:11.26 ID:2HUCHYPUO

ミセリは肝が据わってるのかアホなのか

 

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:42:33.00 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 

 

 生き物は、生まれる前に、神様に形作られる。

 顔や体がどんな風になるのか、神様には決められない。

 神様は材料を用意して、そこに命を吹き込んでくれるだけ。らしい。

 

 必ず成功するわけじゃないけど、かといって、失敗することはまず無いそうだ。

 

 ただ――僕は、その、滅多に起こらない「失敗」に巻き込まれてしまったんだとか。

 

 

 僕は人間になる予定だったのだと、神様は言っていた。

 だけど、とても人間とは呼べない姿になってしまった僕は、

 生まれることが出来なくなってしまった。

 

 

 そういった命は、神様の手によって消されなければいけないんだけど。

 僕もその筈だったんだけど。

 

 ……足を滑らせて、どうやら、下界に落っこちてしまったらしい。

 

 

 

 

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:43:28.88 ID:DDfQPvN40

またかよ、もういいよ

 

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:47:55.87 ID:2HUCHYPUO

しえ

 

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:50:13.17 ID:kOcRyRAwO

 

 ――といったことを説明したものの。

 

 _,_

ξ゚听

  _

( ;;)

 

 当然というか何というか。

 まったく理解してもらえなかった。

 男の人に至っては聞いていたかすら怪しい。

 

ミセ*゚ー゚)リ「神様っているのねえ」

 

 女の人は飲み込めたようで、のほほんと頷いた。

 いや、寧ろ本当に理解したのかどうか分からない。

 適当に相槌うっただけじゃないか、この人。

 

 女の子が、僕の額をつっついた。

 

ξ゚听「変なのが変なこと言ってる」

 

( )「信じてくれなくてもいいよ」

 

ξ゚听……そう言われちゃうとなあ……

 

 

 

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 18:59:08.40 ID:kOcRyRAwO

 

ミセ*゚ー゚)リ「ま、こうやって存在してる以上、受け入れなきゃね」

 

ξ゚听「んー……

 

ミセ*゚ー゚)リ「それより、学校は? 遅刻しちゃうよ」

 

ξ;「あっ! い、いってきます!」

 

 途端に、女の子は慌てた様子で家を出ていってしまった。

 学校。人間の子供が行くところだっけ。

 

ミセ*゚ー゚)リ「お父さんも、会社」

  _

( ;;)「うううう……

 

 男の人も、よろよろと覚束ない足取りで家を出る。

 会社。人間の大人が行くところ。

 

 ぱたん、とドアが閉まって。

 

ミセ*゚ー゚)

 

( )

 

 女の人と、僕の2人きりになった。

 

 

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:03:46.77 ID:y+s8vOXZ0

ビコーズがどんなポジションで出るのか

 

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:09:44.85 ID:kOcRyRAwO

 

ミセ*゚ー゚)リ「さーて。ゼアちゃん、お腹へってない?」

 

 女の人は僕を掌に乗せると、にっこり笑って訊ねてきた。

 

( )……ゼアちゃん?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「『ゼアフォー』の、ゼアちゃん」

 

( )「なあに、それ」

 

ミセ*゚ー゚)リ「あなたの名前。名前ないと、呼びにくいでしょ?」

 

( )……

 

 名前。名前か。

 

 人間って、生まれた後に名前をつけられる。

 でも僕は生まれられなかったから、名前が無い。

 

 だけど、僕は名前を貰った。ゼアフォーだって。

 

(*)

 

 ――まるで、この世界に生まれることが出来たみたいじゃないか。

 

 

 

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:12:54.30 ID:kOcRyRAwO

 

 そうだ、名前といえば。

 

( )「あなたは、何ていうの?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「私? ミセリ」

 

( )「ミセリ」

 

ミセ*゚ー゚)リ「よろしくね、ゼアちゃん」

 

( )……そういえば、何でゼアフォー?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「そんな顔だもの」

 

( )……

 

 この人、よく分かんない。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:18:34.42 ID:glRtUKheO

可愛くて笑っちゃうwwww

@@@@

 

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:25:30.56 ID:kOcRyRAwO

 

ξ;「まだいる!」

 

 夕方。

 帰ってきた女の子は、テーブルの上に座る僕を見て、目を真ん丸にさせた。

 

ミセ*゚ー゚)リ「だって、ゼアちゃんどこにも行きようがないでしょ」

 

ξ゚听「ぜあちゃん?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「名前付けたの。ゼアフォー。で、ゼアちゃん」

 

ξ゚听「ゼア!」

 

 僕の名前を何度も呼びながら、女の子は僕をぐりぐりした。

 

( )「君の名前は?」

 

ξ゚听「ツンっていうよ。長岡ツン」

 

( )「つん」

 

ξ゚听「ゼア」

 

 ぐりぐり。つんつん。むにむに。

 ツンは、僕を触るのが気に入ったらしい。

 

 

 

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:32:31.98 ID:kOcRyRAwO

 

ξ゚听「ゼア、うちに住むの? それとも帰るの?」

 

( )「帰りたいけど、どうしたら帰れるか分からない」

 

ミセ*゚ー゚)リ「帰り方が分かるまで、うちに居ればいいじゃない」

 

ξ゚听「いーじゃない!」

 

 どうやら、僕を住まわせてくれる気満々らしい。

 嬉しい。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:33:47.45 ID:n01hmvHa0

どこから物を食うんだ

 

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:39:43.50 ID:2lvHnpM10

支援

 

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:40:55.96 ID:kOcRyRAwO

 

  _

( ;;)「ぁあああああっあああまだいるぅううううう!!!!!」

 

 夜。

 帰ってきた男の人は、ツンの頭に乗っかる僕を見て、その場にへたり込んだ。

 

ミセ*゚ー゚)リ「ゼアちゃん、いい子よ」

  _

( ;;)「何それ! 名前!?」

 

ξ゚听「ゼアフォーだって」

  _

( ;;)「こわい! 妻と娘の順応力こわい!!」

 

( )「あなたの名前、何?」

  _

( ;;)「ジョルジュ長岡ですぅうう! VIP商社の長岡ですぅううう!」

 

 泣き叫びながら、ジョルジュは小さな紙を差し出した。

 名刺というやつだな。さすがサラリーマンだ。

 

ミセ*゚ー゚)リ「あ、ゼアちゃん、今日からウチの子だからね」

  _

( ;;)「んあああああああああああああああああああああん!!!!!!」

 

 ジョルジュは、うるさい人だなあ。

 

 

 

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:50:03.52 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 家族が揃ったから、お夕飯。

 

 みんなは焼き魚とかお浸しとか、普通のご飯。

 

 僕は、僕に合ったサイズのおにぎり。

 ツン達なら一口で食べれちゃいそうな大きさだ。

 

ミセ*゚ー゚)リ「ゼアちゃん、あーん」

 

 ミセリが、焼き魚をほぐして僕に食べさせてくれた。

 美味しい。

 

(*)) モクモク

  _

( ゚(上の穴が口なんだ……

 

 ふりかけが混ぜられたおにぎりをかじる。

 これも美味しい。

 

 

 

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:52:53.29 ID:bCD4+ZLi0

リンカーンで蛍原がやってた妖怪人間ベムのベロのコスプレかと

 

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:57:41.48 ID:kOcRyRAwO

 

 

(*)=3 ケプゥ

 

 ごちそうさま。美味しかった。

 

 

 

 

 

ミセ*゚ー゚)リ「ツン、お風呂入っちゃいなさい」

 

ξ゚听「お風呂! ゼア、お風呂入ろ」

  _

(;゚∀゚)「!? いけません! そんな怖いのと風呂なんて!」

 

ξ゚听「だってゼアちっちゃいから1人でお風呂に入るの危ないかも」

 

ミセ*゚ー゚)リ「それとも、お父さんがゼアちゃんとお風呂に入るの?」

  _

( ゚∀゚)「のぼせるなよ、ツン、ゼア」

 

ξ゚听「はーい」

 

 

 

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 19:57:42.75 ID:2HUCHYPUO

何色してるんだろう

 

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:06:53.62 ID:VpPtCx3V0

逆さまのカービィにしか見えない

 

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:10:30.82 ID:kOcRyRAwO

 

 

ξ*--)ξ ゴクラク (*)

 

 いい湯加減で。

 

 

 

 

 

ξ゚听「寝る!」

 

 パジャマに着替えたツンは高らかに宣言し、僕を連れて彼女の部屋に入った。

 ベッドへ倒れ込み、僕を枕元に座らせる。

 

ξ゚听「んー」

 

( )「何?」

 

 そのまましばらく僕を見つめたかと思えば、ベッドを下りて、箪笥を漁り出した。

 

ξ゚听ハンカチー

 

ξ゚听 タタミタタミ

 

 そして、タオル地のハンカチをどんどん折り畳んでいく。

 水色のそれを、ツンは僕に差し出した。

 

 

 

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:26:13.04 ID:2HUCHYPUO

裏山しえん

 

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:27:43.10 ID:HiPcrjfu0

ほのぼの支援

 

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:28:11.74 ID:j4nV6na10

これなんてトソいつ?

 

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:48:08.50 ID:kOcRyRAwO

 

( )「?」

 

ξ゚听「ゼアの枕」

 

(*)……ありがとう」

 

ξ゚ー゚「ん」

 

 

 

 ――おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:54:37.79 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 翌朝。

 

ξ゚听「ゼア、学校行く?」

 

 ……昨日の朝の様子から、ツンは両親に比べればマトモな子なのかと思ってた。

 でもちょっとアホの子なのかもしれない。

 

( )「僕みたいなのが外に行くのは危険じゃないかな」

 

ξ゚听「どうして?」

 

( )「いや……だって変でしょ、僕」

 

ξ゚听

 

ξ゚听「そういえばそうだね」

 

 

 この子やっぱりアホだ。

 

 

 

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 20:59:21.64 ID:N7zx1hTKO

ほのぼの(*´ω`)

 

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:00:02.78 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 で。

 

 

(*゚ー゚)……なあに、これ」

 

ξ゚听「ゼア」

 

 

 結局、僕は学校に連れてこられた。

 

 それどころかツンが友達に見せびらかした。

 

 アホだ。アホだよ。

 

 

 

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:03:48.55 ID:KtFnlIj1O

お前らみたいのが外でるとまずいんじゃないのwwwwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺もだけど。

 

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:08:31.87 ID:kOcRyRAwO

 

 ただ、これで分かったことがある。

 ツンは小学2年生だということ。

 

 ツンのクラスメートは、3人ぐらいしかいないということ。

 

 

 学校とは、たくさんの子供がいる場所だと聞いていた。

 でも、元々人が少ない地域じゃ、子供も少ないとも聞いた。

 

 ここは、そういう場所らしい。

 

 

(*゚ー゚)「ぜあ?」

 

ω`)「変なの」

 

('`*川「ちっちゃーい。可愛い」

 

 

 また一つ、分かったこと。

 子供って割と何でも受け入れるんだ。

 

 

 

 

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:15:58.43 ID:kOcRyRAwO

 

 しばらくして、大人がやって来た。

 先生ってやつだな。

 

( ^ω^)「みんなおはようおー」

 

(*゚ー゚)「せんせー、ツンが変なの持ってきたー!」

 

( ^ω^)「おー? そんなの日常茶飯j……

 

ξ゚听( )  (^ω^ )

 

 

ξ゚听( )  (^ω^ )

 

 

ξ゚听( )  ( ^ω^)

 

 

 

 

 

ξ゚听( )  (^ω^;)彡 「!!?」

 

 

 

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:20:07.24 ID:fmqd5m1TO

ゼアはとにもかくにも変な者なのか

支援

 

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:20:35.41 ID:zK4PkFW9P

二度見www

 

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:22:36.04 ID:kOcRyRAwO

 

(;^ω^)「な、何この薄緑色の。人形?」

 

ξ゚听「ゼアだよ」

 

(;^ω^)「ゼア? 人形?」

 

ξ゚听「ゼアフォー、で、ゼア」

 

(;^ω^)「へえ。人形?」

 

ξ゚听「人形じゃないよ」

 

(;^ω^)「人形じゃないんだ。人形?」

 

ξ゚ -「人形じゃないもん」

 

ω`)「生きてるみたい」

 

(;^ω^)「へ、へえぇ」

 

 

 

 

 

(;^ω^)「人形?」

 

('`*川「動揺しすぎだろ」

 

 

 

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:25:16.14 ID:m8V+a+wl0

ゼアフォー主役は初かな?支援

 

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:25:55.97 ID:KtFnlIj1O

5回訊いたwww

 

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:27:50.97 ID:n01hmvHa0

5回wwww

 

 

支援

 

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:31:08.40 ID:kOcRyRAwO

 

ξ# -「人間になれなかったの! でもちゃんと生きてるの!」

 

(;^ω^)「分かんない! 怒られても先生分かんない!!」

 

( )「落ち着いて……

 

(;゚ω゚)「喋りはったでえ!!!!!」

 

(*゚ー゚)「だって生きてるもん」

 

(;^ω^)「生きてるからって何でも喋るもんじゃないの!!

       君の家の猫は生きてるけど喋らないでしょ!?」

 

(*゚ー゚)「うちのギコ結構喋るよ」

 

(;^ω^)「喋るんだ、ごめん! 相手間違えた!」

 

 

 

 

 

 

 

(;゚ω゚)「ギコ喋るの!!!??」

 

ω`)「先生今日もテンション高いね」

 

 

 

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:32:27.92 ID:2HUCHYPUO

なにこの漫才wwwww

 

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:35:52.85 ID:fmqd5m1TO

今日もテンション高いねってことはいつもこんな感じなんだな

支援

 

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:49:50.49 ID:kOcRyRAwO

 

 

 数十分後。

 

 

(;^ω^)「……俄かには信じがたい話だお」

 

 昨日ツン達にした話を先生にも説明すると、先生は一先ず落ち着いた。

 

('`*川「信じなくても、ゼアがここにいるのは変わんないよねー」

 

ξ゚听「うん!」

 

 そうそう、話をしているときに、みんなの名前を訊いた。

 

(*゚ー゚)

 

 この女の子が、しぃ。

 

ω`)

 

 2年生でただ1人の男の子、ショボン。

 

('`*

 

 そして髪の長い女の子、ペニサス。

 

 人数がとても少ないから、みんな仲良しなんだとか。

 いいことだ。

 

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:50:52.31 ID:qBWyT/2Z0

誰か明日の午後まで残しといてください

 

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 21:59:20.19 ID:vCpG450fO

やっぱりキャラをたてるのって大切だよなブーン系は

地の文に狙いすましたようなおざなりギャグをたまに入れられても笑えんつまらん

 

支援

 

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:00:51.04 ID:u1XpOAiU0

支援

 

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:01:10.63 ID:KuLhF10c0

なんだこの素晴らしいテンポwwwwwwww

 

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:04:49.86 ID:kOcRyRAwO

 

(;^ω^)「ぐぅ……まあ……うん……存在自体は否定しないけど……。

       でも神様まで絡んでくると壮大すぎるお……」

 

 唸っている先生は、内藤先生とかブーン先生とか呼ばれているらしい。

 

('`*川「うん。いてもおかしくないよね」

 

( )「?」

 

('`*川「たしかに変だなって思うけど。

     ゼア以外にも、変なの、結構いるよ。この辺」

 

 どんな場所に住んでるんだよ、君達。

 

 ……あ、ミセリがあんまり動じなかったのって、そのせい?

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:09:52.40 ID:u1XpOAiU0

なんだと…

 

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:13:13.87 ID:kOcRyRAwO

 

飯る

 

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:17:31.46 ID:KuLhF10c0

保守る

 

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:24:03.04 ID:rnFoHYB40

気になる

 

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:30:27.80 ID:KtFnlIj1O

ゼアとどっこいの変なものとか……。

まあ喋る猫なんかもかなりアレだがwww

 

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:45:10.96 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 ――チャイムが鳴る。

 授業は全部終わったみたいだ。

 みんなが頑張って勉強している間、僕はツンのノートに落書きをしていた。

 

( ^ω^)「じゃ、さよならだお。また明日ー」

 

ξ゚听)ξ(*゚ー゚)(´ω`)('`*川「さよーならー」

 

ξ゚听「ゼア、帰るよー」

 

( )「ん」

 

 

*****

 

 

 ツンが歩く度、頭の上に乗っている僕はぐらぐら揺れる。

 気を抜けば落ちてしまいそうで、スリル満点。

 

( )「ねえ、ツン」

 

ξ゚听「んー?」

 

 

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:48:25.83 ID:n01hmvHa0

支援

 

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:52:20.30 ID:641EVwwQO

もしかしてこないだスレ立て代理でながらで投下してた人か?

 

ともかく支援

 

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:53:14.03 ID:WukY7YUN0

( )<ソコヲミギニッ!

 

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 22:54:03.21 ID:kOcRyRAwO

 

( )「ペニサスが言ってたの、本当?」

 

ξ゚听「何が?」

 

( )「変なの結構いるって」

 

ξ゚听「あー、うん。いるよ」

 

( )……ふうん」

 

 当たり前みたいに、ツンは肯定した。

 なるほど、本当なのか。

 

 

 

 

 

*****

 

 

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:03:44.21 ID:gZjqTTsxO

支援

 

 

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:04:23.13 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

ミセ*゚ー゚)リ「学校どうだった?」

 

( )「楽しかった」

 

 お夕飯。

 僕のメニューは、おにぎりと沢庵、お猪口に注がれたお味噌汁。

 今日も美味しい。

 

ξ゚听「ずっと落書きしてたよ、ゼア」

  _

( ゚∀゚)「鉛筆で?」

 

( )「鉛筆使うの大変」

 

 鉛筆は僕よりも少し背が高い。

 抱えて動かすのはなかなか難しい。

 だからこそやり甲斐もあるけど。

 

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ、ずっと落書きしてたら疲れない?」

 

( )「割と」

 

ξ゚听「やらなきゃいいのに」

 

 こりこり、ツンが指先で僕の背中を押してくれる。マッサージだろうか。

 おお、気持ちいい。

 

 

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:06:22.06 ID:+wTaQwUP0

ギコ喋るのかしえん

 

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:07:03.45 ID:2HUCHYPUO

流石に慣れたなジョルジュ

他の「変なもの」にもああだったんだろか

 

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:08:19.00 ID:rnFoHYB40

あれ……?ゼフォアが可愛く感じちゃう…

 

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:10:30.51 ID:kOcRyRAwO

 

ミセ*゚ー゚)リ「それにしても、ゼアちゃん、いつ帰れるんだろうね」

 

( )「んん……

 

ξ゚听「早く帰りたい?」

 

( )「出来れば。それで、神様に消してほしい」

 

ξ゚听……消えちゃうの、こわくない?」

 

( )「こわくないよ。――消えて、作り直してもらうんだ」

  _

( ゚∀゚)「便利だなあ」

 

( )「そうかな」

 

 

 

 ――早く、ちゃんとした姿の人間になりたいな。

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:13:16.52 ID:N7zx1hTKO

便利だなぁ

 

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:13:47.39 ID:kOcRyRAwO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          ひとりめ:泣き虫な狐

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:17:14.80 ID:2HUCHYPUO

やった、わりと長くなる予感!

支援

 

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:19:48.78 ID:kOcRyRAwO

 

 

 朝になった。

 

 今日も、ツンと学校に行く。

 

ξ゚听「おはよー」

 

(*゚ー゚)(´ω`)('`*川「おはよー」

 

(*゚ー゚)「ゼアも、おはよ」

 

( )「おはよう」

 

 

 

*****

 

 

 

( ^ω^)「んじゃ、ショボン、7の段を言ってくれおー」

 

ω`)「はあい」

 

 算数の授業。退屈。

 落書きも飽きちゃったな。

 

( )「ツン」

 

 小さい声で、ツンを呼ぶ。

 

 

 

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:28:03.61 ID:kOcRyRAwO

 

ξ゚听「ん?」

 

( )「ちょっと、学校探険してきていい?」

 

ξ゚听「いいよ。放課後までに戻ってきてね」

 

( )「うん」

 

( ^ω^)「――はい、そこのおしゃべりさん。8の段いってみよー!」

 

ξ; -「むっ!」

 

 頑張ってね、ツン。

 

 僕はツンの机から下りて、教室を出た。

 

 

*****

 

 

 廊下を歩く。

 色んな教室で、色んな人が勉強してる。

 どこも、人数は5人ぐらいか、それより少ない。

 

 

 

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:28:53.02 ID:xR7SWtdl0

支援

 

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:30:16.72 ID:XABbSJak0

規制とけてた支援!

 

だが寝る

 

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:34:10.27 ID:kOcRyRAwO

 

 時たま、教室を覗き込む僕と目が合う人がいるけど、

 ちょっと驚いた素振りを見せるだけで、大きな反応をとる人はいない。

 

 本当に、みんな、こういうのに慣れてるらしい。

 

 

 

*****

 

 

 

 しばらく歩いていると、まったく人の気配がしない所に辿り着いた。

 多分、特別なときに使う教室が集まった場所なんだろう。

 「家庭科室」とか「理科室」って書かれたプレートが下がっている。

 読めないけど。

 

 

( )

 

 ちょっと寂しいな。

 誰かいないかな――

 

 

( )……?」

 

 

 あれ? 声が聞こえる、気がする。

 

 

 

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:34:39.32 ID:MFAY8QPW0

フラグ・・・

 

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:37:55.69 ID:xSl9GlbfO

支援

 

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:45:34.22 ID:kOcRyRAwO

 

( )

 

 声のする方へ向かう。

 曲がり角。

 

 そこを曲がると、少し埃っぽい階段があった。

 そして――下の踊り場に、誰かがいた。

 

 大人の男の人っぽい。

 でも膝を抱えて顔を伏せているせいで、よく分からない。

 

 ただ、「変なとこ」を二つ、見付けた。

 

 まず一つが、着物姿であること。

 今まで僕が見てきた人はみんな洋服だったのに、

 彼は、とても綺麗な着物を身につけている。

 

 もう一つは、耳。

 頭のてっぺんに、猫とか犬みたいな耳が付いているのだ。

 

( )「ねえ」

 

;;)……ぅえ?」

 

 僕が声をかけると、その人は顔を上げた。

 

 

 

 

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:51:35.99 ID:gZjqTTsxO

しえん

 

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:54:56.70 ID:kOcRyRAwO

 

( )「そこで何してるの?」

 

;;)……誰だよ、お前」

 

( )「ゼアフォー。君は?」

 

;;)……フォックス……

 

 フォックスと名乗った着物の人。

 顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。

 

( )「もう一回訊くけど、何してるの?」

 

;;)「見て分かんねえのかよ」

 

( )「泣いてる」

 

;;)「そうだよ、泣いてんだよ」

 

( )「どうして泣いてるの?」

 

;;)「悲しいからだよ」

 

( )「どうして悲しいの?」

 

;;)……居場所が無いからさ」

 

 

 

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13() 23:59:36.13 ID:2HUCHYPUO

支援

 

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:03:21.57 ID:7L8jjAkfO

ぜ、ぜあっ!ぜあーっ!

 

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:13:41.96 ID:oCXz0maLO

 

( )「居場所?」

 

;;)「俺の寝床が壊れちまったんだ。帰る場所が無いんだ」

 

( )「へえ……大変だね」

 

;;)「で……見ての通り、俺は人間じゃない。

     だから人間の暮らしに混ざることも出来ない」

 

( )「あらら」

 

;;)……だから泣いてるんだ……

 

( )……ちょっと、いまいち分かんないなあ」

 

;;)「だろうな。相槌適当すぎだから」

 

( )「寝床ってどこ?」

 

;;)……

 

 フォックスは立ち上がり、

 

 ――右側の壁を指差して。

 

( )「あ」

 

 

 消えた。

 

 

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:19:22.57 ID:T5dAEWX4O

幽霊?

 

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:19:41.36 ID:7L8jjAkfO

さるよけ

 

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:30:37.14 ID:oCXz0maLO

まずい、さっきからちょいちょい意識が無くなる

 

というわけで仮眠とります

ふざけんじゃねーよって人はどうか俺の尻をいたぶって怒りを鎮めて下さい

 

目が覚めたときにちょこちょこ進めていきます

スレ落ちてたら、まあ何とかします

 

なんか、本当、ごめん

 

一旦おやすみなさい

 

 

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:31:49.01 ID:0DhdXnDm0

保守はまかせろーバリバリ

 

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:32:17.49 ID:hJT0yGHzO

>>115ゴリラがパーン!

 

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:33:07.06 ID:UloqQ4DtO

ざけんな保守

 

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:33:16.77 ID:7L8jjAkfO

無理すんなよ

 

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:33:46.98 ID:P3TZKSVb0

>>115

            , '´  ̄ ̄ `

          i r---‐、i

           | |,,_   _,{|

          N| "'` {"゚`lリ 

             .i   ,__''_  !

          /i/ l .|

    ,.-  ̄/  | l  / | |` -

    /  . /    ト-` 、ノ- |  l  l  .

  /        l   |!  |   > |  i

  /     |`二^>  .  |  | <__,|  |

_|      |.|-<    i / ,____!

  .|     {.|  ` - ,.---^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l

__{   ___|ー/  ̄´ | |___ノ____________|

  }/ -= ヽ__ - '   -‐ ,r'゙   l                  |

__f// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|

  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|

___` __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|

 ̄ ̄ ̄    |    _ =  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|

_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|

 

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:40:42.05 ID:T5dAEWX4O

無理すんなよバーカ

 

 _, ,_ ∩))

( ゚A)彡   パーン!

  ((⊂彡☆∩  _, ,_

   ⊂(⌒⌒(;`Д´

      `ヽ_ ⊂ノ

 

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 00:58:07.97 ID:DRhOGaM10

スレタイで、前田敦子スレかと

 

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 01:21:55.52 ID:c6zltEN00

無理すんなよコノヤロー!

 

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 02:04:23.22 ID:hJT0yGHzO

保守

 

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 02:32:50.76 ID:dclKkEBe0

保守

 

 

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 02:56:55.08 ID:T5dAEWX4O

ほっ

 

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 03:27:10.29 ID:8u1O0YfAi

ほも

 

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 03:30:56.49 ID:SmnLTfEh0

 

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 03:45:09.90 ID:QzCg1gyyO

つC

 

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 04:39:46.86 ID:xcEigHFiO

保守

 

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 04:40:33.03 ID:jKGDhL1gP

ねむ

 

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 04:52:04.72 ID:oCXz0maLO

 

( )

 

 フォックスは、どこに行ったんだろう。

 フォックスは、一体何者なんだろう――

 

 

*****

 

 

ξ゚听「ゼア、おかえり」

 

( )「ただいま」

 

 僕が教室に戻るのと同時に、チャイムが一日の授業の終わりを告げる。

 ツンは僕を見付けると、抱えて、頭の上に乗せてくれた。

 

 

 

 学校を出る。

 僕は、ツンに訊ねた。

 

( )「ツン」

 

ξ゚听「ん?」

 

( )「フォックスって人、知ってる?」

 

 

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 04:56:34.87 ID:oCXz0maLO

 

 ツンは首を傾げる。

 慌てて、ツンの髪にしがみついた。

 

ξ゚听「知らない」

 

( )「そっか」

 

ξ゚听「それ、誰?」

 

( )「僕も分かんない」

 

ξ゚听「変なゼア」

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:08:17.11 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 

 

 次の日。

 またまたツンと学校に来た僕は、今日も教室を抜け出した。

 

 

 

;;)

 

 

 

 そして、昨日と同じところに、フォックスはいた。

 

 

 

( )「フォックス」

 

;;)……ゼアフォー……

 

 階段を下りて、フォックスの隣に移動する。

 想像してたより、老けてる。

 子供みたいに泣きじゃくっているから、てっきり若い人だと思ってた。

 

 

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:09:01.93 ID:tJS9rtk90

支援

 

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:17:02.98 ID:fwQKz9EzO

またすごい時間に

支援

 

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:21:26.61 ID:oCXz0maLO

 

( )「ねえ、フォックス、君は何なの?」

 

;;)「ああ?」

 

( )「君は、どんな人なの?」

 

;;)……

 

 

 

;;)――……神様」

 

 

 

 ぽつり、答えて。

 フォックスは、消えた。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:31:34.76 ID:6vVV9qtvO

眠いけど続きが気になる支援

 

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:33:10.60 ID:oCXz0maLO

 

 

 

( ^ω^)「神様?」

 

( )「そう言ってた」

 

 休み時間、教室に戻って、先生にフォックスのことを話した。

 先生なら知ってるかな、と。

 

 でも、先生も知らないみたいだ。

 

( ^ω^)「神様って、君を作ったっていう……?」

 

( )「んーん、違う人」

  _,

( ^ω^)「?」

 

( )「ううん……

 

('`*川「――ゼアの言う神様と、その神様は違うでしょ」

 

(;^ω^)「わっ」

 

 ひょっこり、ペニサスが入り込んできた。

 

 

 

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:40:02.41 ID:oCXz0maLO

 

( )「違う?」

 

('`*川「神様って、いっぱいいるの」

 

( )「?」

 

('`*川「お米一粒にも神様はいるんだよ」

 

(;^ω^)「マジ!? 僕どんだけ神様食ってきたの!!」

 

('`*川「……

 

( ^ω^)「ごめん」

 

('`*川「だからね、そのフォックスって人も、神様の1人なんじゃないかな」

 

( )……へえ……

 

 先生より、ペニサスの方が頼りになるのを理解した。

 

('`*川「で、フォックスは何で泣いてたんだっけ」

 

( )――寝床が無くなった、って言ってた」

 

 

 

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:42:55.54 ID:joW85mvaO

シエン

 

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 05:52:28.25 ID:oCXz0maLO

 

('`*川「寝床かあ……

 

ξ゚听「何の話ー?」

 

( ^ω^)「ツン、お米一粒一粒に神様がいるらしいお!」

 

ξ゚听「それ常識じゃない?」

 

( ^ω^)

 

('`*川「神様の寝床……うーん」

 

ξ゚听「ねーねー何の話ー」

 

( )「かくかくゼアゼア」

 

ξ゚听「しかじかツンツン。へー、そんなのがいたんだあ」

 

( ^ω^)

 

 

 

 

 

 

 

( ^ω^)

 

 

 

 

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:01:56.72 ID:oCXz0maLO

 

('`*川「あ!」

 

 みんなでうんうん唸っていると、ペニサスが大きな声をあげた。

 何か分かったらしい。

 

ξ゚听「どうしたの?」

 

('`*川「祠があるのかも」

 

( )「ほこら?」

 

('`*川「神様が住んでるお家」

 

ξ゚听「そんなのあるんだ」

 

('`*川「もしかしたら、それが壊れちゃったんじゃないかな」

 

( )……そっか」

 

 

 じゃあ、昨日、フォックスが指差した方向は――

 

 

('`*川「見に行こう!」

 

ξ゚听「うん! ゼア、乗って」

 

(;^ω^)「ちょっと君達!? これから楽しい国語の時間だお!!」

 

 

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:07:53.40 ID:LJ7RSAaI0

こないだマルタスニムの話書いてた人かな

支援

 

 

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:13:03.77 ID:fwQKz9EzO

はぁと

 

 

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:15:51.67 ID:rDjD40Ws0

タチコマぁ、ちと手ェ貸せや

 

 

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:18:02.39 ID:oCXz0maLO

 

(*゚ー゚)「どこ行くの? 私もついてくー!」

 

ω`)「僕も!」

 

(;^ω^)「いやあああああ学級崩壊ぃいいいいいい!!」

 

 

 

*****

 

 

 

 昨日と今日フォックスが居た踊り場に、みんなを案内する。

 もしかしたらまた居るかもと期待したけど、フォックスは戻ってきていなかった。

 

( ^ω^)「結局僕もついてきてしまった……」

 

( )「寝床はどこなのって訊いたら、こっちを指差したんだ」

 

 右側に手を向ける。

 そこにあるのは壁。祠らしきものは見当たらない。

 と、いうことは。

 

('`*川「外だね」

 

ξ゚听「外行くぞー!」

 

( ^ω^)「もう好きにしたまえ」

 

 

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:18:53.48 ID:zHLkbM+20

アラクネにしか見えない

 

 

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:21:17.10 ID:LJ7RSAaI0

ブーンが素で同世代に見えてワロタ

 

 

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:44:25.71 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 みんな、内履きのまま外に出た。

 方向を確認しながら進んでいく。

 ――すると、校舎の端っこに着いた。

 

 雑草がぼうぼうに生い茂っている。

 校舎からは、こちら側を向く窓が無い。

 草の生え具合から見るに、ここは滅多に人が来ないようだ。

 

(*゚ー゚)「ホコラを探せばいいの?」

 

ω`)「どんな形?」

 

('`*川「形はそれぞれだから分かんないけど……

 

ξ゚听「何か壊れてるのを見付ければいいんだね!」

 

 草を掻き分け、祠を探す。

 ゴミとか、石とか、ぼろぼろの本とかは見付かるけれどなかなか祠が出てこない。

 

( ^ω^)「うわエロ本だ。仕方ないなー子供達が見たら大変だしなー。

       僕が拾っておかなきゃなーいや別に欲しくはないけどー」

 

ω`)「あっ!!」

 

(;^ω^)「ひゃわぁああ!? 違う、違うお! 本当に欲しいわけじゃっ」

 

ω`)「ペニサス! これ、祠ー?」

 

 

 

 

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:52:09.40 ID:LJ7RSAaI0

何歳だよwwwwwww

 

 

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 06:55:33.42 ID:xMRP87FLP

そこには高々と供えられたエロ本が・・・エロ本パラダイスがッ・・・

 

 

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:00:49.24 ID:oCXz0maLO

 

 ショボンが大声でペニサスを呼んだのは、

 草が他よりもちょっとだけ少ない場所だった。

 

 全員がショボンのもとに駆け寄る。

 彼の足元へ目を向け、「あ」と、みんなが気の抜けた声をあげた。

 

 地面から、一本の、木で出来た何かが真っ直ぐ立っていた。

 先端がぽっきり折れていて、触ったらトゲが刺さってしまいそうだ。

 

 そして――その隣。

 地面に転がる、小さな家みたいな箱。

 

 真四角の箱に、屋根がくっついたものだ。

 箱は端っこの部分が割れて、大きな穴があいている。

 

 

 その穴から零れたのだろうか。

 これまた木で出来た、小さな小さな狐が、土に塗れて横たわっていた。

 

 

 

 

 

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:03:34.87 ID:xEMkVeT1O

御狐様支援

 

 

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:13:26.83 ID:uGZn0IIqO

'`)yはショタなんだろうか支援

 

 

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:13:59.51 ID:oCXz0maLO

 

('`*川「これかも」

 

(*゚ー゚)「狐さん、かわいそう」

 

 しぃは木の狐を拾い上げると、

 ポケットから取り出したハンカチで汚れを拭ってあげた。

 

( )「君がフォックス?」

 

 問い掛けるも、狐は、何も答えちゃくれなかった。

 

ξ゚听「これ、直さなきゃね」

 

ω`)「先生、出来る?」

 

(;^ω^)「え? 僕? た、多分、くっつけるぐらいなら」

 

('`*川「じゃあ直そう! ほら、道具とか持ってきて!」

 

 

*****

 

 

 結局、放課後まで僕らは祠の修理に時間を費やした。

 

 ツンとしぃが木の狐を綺麗にして、

 先生とショボンが釘や板を使って祠を建て直す。

 ペニサスは、どこかの教室から持ってきた布を切って、飾りを作っていた。

 僕は――何も、出来なかった。役立たずだ。

 

 

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:26:17.94 ID:bueT7kF/0

面白い

 

続けて。

 

 

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:29:18.82 ID:oCXz0maLO

 

ξ*゚听(*^ω^)(*゚ー゚)(*´ω`)('`*川「出来たー!」

 

 ちょっと形は歪んじゃってるけど、祠の修復が終わった。

 古い木材と新しい木材が継ぎ接ぎされていて、見映えはちょっと悪い。

 

 でも、ペニサスがくくりつけた赤い布や白い紙のおかげで、

 それも何とか誤魔化せていると思う。

 祠には、こういうのが付いているのだとペニサスが教えてくれた。

 

ξ*゚听「で、狐さんを入れて、と」

 

 正面の扉を開き、ツンは、すっかり綺麗になった狐を中に入れた。

 ペニサスは、狐にも赤い布を結んでいた。

 首元に垂れ下がる、逆三角形の赤色が似合っている。

 

 ぱたん。

 

 扉を閉じると同時に、みんなで再び歓声をあげた。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:30:27.53 ID:LJ7RSAaI0

おいなりさんか

 

 

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:32:40.10 ID:hl2oqUJzO

( )ズェア!ズェアじゃないか!

 

 

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:38:11.82 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 

 

( )

 

 

;;)

 

 

 

 

 

 次の日。

 踊り場に行くと、フォックスが泣いていた。

 

 おい何でだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:41:02.69 ID:LJ7RSAaI0

なんでだよ!

 

 

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:47:17.86 ID:oCXz0maLO

 

( )……君の寝床、直したと思うんだけど」

 

;;)「ああ……

 

( )「何で、まだ泣いてるの」

 

 嫌だったのかな?

 せっかく、みんな頑張ったのに。

 

;;)……嬉しくて」

 

( )「え?」

 

;;)「嬉しくて、泣いてるんだ」

 

 ――何だ。

 良かった。

 

;;)「ありがとう。……ありがとう……

 

 よく見ると、フォックスの首に赤い布が結ばれている。

 やっぱり、あの狐はフォックスだったんだ。

 

( )「みんなに伝えておくよ」

 

;;)「ああ……

 

 

 

 

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:48:29.00 ID:oCXz0maLO

 

 ぐすぐす、鼻を啜りながら、フォックスは消えた。

 

 

 ……神様のくせに、泣き虫な狐だなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:51:14.11 ID:xEMkVeT1O

こんなに可愛いフォックス初めてだ

 

 

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:51:50.53 ID:hl2oqUJzO

( )( ) |( )…

 

 

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:52:14.74 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          ふたりめ:真ん丸なおばけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:52:17.75 ID:Vj0Btw9SO

支援

 

 

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:53:28.65 ID:XDeGZstFO

仕事行きたくないでござる

支援

 

 

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 07:53:45.57 ID:T5dAEWX4O

おお来てた

しえ

 

 

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:02:16.14 ID:UloqQ4DtO

おはよう支援

 

 

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:02:56.47 ID:oCXz0maLO

 

  _

( ;;)「んにゃあああああああああぎゃあああああああああああ!!!!!」

 

 夜。

 泣き叫びながら、ジョルジュが家に帰ってきた。

 

ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの、お父さん。

      また夜道で真っ黒くてひょろ長いのに追い掛けられたの?」

 

 怖いよ。ちょくちょくそんなのに追い掛けられてるのかよ。

  _

( ;;)「今日は違う! 何か! 丸かった!」

 

ミセ*゚ー゚)リ「可愛いじゃない」

  _

( ;;)「可愛いわけないだろ! 絶対人魂系だって!

     取り殺される系だって!!」

 

ミセ*゚ー゚)リ「人魂ってそんなに怖いかしら」

 

 

 

 

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:09:43.10 ID:xEMkVeT1O

ジョルジュwwww

 

 

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:11:41.71 ID:oCXz0maLO

 

( )「人魂って、丸いの?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「丸く描かれるのが多いかな」

 

( )「どれぐらいの大きさ?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「ものによるんじゃない?」

 

( )「たとえば、人間の顔ぐらいの大きさ?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「それぐらいのもいるかもね」

 

( 「じゃあ、あんな感じ?」

 

 

(      <_プー゚)

 

  _

( ;;)

 

ミセ*゚ー゚)

 

                     _

( ;;)「ついてきたぁああああああ!!!!!!」

 

 

ミセ*゚ー゚)リ「お父さん眉毛が!」

 

 

 

 

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:13:50.60 ID:rrYSYP2gO

また今日も熱く語ったり愚痴ったりしましたが眠らなきゃ 酒飲んで熟睡したいの

いつか私は凄い技を持つ人間なりたいの

 

 

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:19:49.34 ID:kab66rONO

ゼアフォー可愛い支援

 

 

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:21:00.13 ID:Vj0Btw9SO

>>175

おっさん 酔いすぎて誤爆してんぞ

 

 

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:24:07.13 ID:T5dAEWX4O

眉毛?

 

 

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:24:53.64 ID:oCXz0maLO

 

<_プー゚)フ「人魂じゃないよ、おばけだよ」

 

 丸っこくて半透明なソイツは、ジョルジュの言葉を否定した。

  _

( ;;)「あばばばばばばばばばばば」

 

ミセ*゚ー゚)リ「人魂とおばけは違うのかしら」

 

<_プー゚)フ「こういう形のおばけなんだもん」

 

 うーん、ジョルジュが怖がるほどのものじゃないと思うんだけど。

 何か気さくな感じだし、見た目もぬいぐるみみたい。

 

( )「君、誰?」

 

<_プー゚)フ「エクスト!」

 

 エクスト。

 元気なおばけだなあ。

 

 

 

 

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:32:38.25 ID:oCXz0maLO

 

ミセ*゚ー゚)リ「まあまあ、とりあえずお上がりになって。

      ツンがお腹空かせて待ってるから」

 

<_プー゚)フ「わーい!」

  _

( ;;)「上がっちゃったよ! 俺今日は外食する!!」

 

ミセ*゚ー゚)リ「すき焼きなのに」

  _

( ;;)……ぐぐぅう……っ」

 

 

*****

 

 

ξ゚听「エクスト、すき焼き食べる?」

 

<_プー゚)フ「食えないからお供えして!」

 

 ツンは始めこそ驚いていたものの、すっかりエクストに慣れてしまったようだ。

 ミセリの子なだけある。

 

 エクストの前に肉や野菜を乗せたお皿を差し出すと、

 何やら満足そうな顔で「ありがとう」と言っていた。

 あんなので食べたことになるのか。

 

 

 

 

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:35:55.58 ID:C1em49uFO

おもしろい

 

 

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:36:16.73 ID:tJS9rtk90

402 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/12/14() 07:59:42 発信元:202.229.177.18

( )早く人間になりたいようです

 

ここに支援絵を届けてもらえないか?

http://imepita.jp/20101214/283070

http://imepita.jp/20101214/282730

 

よろしくおねがいします

 

シベリアより配達です

 

 

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:40:04.59 ID:oCXz0maLO

 

(*)) モショモショ

 

 僕のご飯は、すき焼きのお肉に包まれたおにぎり。

 

 ミセリが「肉巻きおにぎり」と命名して、

 ジョルジュに「これは違うだろ」とつっこまれていた。

 よく分からないが、美味しいものは美味しいから気にしない。

 

 

 

ξ゚听「エクスト、何でお父さんについてきたの?」

 

<_プー゚)フ「あ、そうだ、それだ!」

 

 ツンが何気なく問うと、エクストは、はっとした顔でジョルジュを見た。

 もそもそ体を動かし始める。

  _

(;゚∀゚)「え、な、何……

 

 

 

 

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:41:35.03 ID:Y7IkCkCt0

支援

 

 

 

 

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:41:52.43 ID:pm9avfE60

闇にま〜ぎれてっ……

 

あれ?妖怪人間スレじゃないの?

 

 

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:45:58.96 ID:xEMkVeT1O

おばけのようです思い出した。次は一反木(

 

 

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:47:32.23 ID:oCXz0maLO

さて、そろそろ外出しなければ

 

夜までは、空いた時間にちょっとずつ投下していく感じになります

気が向いたときに覗きに来てくれる程度がちょうどいいと思う

 

 

肉巻きおにぎりの美味しさは異常だよね

宮崎県の人ありがとう

俺は東北民だけど

 

 

 

>>182

配達乙、そして描いてくれた人ありがとう!

何だコレかわいいいいいいいいい!!!!!

 

 

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:49:17.87 ID:UloqQ4DtO

支援支援

 

 

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:50:45.25 ID:fq2SYT8+O

平和

 

 

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 08:55:32.71 ID:oCXz0maLO

 

<_プー゚)フ「これ!」

 

 そして、手……のような部分をジョルジュの顔に向けた。

 そこに握られている、携帯電話。

 

<_プー゚)フ「落としてたぞ」

  _

(;゚∀゚)「え――……あ、俺の携帯」

 

ミセ*゚ー゚)リ「落とし物を渡したかったの?」

 

<_プー゚)フ「うん。でも声かけたら逃げられた」

 

ミセ*゚ー゚)リ「エクストちゃん、いい子じゃない。

      お父さんったら失礼なんだから」

 

ξ゚听「お父さん失礼!」

  _

(;゚∀゚)「ご、ごめん……ありがとう」

 

<_プー゚)フ「おう。じゃ、用事済んだから帰る!」

 

ミセ*゚ー゚)リ「あ」

 

 エクストはくるりと後ろを向くと、窓に突進していき――

 

 そのまま窓を擦り抜けて、どこかへ行ってしまった。

 

 

 

 

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 09:01:18.32 ID:HY12qP7WO

>>182

可愛いなオイ

 

作者エクストさん好きだな支援

 

 

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 09:02:30.39 ID:fGl24RS/O

おばけとかのようですも良かったなぁ

あれは良作

おっとスレ違いだな、すまん

支援

 

 

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 09:03:15.15 ID:qrnayqXOO

小説家ホマ書いた人か。

一緒にクリスマス和民で泣こうぜ。

 

 

194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:01:08.19 ID:UloqQ4DtO

支援

 

 

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:33:50.50 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 ――翌日の夜も。

 

 エクストは、ジョルジュについてきた。

 

 

<_プー゚)フ「鞄落としてた」

  _

(;゚∀゚)「おわっ! 本当だ!」

 

ξ;゚听「どうやったら落とすの、そんなの」

 

 

 ジョルジュに鞄を渡して、エクストは帰る。

 

 

 

 

 

 

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:36:37.66 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 ――その翌日も。

 

 

<_プー゚)フ「スーツの上着落としてた」

  _

(;゚∀゚)「道理で寒いと思った」

 

ミセ*゚ー゚)リ「もう、どうせまた部長さんとお酒飲んだんでしょう」

  _

(;゚∀゚)「いやあ、素面なんだけど……おかしいなあ」

 

 

 ジョルジュに上着を渡して、エクストは帰る。

 

 

 

 

 

 

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:39:29.16 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 翌日も。

 その翌日も。

 

 毎日、毎日。

 

 ジョルジュは何かを落として、エクストが届けに来る。

 

 毎日、毎日。

 

 普通は落としそうにないものも。

 

 毎日、毎日。

 

 それを渡して、エクストは帰る。

 

 

 

 

 

 

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:40:24.12 ID:qrnayqXOO

どんだけだよww

 

 

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:41:20.54 ID:vOF5VxV0O

ざわ…ざわ…

 

 

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:42:27.71 ID:Vj0Btw9SO

まさか・・・

 

 

 

 

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:46:36.73 ID:oCXz0maLO

 

 初日は、ジョルジュがエクストに怯えて逃げ出したから

 エクストは家までやって来た。

 

 でも、2日目から先は、ジョルジュが帰宅してからエクストが現れる。

 

 もうジョルジュはエクストに慣れているんだから、

 拾ったときに声をかけて、渡せばいいのに。

 

 黙って、ずっと家までついてきてるのかな。

 何か、変じゃないかな。

 

  _

( ゚∀゚)「おー、ありがとう」

 

 

 ジョルジュは、もう疑問なんか持っていないのか、

 お礼を言って、落とし物を受け取っている。

 

 やっぱり、変だよ。

 

 

<_プー゚)フ「じゃあなー」

 

 

 変だ。

 

 

 

 

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:49:00.50 ID:T5dAEWX4O

なんだかサスペンス!

 

 

203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:51:50.63 ID:bueT7kF/0

まさかな・・・

 

 

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 10:56:45.63 ID:JJdqRJec0

俺がエロゲに毒されていることが判明した

 

 

205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 11:21:29.64 ID:3svolq+eO

どきどき保守

 

 

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 11:21:55.02 ID:HY12qP7WO

エロゲ部分が見つからないんだけど

ほす

 

 

207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 11:38:13.59 ID:amkXlnw8i

>>206

落とし物を届ける

合体

 

 

 

 

 

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 11:42:14.47 ID:mYaogxG90

タチコマ!?

 

 

209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 11:45:52.57 ID:HY12qP7WO

>>207

ああ…

なるほど

 

 

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 11:46:30.71 ID:xEMkVeT1O

憑き物…?

 

 

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 11:47:46.52 ID:IRaJs0JtO

()()

 

 

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:00:16.06 ID:qbwL5tLL0

おれたちゃ妖怪人間さ〜〜〜

 

 

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:13:24.61 ID:O77ZnBdh0

今追いついた

面白いです

 

 

214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:19:39.37 ID:oCXz0maLO

 

 

( )「ジョルジュ……

  _

( ゚∀゚)「んー?」

 

( )「エクスト、どう思う?」

  _

( ゚∀゚)「いい奴じゃねえかなあ」

 

( )……

 

 どうしよう。

 どうしたらいいんだろう――

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ、ゼアちゃんついていってみてよ」

 

 ミセリに相談すると、にこにこ笑いながら、そう言われた。

 

 

 

 

215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:21:57.78 ID:T5dAEWX4O

しえ

 

 

216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:32:35.51 ID:oCXz0maLO

 

( )「ついてくって?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「明日、お父さんと一緒に会社に行ってみてよ」

 

(;)……ジョルジュに?」

 

ミセ*゚ー゚)リ「うん!」

 

 簡単に言うなあ。

 

 

 

*****

 

 

  _

(;゚∀゚)「ええ……ついてくんの?」

 

( )「お仕事中は、鞄から出ないから」

  _

(;゚∀゚)……本当、頼むぜ、そこは」

 

ξ゚听「私もゼア学校に連れていきたいのに」

 

ミセ*゚ー゚)リ「ツンは、また明日ね」

 

 翌朝。

 なんとかジョルジュに頼んで、連れていってもらうことになった。

 まさかお許しが出るとは思わなかった。

 

 

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:45:04.18 ID:JJdqRJec0

勝手に幽霊を性別♀と解釈→ジョルジュに会いたいが為に(yr的な妄想が一瞬で繰り広げられた

 

 

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:45:32.11 ID:xEMkVeT1O

支援

 

 

219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:47:43.94 ID:oCXz0maLO

  _

( ゚∀゚)「きついだろうけど我慢してくれよ」

 

( )「うん」

 

 鞄に入る。

 辺りが暗くなった。

 

 ジョルジュが動く度、かたかた、鞄の中が揺れる。

 ペンケースが頭にぶつかった。

 

(;)(痛い……

 

 ジョルジュの職場は、結構遠いらしい。

 ……到着するまで、無事に済むかな。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 12:57:31.65 ID:XDeGZstFO

昼休み支援!

 

 

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 13:05:05.99 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 ――時間を飛ばして。

 

 ジョルジュが仕事を終わらせた辺りまで進めよう。

 

 

  _

( ゚∀゚)「ゼア、大丈夫か?」

 

(;)) コクン

 

 会社を出たところで、ジョルジュは鞄を開けて僕に声をかけた。

 ちょっと苦しいけど、平気。

  _

( ゚∀゚)「しっかし、何で会社になんかついてきたがったんだか」

 

( )……ちょっと、ジョルジュがどんなことしてるか気になっただけ」

  _

( ゚∀゚)「ふうん……さ、後は帰るだけだ。もうちょっとの辛抱な」

 

 鞄が閉まる。

 真っ暗。

 

 少し歩いて、電車で移動。

 駅で降りたら、家に歩いて向かうだけ。

 

 

 

 

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 13:20:15.22 ID:oCXz0maLO

 

 

 がたがた。電車に揺られ、

 てくてく。家路を歩く。

 

 ……あれー。

 もう、普通に家に着いちゃうんじゃないか?

 

( )……

 

 今日は、エクスト、来ないのかな。

 

 鞄を内側から押しやると、ぱちん、と留め具が外れる音がした。

 こっそり顔を出す。

 夜だし、人の気配もしないから、多分大丈夫だろう。

 

( )

 

 とっぷり日も暮れて、辺りは真っ暗だ。

 明かりは街灯ぐらい。

 

( )

 

 ジョルジュが歩き、街灯が遠ざかる。

 

 

 

 その明かりの下を、何かが通り過ぎた。

 

 

 

 

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 13:23:52.52 ID:YK7jbDZ80

ジョルジュ突発的な衝撃には弱いけど、慣れると普通なのなwww

しえん

 

 

224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 13:35:06.90 ID:oCXz0maLO

 

(;)「!?」

 

 ちらりと見えただけ。

 でも、その一瞬でも、あの黒いのが街頭よりも背が高いのは理解出来た。

 

(;)……っ!」

 

 僕が固まっていると、急に強い明かりが降り注いだ。

 ジョルジュが、街灯の下を通ったらしい。

 

 少しするとまた周りが暗くなって、街灯が遠ざかり始める。

 

 目をこらした。

 街灯は、ただ道を照らしている。

 

(;)

 

 さっきのは錯覚だ。そうであってほしい――

 

(;)――……!」

 

 また、何かが通った。

 

 真っ黒で、背が高いと言うより、ひょろりと細長い何か。

 

 ざわざわ、嫌な予感がする。

 あれは、多分、触れてはいけないものだ。

 

 

 

 

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 13:44:29.84 ID:HY12qP7WO

ジョルジュはいつもそんな危ないもんに追いかけられてんのか

支援

 

 

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 13:49:29.03 ID:kab66rONO

もしかしてエクストは……

 

支援

 

 

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 13:52:06.51 ID:Lk+izVDf0

ふむふむ

 

 

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 14:26:40.83 ID:tJS9rtk90

しえーん

 

 

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 14:32:58.31 ID:UloqQ4DtO

エクスト…

 

 

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 14:36:37.25 ID:8d1UtivzO

( ^^ω)クリスマスryの人か

支援

 

 

 

 

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 15:28:29.67 ID:oCXz0maLO

 

(;)「ジョルジュ!」

 

 叫ぶ。

 でも、何の反応も返ってこない。

 

 鞄から這い出して、ジョルジュの手にしがみついた。

 

(;)「ジョルジュってば――

 

  _

(  )

 

 

(;)――……!?」

 

 僕の声なんか何も聞こえちゃいないみたいに、

 ジョルジュは前を向いたまま、ひたすら歩き続けている。

 

(;)「ねえ、ジョルジュ!!」

 

 止まらない。こっちを見てくれない。

 どうして?

 

 

 

 

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 15:35:21.01 ID:oCXz0maLO

 

 逃げて、ジョルジュ。

 もしもあれに捕まったら、どうなっちゃうか。

 

 ……そういえば、あいつは、今どの辺にいるんだろう。

 

 

(;)

 

 

 確認するために振り返ろうとしたけれど、

 僕は、動けなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 ひゅうひゅう、と。

 

 

 か細い息が、すぐ真後ろから、聞こえたから。

 

 

 

 

 

 

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 15:36:33.67 ID:2MRRmvr00

支援

 

 

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 15:46:15.40 ID:oCXz0maLO

 

 

 どうしよう、どうしよう。

 ああ。怖い。

 どうしよう――

 

  _

(  )

 

(;)「じょる……

 

 

 

      「――何でもいいから投げろ! 早く!」

 

 

 

 ――そのとき。

 

 聞き覚えのある声が、隣から聞こえた。

 

 

 

 

 

 

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:02:02.28 ID:vqohD62l0

しえん

 

 

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:09:09.97 ID:VEQp50Jk0

支援

 

 

237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:21:16.09 ID:2HrVc5vUQ

ゼアフォー可愛い支援

ttp://up3.viploader.net/ippan/src/vlippan174739.jpg

 

 

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:24:40.60 ID:vY2+SgHBO

またお前かww

 

支援させてもらおう

 

 

239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:37:54.26 ID:oCXz0maLO

 

(;)「え――

 

 

<_プд゚)フ「鞄に入ってるもんでいいから、何か向こうに投げんだよ!」

 

 

 真ん丸な半透明。

 エクスト。

 

 

 鞄?

 

 言われるがままに、ジョルジュの手から離れ、鞄に戻った。

 視界に真っ黒いものが映ったけど、気にしない。

 気にしたら怖じけづいてしまいそうだから。

 

(;)(投げる、投げる――

 

 がむしゃらに、鞄の中から適当に物を引っ掴む。

 

 掴み取った、それ――ペンケースを、目一杯、

 ジョルジュからすれば後方、僕からすれば前方へぶん投げた。

 

 

 

 

 

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:42:07.86 ID:joW85mvaO

シエン

 

 

241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:49:34.61 ID:oCXz0maLO

 

 視界の隅で、黒い何かが蠢いた。

 のそのそ、移動しているようだ。

 

 ジョルジュの歩みに伴って、距離が開いていく。

 

<_プー゚)フ「よくやった!」

 

(;)「え、エクスト……

 

 僕らと何かの間に浮かび、エクストが満面の笑みを浮かべた。

 状況が把握出来ない。

 

<_プー゚)フ「説明は後な!」

 

 エクストに話を聞きたいのに、ジョルジュは止まってくれない。

 

 どういうことなんだよ、もう。

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 16:59:39.90 ID:oCXz0maLO

 

 

 

  _

( ゚∀゚)「んお。ぼーっとしてた」

 

 家の前に着いたとき、ようやくジョルジュは我に返った。

 独り言を呟きながらドアを開け、中に入る。

 

ミセ*゚ー゚)リ「おかえり」

  _

( ゚∀゚)「ただいまー」

 

ξ゚听「ゼア!」

 

 玄関でミセリとツンが出迎えた。

 ツンは、鞄から僕を引っ張り出して、頭を撫でてくれる。

 

ξ゚听「おかえり、ゼア」

 

( )「ただいま」

  _

( ゚∀゚)「ツンちゃん、パパにもおかえりって言おっか」

 

      スリスリ

「んー」ξ*--)ξ))

  _

( ゚∀゚)「ほう……無視ですか……

 

 

 

 

243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:07:54.64 ID:oCXz0maLO

 

<_プー゚)フ「俺参上!」

  _

(;゚∀゚)「おわっ、エクスト! 何だ、俺また落とし物したか?」

 

 開けっ放しだったドアからエクストが飛び込んできた。

 その手には、ペンケース。

 

<_プー゚)フ「ほらよっ」

 

ξ゚听「お父さん落としすぎじゃない?」

  _

( ゚∀゚)「我ながら驚いている」

 

( )……

 

 エクストと、目が合う。

 

<_プー゚)フ「……ちょっと、こいつ借りるぞ」

 

ξ゚听「ちゃんと返してね」

 

<_プー゚)フ「勿論」

 

 ツンの手からエクストの上へと移動する。

 あ、エクストやわらかい。クッションみたいで気持ちいい。

 

 

 

 

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:11:28.50 ID:hl2oqUJzO

ぬ〜べ〜のものほし的な物で想像してる(ω^^ )

 

 

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:21:55.25 ID:oCXz0maLO

 

 

 

<_プー゚)フ「――あいつ、何か色々引き付けやすいみたいだ」

 

 屋根の上。

 エクストは、ちょっと面倒臭そうな声で言った。

 

( )「あいつって、ジョルジュ?」

 

<_プー゚)フ「うん。

       おばけに好かれやすいっぽい」

 

( )「へえ……

 

 怖がりなのに、それは不憫な。

 

<_プー゚)フ「特に、あの黒いやつに大層気に入られちまったらしくてなー。

       何か放っとくのも忍びないから、助けてやろうと思ったんだ」

 

( )「それが、あの落とし物?」

 

<_プー゚)フ「おう」

 

 

 

 

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:31:37.00 ID:UloqQ4DtO

エクストいなかったら…

 

 

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:34:22.81 ID:hl2oqUJzO

(;) !? (;)

 

 

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:35:32.24 ID:oCXz0maLO

 

<_プー゚)フ「あいつが普段使ってるものを囮にするんだ」

 

( )――じゃあ、今までの落とし物って」

 

<_プー゚)フ「俺が勝手に奪って囮にしたやつ」

 

 なるほど。

 

<_プー゚)フ「最初はな、『何か不必要なものでも放り投げろ』って、

       本人に直接アドバイスしたんだけど」

 

( )「うん」

 

<_プー゚)フ「あいつ、俺見た瞬間に泣き始めた……

 

( )「怖がりなんだよ……

 

<_プー゚)フ「だから、ポケットから携帯電話取って、俺がぶん投げた」

 

( )「ふんふん」

 

<_プー゚)フ「で、次の日からは妙なパニック起こさせないように、

       ちょっと意識いじって、適当にあいつの私物使わせてもらった」

 

 ジョルジュが僕の呼び掛けに気付いてくれなかったのは、

 どうやらエクストの仕業によるものだったようだ。

 凄いなエクスト。

 

 

 

 

249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:42:00.98 ID:C1em49uFO

ほう

 

 

250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:58:04.59 ID:oCXz0maLO

 

( )「つまり、ここ最近、ずっとエクストが守ってあげてたんだね」

 

<_プー゚)フ「そんな立派なもんじゃないけど」

 

 笑って、エクストはそっぽを向いた。

 照れてるのかもしれない。

 

<_プー゚)フ「……多分、あと何回か繰り返したら、黒いやつも諦めると思うよ」

 

( )「そっか」

 

 それなら、良かった。

 

( )「ありがとう」

 

<_プー゚)フ「何でお前が礼言うんだよ」

 

( )……何でだろ」

 

 何となく出てきた言葉に、自分でも疑問を覚える。

 でも、やっぱりお礼を言いたい。

 ジョルジュを守ってくれていたのが、僕にとっても嬉しいことのように思えるから。

 

 

 

 

 

 

251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 17:58:42.70 ID:Ed5mm7Q5O

支援

 

 

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 18:05:06.92 ID:oCXz0maLO

 

( )……そうだ」

 

 ふと、言わなきゃいけないことがあるのに気が付いた。

 

( )「エクスト」

 

<_プー゚)フ「ん?」

 

( )……ごめんね」

 

<_プー゚)フ「おお、何だ何だ?」

 

( )「僕、もしかしたらエクストは悪い人なんじゃないかと思ってたんだ」

 

<_プー゚)フ「失礼な奴だなー」

 

( )「だから、ごめん」

 

 本当に失礼だった。

 寧ろ、エクストはとてもいい人だ。

 

 ぺこり、頭を下げる。

 

 

 

 

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 18:06:06.48 ID:HwFphkiZO

_ノ ̄乙、ン、)まぁゆっくり行こうぜ

 

 

 

 

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 18:08:38.07 ID:oCXz0maLO

 

<_プー゚)フ「ぜーんぜん、怒ってないよ」

 

 

 真ん丸なおばけは、とっても優しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 18:13:19.84 ID:vqohD62l0

平べったいテレサなイメージ

 

 

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 18:19:19.04 ID:oCXz0maLO

 

キリがいいところで

 

ちょっと9時まで来れないかも

用事が早く済めば、9時より前に再開出来そうですが

 

進行遅いんだよ糞が、と思った方は、

どうか罵倒しながら俺の頬と尻を重点的にひっぱたいて怒りをお鎮め下さい

 

 

 

>>237

上手い! 嬉しい! ありがとう!!

エクストとゼアフォー可愛すぎてうんこ漏れそう

 

 

257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 18:23:37.23 ID:vqohD62l0

  _, ,_ ))

(*`皿´)彡  パンパンパンパン

  ((⊂彡☆∩)) _, ,_  _, ,_

  ((((⌒⌒ ((Д´≡`Д)) うああぁぁぁ ――――― !!!

      `ヽ_ ⊂ノ

 

 

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 18:26:27.55 ID:Lk+izVDf0

☆、                              ☆

    ☆"     ☆、                    ☆      /

      ∧_∧ ☆            ドガガガッ!  \ __∧∩

  "  ( ・∀・) ..____               .☆)`Д)ノ

      つ[≡三□|____|= -=●  -=●  -=●  -=●)つ

      と_)_)     ∧                   / ノノ ゙☆ 、

                                ☆" _/_

 

 

 

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 19:09:59.40 ID:dclKkEBe0

ほしゅ

 

 

260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 19:22:54.72 ID:6k3whMm8O

 

 

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 19:40:59.42 ID:qrnayqXOO

下手なジャンプ漫画よりはるかにキャラが生きてる

 

 

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:00:31.18 ID:qrnayqXOO

 

 

263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:06:11.38 ID:xcNWv0f20

気がついたら描いてた・・・し絵ん

ttp://imepita.jp/20101214/573320

 

 

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:07:51.04 ID:UloqQ4DtO

>>1の他の話読んでみたいんだけど。

まとめに載ってたりしてないのかな

 

 

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:08:57.63 ID:P3TZKSVb0

 \                     /     キラーン☆

   \  丶       i.   |     /     ./      

    \  ヽ      i.   .|  、 `  ̄ ̄ ' ,/     

      \  ヽ  /⌒ -、  i、‐---r i       /

   \      / ヾ 、、、ヽ〉 |},_   _,,| |

        .//  7_|」」ノ  ゚゛{ `'゚゛ |Z        -

  ー    / ,′  /       ! _''__,   i.

 __    /     ,-.、       . l ゙i         --

     二ヽ    ̄      ̄⌒ヽ_,! , ̄ /  .、 = 二

   ̄    \  ヽ、__.. 、    !、   /., ___,,`-.、      ̄

    -‐    `ヽ、-== У       〃   ',  ‐-

            `-/   /            l

    /          ,'、   ,′       ,ィ、   ハ

            /  l,'  ,;l;,    、。, ;ノハ `-''  ', 

    /          }`ー‐个ー  - '' ノ |     l

 

 

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:13:24.77 ID:T5dAEWX4O

    _, ,_  パーン!

 ( ゜д゜)

  ⊂彡☆))Д´)

 

 

267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:15:47.37 ID:AENxLvyJO

やwwwみwwwにwwwかーくれていーきるwww

 

 

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:35:05.17 ID:VEQp50Jk0

 

 

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 20:57:08.96 ID:qrnayqXOO

そろそろ?

 

 

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 21:01:02.06 ID:B0FFjBgK0

今北支援

 

 

271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 21:01:51.67 ID:Qrerhg150

支援

 

 

272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 21:19:27.36 ID:C1em49uFO

しえ

 

 

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 21:42:08.77 ID:oHhA8/SU0

しえん

 

 

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 22:14:27.11 ID:vOF5VxV0O

 

 

 

 

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 22:28:36.95 ID:vqohD62l0

 

 

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 22:29:10.60 ID:PmUa4gpiO

楽しみage

 

 

 

 

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 22:29:37.89 ID:O77ZnBdh0

しえんぬ

 

 

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 22:35:06.69 ID:gtbz6H200

三つ目がとおるだと思った

 

 

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 22:37:58.49 ID:Lk+izVDf0

パンパンパーン

  ∧_∧ ∩

 ( ・∀・)彡☆

   ⊂彡☆))Д´)

       ☆

 

 

 

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 22:49:22.08 ID:C1em49uFO

ほす

 

 

281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:14:38.82 ID:xEMkVeT1O

ただいまの支援保守

 

 

282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:16:29.76 ID:oCXz0maLO

あああああああああああただいま!

予定より遥かに遅れてごめんなさい

再開します

 

 

>>263

かわえええええ!

癒される! ありがとう!

 

 

>>264

長編→( ^ω^)七大不思議と「せいとかい」のようです

 

短編→('A`)燃え尽きた後のようです

   ξ*゚听ふたりはなかよし(^ω^*)のようです

   (*'A`)ふたなりなかだし(- *川のようです

   川 -)日和のようです (乗っ取り)

   ( ^ω^)の川 -)ルなナイトのようです (乗っ取り)

   ( ^ω^)が拳の王となるようです(乗っ取り) 

   ( ^^ω)クリスマスには間に合わなかったようです

 

こんなもんで

 

 

283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:19:32.74 ID:P3TZKSVb0

>>282

最近読んで面白かった作品ばっかり・・・だと・・・

しえn

 

 

284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:19:54.23 ID:tJS9rtk90

よし来た支援

 

 

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:21:29.44 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          さんにんめ:へたくそな鏡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:22:36.17 ID:Ed5mm7Q5O

おかえり支援

 

 

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:22:44.10 ID:T5dAEWX4O

支援!

 

 

288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:23:04.96 ID:Lk+izVDf0

 

        lヽ     

        」   

       

        ∩

  川#д川彡   <待ってた

∠二i=⊂彡   

          スパーン

 

 

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:32:13.45 ID:dclKkEBe0

( ^^ω)「へたくそな顔に見えた……

 

 

290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:35:56.93 ID:oCXz0maLO

 

 

 

 学校。お昼休み。

 

(;´ω`)「先生こっちこっち!」

 

(;^ω^)「もー何なんだおー」

 

 ショボンが先生の手を引っ張って走り、

 その後を、ツン達女の子が追い掛ける。

 

ξ゚听「何なの?」

 

(*゚ー゚)「鏡がどうこう言ってたよね」

 

('`*川「割れちゃったとか?」

 

(;)「あわわ、ツン、もっとゆっくり走って」

 

 事の始まりはついさっき、教室でみんなと遊んでいたとき。

 トイレに行っていたショボンが何か叫びながら飛び込んできて、

 先生を引っ張っていってしまったのだ。

 

(;´ω`)「ここ! ここ!」

 

 どれくらい走ったか、目的地に到着したらしい。

 ――男子トイレだ。

 

 

 

 

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:37:50.98 ID:tJS9rtk90

支援

 

 

292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:47:14.12 ID:oCXz0maLO

 

( ^ω^)「トイレの鏡がどうかしたのかお?」

 

(;´ω`)「いいから入ってよ!」

 

 ショボンにぐいぐい背中を押され、先生は転びそうになりながらも

 なんとかトイレの中に足を踏み入れる。

 

(*゚ー゚)「どうしよう」

 

ξ゚听「男子トイレに入るのはなー……

 

('`*川「いいじゃん、誰かが使ってるわけでもないし」

 

 ツンとしぃはちょっと躊躇っていたけれど、ペニサスが堂々と入っていくと、

 2人も後に続いた。

 

 

 

 ショボンは、一つの鏡の前で立ち止まった。

 至って普通の鏡に見えるけど。

 

(;´ω`)……ほら、見て」

 

 少し震える手で、鏡に指を向ける。

 みんな覗き込み――先生が、情けない悲鳴みたいな声をあげた。

 

 

 

 

293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:50:11.14 ID:asbod1nYO

ジョルジュといいブーンといい、なんでこの世界の大の男どもは情けないんだwww

 

 

294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:50:41.70 ID:tJS9rtk90

しえーん

 

 

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:50:43.71 ID:Lk+izVDf0

しえーん

 

 

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:51:37.76 ID:UloqQ4DtO

>>282

ありがとう!

読ませてもらいまする

 

引き続き支援

 

 

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14() 23:54:59.29 ID:oCXz0maLO

 

 

(;´ω`)  |(`・ω´)

 

 

 鏡に映るショボンの顔が、少しだけ違う。

 ショボンだけじゃない。

 

(;^ω^) |( ^^ω)|

 

 先生も、

 

ξ゚听 |ζ(゚、゚

 

 ツンも、

 

(*゚ー゚)  | (゚∀゚*) |

 

 しぃも、

 

o*゚ー゚)o| ('`*

 

 ペニサスもだ。

 ペニサスに至っては、完全に別人じゃないか。

 

 

 

 

298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:04:46.37 ID:oV3T55RX0

先生ww

 

 

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:05:27.95 ID:lggdkAax0

( ^^ω)「ホマホマ」

 

 

 

 

300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:07:41.80 ID:OwLnF+V3O

なるほど、へたくそだな

 

 

 

 

301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:08:08.86 ID:mgfBKzMB0

>>282

短編、お題ものか乗っ取りばっかりじゃねえか

作者アドリブ力すごいんだなー

 

 

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:10:51.32 ID:JrjYigTBO

 

 

( )  |( )  |

 

 

 僕の顔も違う。

 上下逆さまになっちゃってる。

 

(;´ω`)「ねっ?」

 

(;^ω^)「な……何なんだお、これ……」

 

 先生が鏡に手を触れた。軽く叩いてみる。

 こんこん、硬い音。

 

(;^ω^)「感触は、ただの鏡だお……」

 

 変なのは、そこに映るものだけ。

 

(;*゚ー゚)「なんか気味悪い……

 

ξ゚听「面白いと思うけどなあ」

 

('`*川「うんうん」

 

 

 

 

303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:11:00.73 ID:HMf5W0eY0

IDチェック支援

 

 

304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:11:59.25 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:12:57.83 ID:c6EkehsqO

しえ

 

 

306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:14:43.25 ID:g+ONukLgO

ハインハイーン

 

 

307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:14:48.41 ID:rT5DZZLwO

しぇん

 

 

308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:18:09.45 ID:4hsSPgPC0

うおうおううおー

 

 

309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:18:33.27 ID:ySUmsuHiO

しえーん

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_390.png

 

 

310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:19:48.00 ID:EGO04Sh+O

せいとかい最終話見逃したんだかどこか纏め知らないか。

支援

 

 

311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:21:43.03 ID:0vBhMKvGO

>>310

ぐぐってみた?

結構まとめてる所多いからすぐ見つかるよ

 

支援

 

 

312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:22:56.37 ID:JrjYigTBO

 

 そのとき、チャイムが鳴った。

 午後の授業が始まる。

 

(;^ω^)「あー……とりあえず授業だお、みんな教室に戻った戻ったー」

 

(;´ω`)「えー」

 

 先生がみんなをトイレの外に出す。

 僕は、ツンにお願いをした。

 

( )「ツン、僕、ここに残っていい?」

 

ξ゚听「ん、いいよ」

 

 ツンは頷き、もう一度トイレに戻ると、

 僕をあの鏡の前にある洗面台に乗せてくれた。

 

( )「ありがとう」

 

ξ゚听「どーいたしまして!」

 

( ^ω^)「ツンー、早くするおー」

 

ξ゚听「はーい! ……じゃ、ゼア、行ってきます」

 

( )「行ってらっしゃい」

 

 手を振り合う。みんながいなくなって、僕は一人ぼっちになった。

 

 

313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:26:10.52 ID:+FKMDNJp0

支援

 

 

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:35:05.99 ID:JrjYigTBO

 

( )  |( )  |

 

 鏡の中の僕は、やっぱり逆さまだ。

 

( )「ねえ」

 

 声をかけてみる。

 

( )「ねえ……君」

 

 返事は無い。

 ちょっぴり変な鏡ってだけ?

 

( )  |

 

( )

 

( )ノシ |

 

( )「!!」

 

 手、振った。

 

 

 

 

315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:44:17.70 ID:iug/rcBBO

鏡に話し掛けるなんて勇気あるな

 

 

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:45:44.74 ID:hq4loKp70

(-_-)「お前は誰だ」

 

 

317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:46:46.05 ID:HMf5W0eY0

しえんしえん

 

 

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15() 00:54:08.08 ID:JrjYigTBO

 

( )「君、ただの鏡じゃないんだね」

 

( )  |「……うん」

 

 喋った。

 

( )「名前は?」

 

( )  |「ビコーズ」

 

( )「ビコーズ?」

 

 名前、ちゃんとあるんだ。

 

( )「ビコーズは前から鏡だったの?」

 

( )  |「違う」

 

( )……?」

 

 どういうことかと首を捻っていると、

 ビコーズは、鏡の中からこっちに手を伸ばしてきた。

 

( )「あ」

 

 その手が、鏡面を突き抜ける。

 

 

 

次へ